モルフィンの伽唄 公演情報 モルフィンの伽唄」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.8
1-4件 / 4件中
  • 満足度★★★★

    世界観
    薬物を擬人化した世界感はなかなか面白く、表現出来ていたのではないでしょうか。ただ、主人公というか、渦中の男性のなぜそこに迷い込んだのか、という部分がもっとみえてきたらよかったと感じました。

  • 満足度★★★★

    誰も知らない音楽とは。
    なんだったんでしょ。劇中に何度か歌唱シーンありましたが。

    ダンス含めて雰囲気は悪くなかったんですが、
    もう一つ突き抜けるというか毒を感じさせるというか、何かがあれば。
    個人的にはモルヒネやヘロインなどの薬物の説明はなくてもよかったんじゃないかなーと。
    開演前のゲームだったり妖怪体操だったり、現実なネタは挟まない方がよかったんじゃないかなーと。

    席によっては見えなかったでしょうけど、
    劇場の空間いっぱい使っていたのは面白いと思いました。

  • 満足度★★★

    幻想的であるが...
    照明は公演全体を通じて薄暗く、時に妖艶もしくは幻想的な雰囲気を醸し出すような色彩光を照射する。そのビジュアル的な観せ方は魅惑的であった。

    ネタバレBOX

    衣装は妖しげな演出効果を上げるため独特であったが、その統一感があったのだろうか。自分にはその意図が分かりかねた。支配人のチャイナドレス、(紅い花/母親)役の赤い肌襦袢...薬物に侵され堕ちたイメージだろうか。その割には髪は梳いており、襦袢も洗いたてのようだ。

    さて、舞台上は、4個のBOXを置いただけで、その組替え、積重ねで現実状況や心象風景を説明する。使用しない場合は隅に寄せ、スペースを広げて舞踊(男性だけの群舞...中毒患者の苦痛表現か)する。群舞姿は力強いが、その苦悩度合いの多くまたは大きさを表現したのだろうか。

    ストーリーは、薬物による幻影...そこで繰り広げられる世界観は神学的、哲学的なもの(登場人物名が、エンゼル、アダム。ちなみにモルヒィン、ヘロインもいる)...それは抽象的な表現になっており、その演出も有りかもしれない。しかし、話を進めるための伏線(例えばシャルルの腹にある傷跡)は、その後の話にどう繋がったのか。説明(回収)しきれているのか疑問に思った。

    演出上の重要な問題として、上手・下手のそれぞれ中2階に相当する場所(上手では階段途中か踊り場)での演技は、場内両端の客席からは見えない(見切れ)。このようなことは、稽古時にチェックするべきであろう。

    今後の公演に期待しております。
  • 満足度★★★★

    無題1428(15-076)
    14:00の回(晴)。13:20受付、13:30開場。入るとシルクハットを被った演者(野宮さん)から「支配人が来るまでお手元に...」と小さな包みを渡されます。3方の壁には妖しい装飾、焼け焦げたような色、どぎつい色の花、床には4人が伏して動かない。下手2Fには赤い衣装の女性。椅子席の前に「赤い」横長のクッションがあり、桟敷席の様でした。

    流れている音楽は映画のサントラ風。14:00前説(撮影用カメラあり)、ちょっとしたゲームの後支配人登場。渡された包を開け、口に入れる。スモークが立ち込め、伏していた4名が蠢く~15:29終演。

    前作「オロチ(2014/9@pit)」に続いて2作目になります。

    山下さんは「色のない虹(2014/10@711)」を観ていました。

    アダム役の池上さん原作。閉じられた幻惑巣窟、歪んだ思考と不安定なカラダ、観客は入場時に渡された「包」を口にした時から物語に捕えられてしまいす。

    ネタバレBOX

    個人的には、もっと明りを抑えてダークな幻想劇に近づけるといいかなと思いました。あがけばあがくほど深く鋭く内側に食い込んでくるもの(クスリに表象されるもの)と陥るべき退廃世界、観客も逃れられない物語の世界。

    エンゼルの衣裳には十字架が描かれ、ギタリストのマイケル・シェンカーを連想。「マイケル・シェンカー」「フライングV」で画像検索すると白/黒のギターがたくさん出てきます。アルパムタイトルに「神」とあるくらいですが、2006年、中野サンプラザ公演に行ったら数曲でコンサート中止(演奏放棄)、翌年に振替公演、とほほでした。

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