「三人吉三巴白浪」より「大川端庚申塚の場」 公演情報 「三人吉三巴白浪」より「大川端庚申塚の場」」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
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  • 満足度★★★★

    幕引きもあり
    2014年度の実演は「三人吉三巴白浪」から「大川端庚申塚の場」である。
     「濡れてに泡の 百両云々」という有名な科白のある場面だが、実に面白い。歌舞伎を観るチャンスは滅多にないのだが、緞帳も伝統的な色のものが使われ、拍子木も無論入る。何より、次から次へ件の百両が移ってゆく面白さや、親切を仇で返す悪党ぶりを見せるお嬢吉三に絡むは、お坊吉三。これが、カツアゲ、たかりの風情だが、実は浪人。この辺り取り潰された大名の家臣の問題等、武士の貧窮振りは、社会批判があったのかも知れぬ。閑話休題。その諍いを止めたのが、和尚吉三である。何れも掛け合いが実に面白い。その面白さと同時に、白浪者達の兄妹杯は、血で行われる。その場に酒が無かったからそうなったのか、兄妹杯の習わしとしてそうなのかを自分は知らないが。何れにせよ、互いの腕を切って流した血を瓦筍に注いで、血を飲み干した後の瓦筍は叩きつけて割る。悪党共の所作がカッコいい。学生さん達の学んで来た内実が見えるようであった為か、実に面白く拝見した。

  • 満足度★★★★


    上演時間35分。小さいながらに定式幕と花道があって会場に雰囲気があった。大学は学究の場で養成所ではないので過剰な期待をしないで行ったが、思いのほかきちんと歌舞伎だった。お嬢は女性が女形をやりしかも男女を演じわける難しい役だが、いい演技をしていた。大向もあり、客席の学生にも歌舞伎に触れるよい機会になっただろう。

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