満足度★★★
観劇の感想です.
お芝居の感じはまとまっていてとても良く出来ている感じがした.お兄さん役のキャラには救われていて、役柄に合う俳優さんで構成されている感じがとてもした.ただこういうことは割と現実にあるお話な気がするのでこの話のラストから、見終わった後に残るなにかさわやかな希望のような物とかが、少なかった気がするのが自分の好みとは違いました。
満足度★★★★
上を向いて
大阪と東京という、いわば大都市で生まれ育った私たち夫婦にとって、地方での暮らしや習慣、思考性など、この日本という小さな国に今なお閉鎖的な世界が存在することに、かすかなカルチャーショックと新たな感動を覚える、少々ミステリアスなステージでした。観劇後、電車の中で、「子どもの頃から」というタイトルとストーリーとの関係性をずっと考えていました。先祖代々連綿とつながりゆく「血」は、絶えることなく続き・・・逃れられないのだ、と自覚することで生まれる、かすかな希望の光を感じ、帰途につきました。
満足度★★★★
懐かしさも
自分を投影しながら鑑賞させていただきました。
東京で就職した長男が地元に帰省してから、始まるストーリー。田舎のしがらみに適応しながら、主人公が第二の人生を切り開いていくにつれて、明らかになってくる事実と新たな物語の誕生。
満足度★★★
家族って一筋縄ではいかないんだよなぁ。
初めて拝見する劇団です。
作品、演出、出演者のバランスが良く、
手堅い印象をうけました。
家族だから許せること、家族だから許せないこと。
近いからこそ複雑な感情に囚われるのだと思う。
最終的には女は怖い、知らぬは男ばかりなり という感じでしょうか。
満足度★★★★
ある家族の風景!
姉、妹そして姉の夫(義理の兄)がひとつ屋根の下で暮らすとこんな事が起きてもおかしくない、いやある意味自然かも?
そして、二つの朝食シーンが野の作品を象徴していました。
面白かったです。
満足度★★★★★
繊細・ていねいに描かれる、家族の物語。
物語で設定されている、いわゆる東北地方の田舎町に生まれ育ったので、舞台セットの茶の間は「あるある!」となじみ深い光景。
兄、姉、妹の3兄弟と、姉の旦那、兄の友人らの、ごく日常が繰り広げられるが、ごく日常は、こんなにもたくさんのものをはらんでいるのかと、思わされた。とても繊細・ていねい。思わず笑いが漏れ起きるテンポよいシーンも端々にあり。引き込まれたあっという間の100分間だった。
淡々とした日本映画のような印象を受けるのは、オレンジ色に差し込む照明と、静かに流れる美しいピアノ曲の効果か。
兄妹、血のつながったものだからこその愛憎。
関係性の妙。家族。
なんだかんだ人が集う茶の間から、ピシーっと自分の日常に刺さってくるような言葉もあり。
最後は登場人物たちにえらい親近感。
若い(自分と同じ30前後?)役者さんたちもえらくハマっているというか、いい味わいですてきだった。
男尊女卑な感じとか、田舎のよくも悪くも共同体的な感じとかも描かれているが、賑わう東京・下北のど真ん中で、東京(都市)出身者の人はどう観るのか、など興味深い。
1つ言えば、お芝居のチラシから、お芝居の中身がイメージしづらい?!
小劇場楽園という地下の濃密な空間は、真ん中に柱があり、2方向から客席が舞台を囲む空間。舞台、役者さんが本当に近い!セットの作り方もユニーク!
どちらかというと正面の左の席もいいが、右手の席は”姉”の表情がよくみえて、こちらで観てもまたいいです。両方でぜひ。
アフタートークはおおいに笑いありで楽しかった♪(17日公演)。
満足度★★★★★
これは、ホラーコメディー?
観終わっていろいろ考えさせてくれる、軽いようで実はズーンと重い作品でした。楽園の真ん中の柱が古い民家の大黒柱のように感じられます。そこで食べ、寝て、生活している人達。皆笑顔で過ごしています---なんだかおかしい--なんだか怖い----ラストいいですねえ。
満足度★★★★
確かな芝居
東北地方における家庭の何の変哲もない日常生活が描かれている。坦々と話しが進んでいくが、表面上は穏やかな生活が実は…。
文章でいう起承転結のある分かりやすい脚本だと思う。その演出も手堅いように感じた。もちろんキャストの演技力は素晴らしく、演技のバランスも良い。ホームドラマはその導入部が、その後のストーリーの牽引に影響すると思うが、この公演では見事にクリアーした。とても確かな公演であった。
しかし、気になることが…。