LACK. 公演情報 LACK.」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.8
1-4件 / 4件中
  • 満足度★★★★

    ライティング
    「ユートピア」こちらはなにか違和感の塊、ゲイがゲイらしくない。ゲイのカップルはもっとカップルらしくない。女の子たちは金切り声を上げるばかり。ただただ疲れた。逆に「病の王国」、こちらは精神異常をきたした母親役が見事!!娘役も対照的でいい。ストーリーの最後の落ちもある意味ぞっとさせる。さらにもっと良かったのはライティング!不安定な精神状態、これをうまく引き立てている。ある意味三人目の登場人物と言っていいくらい、台詞のないものを言う存在になっていた。

  • 満足度★★★

    【Bキャスト】突き刺さる強烈なインパクト
    短編2編とも病んだ設定が興味を惹き、観劇。
    「病の王国」は突き刺さる強烈で、かなりのインパクトあり!
    「ユートピア」はなかなか面白かった。
    上演時間90分(予定80分)。
    90分で2本だったが、がっつり観劇した感じがした。

    ネタバレBOX

    我謝レイラニさんの精神異常をきたした母親役は見事だった。
    娘役の指出瑞貴さんも好演。
    世界観を醸し出す演出で、芝居の中に自然と吸い込まれていった。
    2人芝居、堪能できた!

    ユートピアは、物語はなかなか面白いのだが、役者さんのレベルがまちまちなような気が・・・。
    木下かれんさんは好演。
    ただ、役者さんから伝えようとするパワーが感じられ、楽しめる内容だった。

  • 満足度★★★★

    【Aキャスト】観劇
    少し浅いかなと思いました。

    ネタバレBOX

    確か120分と説明があったように思うのですが実際は90分でした。ですから、時計は見ていませんでしたが、後半の演目の後に前半の続きがあるのかと感覚的に思ってしまったくらいだったのですがそのまま終了しました。『ユートピア」が中途半端に感じられたということです。

    『ユートピア』(作・演出:菊地史恩)  新宿二丁目辺りで危険ドラッグを売る女、買う女、依存症から救おうとする女の話。

    ゲイバーで働きながらもてノンケと言っていた男が幼少時に何かあったと言い掛けたときになぜか遮られてしまい話が膨らまなかったり、看護師の女も、自分も薬物依存症の経験者だったという割には、今も誘惑と戦っているという苦しさが感じられず、何か禁断症状の時期が過ぎれば薬物依存症から完璧に立ち直れるかのような甘い設定であったりして、もう少し深く描いてほしいと思いました。

    良く分かりませんが、入院した女がストッキングの上にズボンをはいている絵には少し疑問を感じました。何か事情があるのでしたら、厚手の白い靴下でも履いたら白ずくめにもなり良かったのではないかと思いました。

    『病の王国』(作・演出:岩渕幸弘)  父親が恐らく新しい女と出奔し、残された義母と少女の荒んだ生活が最後壊れていく話。

    実父がギンギンマンとは、ギンギンの明るい踊りが辛かったです。援交というか売春というか、3万円と8万円の違いに驚きました。

    チラシと当日パンフレットで、義父と実母、実父と義母と設定が異なっていることに今気が付きましたが、当日パンフレットを読んで刷り込まれたせいもあるのか、実父と義母の関係で観ていました。でもこの説明の違いはちょっと酷いですね。関係性について説明しないならしない、説明するならするできちんと説明してほしいと思います。

    前半と後半の間が異常に長過ぎました。
  • 満足度★★★★

    Aキャストを拝見

     今公演は、「ユートピア」と「病の王国」の2本上演である。まあ、通常の時間内で収まる。
    では、先ず「ユートピア」から参ろう。(初日を終えたばかりなので、ネタバレは途中迄)
     フェニックスのマスター役、武田 祐一の演技は、新宿独特の優しさや寂しさ、ゲイの持つ雰囲気を醸し出してとても気に入った。

    ネタバレBOX


     新宿2丁目のゲイバー“フェニックス”マスターのシンは、薬チュウだった性同一障害者、ケイを薬禍から救った。その後、立ち直ったケイは、精神科の看護師となったが、店に来た大学事務員のヒロミが倒れたのが、薬の所為だと知って他人事とは思えず面倒を見、彼女の薬が切れる迄の間、シンに頼んで、店内に監禁し、禁断症状から解放しようとするが、ヒロミは、逃げ出してしまった。彼女は、高卒で大学の事務をやっているのだが、コンプレックスから、大学に進学する望みを持ち、デリヘル嬢をして金を貯めていた。一方、仕事の関係で知り合った、勤務先の学生が、薬の売人をやっていたことから、薬を入手、1年ほど前から薬チュウになっていた。
    次「病の王国」だ。
    lackとは、欠如、それも必要なものの欠如を表す名詞でもあれば、他動詞でもある。他動詞の場合、本質的属性を欠くというケースもあるので、意味する所は、かなり深いと言わねばなるまい。
     彼女のロストバージンは、実父であった。父の女癖の悪さと、彼女自身が応募してグランプリに輝いた美少女コンテスト後のメディア攻勢に母は精神を病み、彼女に当たり散らし、虐待を繰り返すが、娘は母が若い頃やっていたと同じように、売りに走り、中年、初老の男達から大枚を巻き上げていた。
     そんな娘も15になった。誕生日のその日、懇願する義母に誘われるように娘は。

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