満足度★★★★
日本映画が全盛期を少し過ぎた頃の個性派監督が撮った娯楽時代劇、的な
とある目的のためにさすらう壷振り女がある宿場町に投宿したことで起こる騒動記。
おりんに予言をする老女、おりんが狙う宿敵の娘の三姉妹、宿場町で対立する二大勢力など、名作リスペクトもあり、味わいは映画全盛期の娯楽時代劇。
いや、お約束的な勧善懲悪ではなく、主人公を含む大半の人物が「ワル(もしくはアウトロー)」の要素を持っているあたりは全盛期を少し過ぎ、個性派監督がウケ始めた頃のノリか?
そんなアウトローたちが織り成すのは復讐の連鎖(「殺られたら殺り返す」の世界)のハナシ。これ、好きなんだよなぁ。
そういや少し前にも女性主宰のユニットがこのテーマで公演していたっけ…。
それを人物の個性を表現した衣裳、終盤での仕掛けも仕込んだ精緻な装置、サンプリングの音響を付けなくても迫力を感じさせる殺陣などでコーティングしているのだからその観応えたるや…!
2時間余を堪能いたしましたぁ♪
なお、同じ疑問を抱かれる方もいらっしゃるだろうから書いておくと、かんざしを他人に渡す時に尖った方を相手に向けるのは正式な作法だそうで。
満足度★★★★
無題1352(14-401)
19:30の回。1階に貼紙、19:00、会場へはスタッフが誘導、受付(整理番号)。
下手から上手へ3ケ所に分かれた配置、花が添えられ、和風の趣がよく表されています。
19:24前説(中尾さん)、19:36開演~21:38終演。
当パンに1984年生まれ「日芸劇作コース卒」とあるので、鮭スペアレの中込さん1985年生まれ「演出コース卒業」と近いなと思い、サイトへ行ってみると...「エモーショナルレイバー(2011/1@トラム)」演出助手...私がミナモザを観たのはこの作品が初めて。
こちらは初めてで、今年も時代劇は数本にすぎませんが、整った和服姿はなかなかよいものですね。海外の人情ものはダメですが、「和」のものは好みだとわかった年でもありました。
「今後の予定」によると、3月、新原さん「想い出パレット~(@両国)」。これは2010/12@ラビネスト(タマコロ)で観た作品とどう関係しているのだろう?
満足度★★★★
真実しらずに・・・。
舞台セット、衣装と独特の台詞が印象的でした。
男性3人(銀次、左馬介、与左衛門)の殺陣シーンは緩みのない迫力あるものだった。
満足度★★★★
役者力も殺陣も、セットもスケールアップ
蜂寅は、旗揚げ公演からほとんど拝見していますが、観る度、劇団力がアップしているなと実感させて頂いています。
内容的には、「リア王」とか、それをモチーフにした「天保12年のシェークスピア」に想を得たような雰囲気を感じましたが、所々に、中尾さんらしい、独自の気の利いたセリフが配されて、エンタメ作品としても、一定のレベルに到達していたことを嬉しく感じました。
蜂寅お馴染の役者さん達に、それぞれ、華が具わって来たなあと、それも嬉しく思いました。
殺陣が、以前より、迫真度が増して、時代劇としての体裁が整いつつあると実感させて頂きました。
今回のセットは、更に、重厚度が増して、洒落ていて、大変気に入りました。
満足度★★★
楽しめたが、何故か印象に残らない・・・
“蜂寅企画”初観劇です。
ストーリー面白い、役者さんたち演技上手、
なのですが・・・、
全体的に、緩急がなく一本調子な感じで、
劇場の程よい暖房も手伝って、度々眠くなってしまった(汗;)。
結構よく出来てるし、楽しめたが、何故か印象に残らない・・・、
惜しい・・・。
満足度★★★★
スケールアップした蜂寅時代劇
蜂寅時代劇作品を何作品になるのか観させていただく機会を得て、今回は演者数の倍増?もさることながら、それに対応した戯曲がスケールアップし、立ち回りの激しさ面白さは、演劇に関して専門的な事は分かりませんが、純粋に時代活劇を楽しむことができ、涙させていただきました。ありがとね。
満足度★★★★
大衆演劇…面白い!
中尾知代氏の作・演出は「沈没のくれなゐ」(2012年)「氷のほむら」(2014年)の2公演しか知らないが、本公演も含め時代劇に対する想いとしっかりした取材に好感を持っている。
最近は反社会的勢力に対する取締り強化という背景もあり、昭和時代にあったようなヤクザ映画の上映もなくなっている。しかし、その時代に観た任侠映画を彷彿とさせるような雰囲気のある芝居は面白かった!
満足度★★★
渡世
上州の侠客と言われた火渡 安治郎には、三人の娘があった。隠居することにし、長女、お壱、二女、お継、三女お結に家督を継がせようとするが、お結はこれを辞退。旅に出て仕舞う。旅先で危うい所をおりんという壺振りに助けられたお結であったが、この女たち、妙な因縁で繋がっていた。