春、さようならは言わない。【当日券若干数販売しております】 公演情報 春、さようならは言わない。【当日券若干数販売しております】」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.4
1-8件 / 8件中
  • 満足度★★★★★

    歌に対する愛情が満ち溢れるような傑作
    シャンソニエの歌姫(?)が語るシャンソン部を創設した静岡の高校生たちの物語。
    あれこれ思いを巡らせるあまり意中の相手に想いを告げられなかったり素っ気ない態度をとったり、な不器用な高校生達がいとおしく、自分の経験を思い出したり。
    また、使われる…と言うより歌われる曲(4人編成のバンドの生伴奏での生歌)も物語の流れに沿って活かされることが多く、その歌の魅力を引き出している感じ。
    井端珠里嬢が「愛の讃歌」を原語で披露することに意味があるのも巧み。
    物語の中心となるシャンソン部の高校生たちは実年齢がもっと上の役者が演じているが、芝居のウソでそれらしく見えるどころでなく「実際にいそう」レベルにまで見えたのはσ(^-^)がそれだけ歳をとったからか?(爆)
    そんなこんなで、歌に対する愛情が満ち溢れるような傑作を堪能。

  • 満足度★★★★

    江古田のガールズ初観劇。
    初日を観劇。可笑しくも切ないノスタルジックな青春ラブストーリー。

    劇中で歌うシャンソンも見事だったし、キャストも個性的で良い♪♪

    あとは観る人の好みかな。


    上演時間:120分

  • 満足度★★★★

    耳に残る
    シャンソンのしらべが印象的でした。予想外のベタな青春ものでしたが楽しかったです。ただ普通だったがゆえに、先生のハズれ具合がちょうどいい感じだったので、今回は小林さんの持ち味が生きなかったように思いました。

  • 満足度★★★★

    その歌はあの日を思い起こさせるのか。
    高校のシャンソン部を舞台にした青春歌劇。

    ネタバレBOX

    開演前のナレーションで
    エセミュージカルと言っていたが、
    ミュージカルほど確立した世界観でなくても、
    個人的には良い意味でアクが強くなく、ドラマを盛り立てるのに
    大事なシャンソンの歌は良かったと思う。

    高校卒業から1年、
    元シャンソン部の部長だった橘(赤間直哉)は
    伊豆にある母校を訪ねていた。
    顧問だった牛坂先生(辻沢綾香)と会い、
    シャンソン部結成からを振り返る。

    劇中でシャンソンが一人芝居と言われるように、
    ある意味シャンソンを歌うこと=モノローグに近いのでは
    という印象も受けた。

    片思いが繋がらない、再会の約束など
    切なさを盛り上げる要素はたくさん。
    ただ中盤とか少し笑いを狙い過ぎたかなと思えたところも。

    桐嶋薫(井端珠里)が歌うフランス語の「愛の讃歌」は
    とても見応え、聴き応えがあって素晴らしかった!

    お目当てで観た陣内ユウコさんも歌にドラマに素敵だった!
  • 満足度★★★★

    楽しめました
    BGMで久しぶりにシャンソンを聞き懐かしく嬉しかったです。終演後のシャンソンショーは楽しめました。(変えるか悩みましたが残って良かったです。)

  • 満足度★★★★★

    青春群像劇
    切ない、ジーンときました。

    ネタバレBOX

    伊豆の高校でシャンソン部を新たに作って一年間活動し、卒業して、恐らく部は自然消滅して、一年後にみんなが集まらなければならなくなった事情が発生したシャンソン部を巡る群像劇。

    青い空が落ちてきて地上が破壊されても君を守る的な感じで始まるのが愛の賛歌だとは知りませんでした。

    好きなのに相手の恋愛感情のベクトルを察知して、恋愛が成就するように仕向けるみんなのけなげさが切なかったです。

    愛の賛歌を訳した文章に鈴木幸子の名前を書かせた桐島薫、霧島が席を離れた瞬間に名前を消して封をした鈴木、それが卒業式の日に橘の手に渡っていたらどうなっていたんだろうと思います。

    劇中の桐島の歌は素敵でした。音楽劇というと、演奏者たちに配慮するあまりどっちつかずになることが多いのですが、今回の生バンド付きは、隅のピットで光も当てず音楽に徹底させたことで芝居を邪魔することがなく良かったと思います。

