シキサイ 公演情報 シキサイ」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.2
1-5件 / 5件中
  • 満足度★★★★

    観客それぞれの心にストーリーを生じさせる作品
    重篤な症状で入院している女性を中心に据えた作品。
    ストーリーを語るのではなく「観客それぞれの心にストーリーを生じさせる」的な?
    その意味でダンス・パフォーマンスにも通ずると言えよう。台詞などがある分、具体的ではあるのだが。
    よって「さぁ、楽しませて貰おうか」と受身で見ていてはよくワカらないのではないかしらん?
    σ(^-^)は「アレはそういうことの表現か?」と想像力をめぐらせながら観て「アタマの体操」を楽しんだのだけれども。
    そんな風な抽象的表現もありつて、読み解くヒントもちゃんとちりばめて(=ルールをきちんと提示して)「ワカる客にはワカる」ようにしているのが巧み。
    ある意味では作家と客の「智恵競べ」かも?
    なお、女性を取り巻いている「白い人」たちが何なのかを序盤で観客に悟らせる方法や終盤での「死」の表現、ラストの蓄光の淡い光などが特に印象的。

  • 満足度★★★★

    おんぶにだっこ
    牛水里美さんが全て

    ネタバレBOX

    中年の男が幼女を連れて登場。と思いきや、実際は特養で暮らす認知症の老婦人が自己の世界で見ている心象風景を描いた話。

    病人や怪我人と思しき白っぽい衣装の人が多数で、すぐに多重人格的な予感がし、全ては過去の自分や思い出の人たち、ありがちでした。

    全体が白でどこが色彩かなと思いましたが、最後、若い頃絵描きになることが夢だった老婦人が頭の中で色彩を回復するシーンが出てきました。認知症患者は、ぐるぐると同じことばかり考えているのかもしれませんが、自己の世界の中では思考しているのでしょう。めんどくさいけどそこのところだけは考えてあげなければと思います。

    途中、水分不足を補うため無理に水を飲ませていましたが、あのような誤飲を誘発するような方法を取るのでしょうか。若干疑問でした。
  • 満足度★★★

    本当に表現したかったのは何? 
    作家は敢えて分かり難く作っているのだろうが、分かられてたまるか! というのでなければ、不必要にプレシオジテを使用する必要はあるまい。そんなものは、もう、とうの昔に滅んだ。フランスで流行したのは、18世紀であるから、フランス革命を準備したものだった、などという見方をする者があるかもしれない。いずれにせよ、デモデである。
     観客を混乱させる為に使われているノウハウは、終演後に明かすとして、上演中故、今回はこれまで。

  • 満足度★★★★★

    五感で楽しめました。
    精神世界を描いた作品なので、難しく感じる部分はあるとは思います。
    でも、アングラな作品がお好みであれば必見の作品です!!
    なんといっても主演の女優さんの表情と声にインパクトがあって
    観るものを惹き付けます。
    更にこの作品を魅力的にしているのは彼女だけでなく、他の役者さんの演技も素晴らしいからこそ!!
    会場全体が感情移入させられる、動くアート!!
    五感で、肌で感じる作品!!
    これぞまさしく!!
    「シキサイ」
    でした!!

  • 満足度★★★★★

    彩の存在
    色には視覚的要素はもちろん、感情を伝える大切な要素があること
    改めて感じることが出来ました。
    約1時間半の公演時間で、心の温度まで揺れ動く私にとって大切な時間でした。
    キャストさんとスタッフさんに心からの「ありがとう」を贈りたいです。

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