サナギネ 公演情報 サナギネ」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
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  • 満足度★★★★

    幼生サイドも見たかった
    成体サイドで見ました。はじめはカーテンの向こう側、幼生サイドのセリフに気が散って、このしくみは失敗なんじゃないかと思いましたが、途中からは向こう側の声もいい感じに聞こえてきました。

    成体サイドで見たので、幼生サイドのストーリーが気になって、別サイドで見たかったけど、かなわず。玉置くんは幼生サイドでどんな役柄だったのでしょうか。

    ネタバレBOX

    ヨシノがほふく前進しているかどうかは私にはわからなかった。中学卒業前に都会に出て、男を騙して暮らすことは地面をはうという意味では匍匐なのかもしれません。現在進行形がすべてを決めるというのが、一番いい台詞。過去がどうとか、未来の自分がどうとかより、現在進行形の自分が決めればいい。
    でも騙した男たちにあんなに愛されていたということは彼女がそれだけ魅力的だということだし、それが彼女の生き方を肯定するに足りる要素だと思う。ただ自分で肯定できなければどうにもならないのだけれど。それを解読するためにも幼生は見たかった。(見てもわからなかったかもしれないけど)
    そしてヨシノは24歳からどう生きたのでしょうか。あの雰囲気からしたら、きっと紆余曲折ありながら満足できる生き方だったと思います。何があっても現在進行形の私が肯定できればそれが正解。
  • 満足度★★★★

    グッともっていかれた
    幼生サイドで観劇。きっと観る側の年齢でもこの作品の受け取り方が変わってくるかもと感じました。今だから感じる事多々(笑)10代の頃観たとしたら…って思うとこちらも違う意味で笑えちゃう。二つのサイドがひとつになるところとか、円形ならではの楽しさを味わいました。成体サイドでも観たいけど日程が合わず断念。片方だけ見ても納得できます。

  • 満足度★★★★

    幼生サイド
    面白い。120分。

    ネタバレBOX

    とある島に住むヨシノ14歳(岸井ゆきの)は母・ソメコ(片岡礼子)、姉・ヤエ(中丸シオン)らと暮らしている。そこに小説家を目指し入水自殺未遂した父・シズオ(佐伯新)が帰ってくる。家族はざわつきと微妙な心持ちになるヨシノは、演劇発表会の日、孤児のキンコ(町田マリー)につれられ、貨物船にて島を出る…。

    ここまでが仕切りあり。カーテンが開き成体サイドと劇場が一体となる。ずだ袋に入った岸井が24歳のヤヨイ(清水葉月)と入れ替わる。ここのとこの変化とかずだ袋から半身を出したヤヨイの姿の効果とか面白い。ヨシノとヤヨイが会話するシーンとか、本作品ならではの一緒に存在している感が上手い。当初、別々の芝居が音だけ聞こえるって微妙だななんておもってたけど、いい方向に作用させてた。

    ヨシノがヤヨイに言った未来が過去を決めるとか、更に未来のヨシノ(野口かおる)が昔の自分を一言「若かった」と評するのとか、B&Mらしい哲学を感じる。なんか、片面だけのときは小難しい表情が多かったヨシノが、ヤヨイにズケズケ物を言う際の晴れ晴れとした顔つきが印象的。島を出る際の開放感とかと似ているのかなと。

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