    顧問の牛坂先生は部活動にあまり関わらなかったということもあるのでしょうが、桐島が死んでことでタイムカプセルを開けようとしたのであれば、もちろん桐島の死を観客に伏せる必要性があることは分かりますが、スタート時辺りのあまりにも天然でそっけない態度は不自然に思えました。
  • 満足度★★★★

    10代のシャンソン(再々演を望む)
    高校のシャンソン部を舞台に5人の生徒と顧問の先生が織りなす
    ストレート学園ドラマ。
    まるでドミノのように片思いが連鎖する切ない青春の日々が描かれる。
    シャンソンというドラマチックな手段が素直にはまって大成功。
    初演は2時間40分、それが今回2時間になったというが
    もう少しスリムになっても良いかなと思う。
    導入部分など、もっとまっすぐ本題に入っても良いのではないか。
    客演の井端珠里さんが歌うフランス語の「愛の賛歌」が素晴らしく、
    若い方の爽やかな力を感じた。
    終演後は三軒茶屋ミワの「新春シャンソンショー」で3曲。
    「ミロール」を聴くのは2度目だったが相変わらず素晴らしくて
    この3分間の人生劇場にボロ泣き。




    ネタバレBOX

    高校卒業後1年、かつてシャンソン部を立ち上げて活動していたメンバーが
    静岡の母校に集まってくる。
    顧問の教師と共に、一緒に埋めたタイムカプセルを掘り出そうとする。
    片思いが交差し、思いをシャンソンにのせて歌っていたあの頃。
    そこに、霧島薫だけが来ていなかった…。

    高校生にはなじみの薄いシャンソンを、敢えて部活にしたところが面白い。
    不器用ながら、言葉にできない思いを歌にのせる部員たちが熱く新鮮。
    シャンソンと言えば、“熟年層が好む人生のほろ苦さを歌う歌”、
    というイメージだったがそれが見事に覆され、
    改めてその普遍的な魅力を再認識した。

    圧巻は、強い転校生霧島薫(井端朱里)が歌うフランス語の「愛の賛歌」。
    大人の味わいとはまた違う、10代の勢いと希望にあふれた歌声が素晴らしかった。
    アイドル顔の霧島が、ヤンキー男子の胸ぐらをつかむ強くて男っぽいキャラなのも面白い。
    このキャラ魅力的なので、ほかの部員たちとの恋模様がリアルに立ち上がって動き出す。
    全員が率直な思いを歌に託して一生懸命歌う姿に、素直に感動する。

    牛島先生がちょっと天然で先生らしくなくて、リアル感に欠けたかな。
    冒頭のかみ合わない会話など、導入部の集中力をそいでしまいがち。
    そもそもこの話は、あるシャンソン歌手がステージ上で観客に語る
    “人から聞いた話”として始まるのだが、
    こういった構成をもう少し整理して印象的に見せたら素晴らしい“似非ミュージカル”として
    劇団の代表作にもなると思う。(もうなっているから再演したのかもしれませんが)

    山崎洋平さんが歌うシャンソンの魅力が若い世代にも通じることを見事に表現しているし、
    役者さんの中にもこんなにシャンソンが歌える方がいるという事実に心底驚いたし、
    歌と笑いと涙が全部詰まっていて、素晴らしい作品だと思う。

    伴奏担当の鈴木を演じた陣内ユウコさん、ビミョーな片思いの表情が切なくて
    不器用で繊細な10代の心情を見事に表現している。
    タイムカプセルから出てきた霧島の手紙を読んで号泣した橘(赤間直哉)よ、
    私も号泣したぞ、残念でならないあなたの気持ちが本当に伝わって来たから。

    山崎さん、また再演してください。
    私はこの作品をまた観たい。
    次はさらに進化していると信じて待っています。

  • 満足度★★★★★

    いつもと違う
    ストーリーは変化球なしのラブストーリー、青春時代に戻ったようななつかしさを感じさせてくれた。劇中に出てくる、シャンソンの調べもうまくかみ合っていて切なさが染み入ってきた。あのころに帰りたくなったそんな作品であった。

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