爆弾魔メグる 公演情報 爆弾魔メグる」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.6
1-8件 / 8件中
  • 満足度★★★

    爆発することが社会と繋がらなければ弱い
     民衆が武装していないこの植民地では、爆弾と言っても手製か精々がプラスチック爆弾止まりだろうし、実際の爆弾の出てくる話だとは思っていなかったので、ほぼ予想通りの内容であった。だったら、もっと爆縮のコンセプトでも使えば面白くなったであろうに。覚醒することが、残酷なことであるのは、無論、覚醒している本人にとっての話であるのは、当たり前なので、その悲惨を悲惨として更に強烈に描くのに、爆縮概念は適当だと思うのだ。

    ネタバレBOX


     メグはデートで大観覧車に乗る。彼は、トップの地点でキスするだろう。今、二人は頂点への運航で起こることに期待が膨らんで幸せである。然し、彼女がふと下を見ると、自分と同じようにプロポーズをされたり、抱擁されたり、花を贈られたりして幸せに感じている。自分と彼だけの世界だというのは幻想で皆、同じことを、ゴンドラの順番でやっているに過ぎない。これが彼女の地獄である。たったこれだけ、それで、彼女の心の中にある黒い風船ははち切れんばかりになったのだ。そうして自爆して土の下に埋められ、死ぬまで地底で生き、死んでゆく。誰にも知られること無しに。彼女には重力が無かったから爆縮することができない。そして忘れ去られた。たったそれだけ。
  • 満足度★★★

    坦々と…
    進展する普通の恋愛劇だった。
    自分の中に爆弾は膨らんでこなかった。黒い風船という比喩爆弾は膨らませた大きさは変わらないのだろうか。私(めぐる=女子高生)にくれたときから、20歳代前半までの状況の変化に応じた爆弾のあり様は…

    旗揚げ公演で爆弾とくれば、もっと刺激的な内容かと思ったが、誰もが澱のように沈澱させる嫌な気持ち。その爆発する限界点の描き方が弱かったようだ。もっと良い子が内に溜め込んでいく様をデフォルメして表現してもよかった。

    ネタバレBOX

    私の爆弾はもちろん、高校時代の友達やアイドルが抱えた爆弾も描いた。登場した女性の爆弾を描いたことから、相対的に私の抱えた爆弾の威力(印象)が弱くなったように思う。他の人のエピソードをすべて自分に向けて溜め込む、そんなイメージを持たせたら、威力は違ったと思う。

    舞台の観せ方は上手い。最小限の動きで場面転換を図っている、一方、暗転した場合はその時間が長く、観客の集中力を欠く。

    演技は平均しておりバランスが良い。若い女性の本音的なことがチラッと見え隠れするところは面白かった。

    全体的には面白い視点と舞台構成は確か。
    今後が楽しみな劇団だと思いました。

  • 満足度★★★

    みてきた
    爆弾魔っていうタイトルのため肩すかし感を味わいました。

  • 満足度★★★★

    好印象
    期待以上によかったです。勝手に粘液質な話かなーと想像していましたが、シンプルでわかりやすく、シンパシーを感じました。もっと楽に生きられればいいんですけど。

  • 満足度★★★★

    原寸大の恋愛
    原寸大のめぐる

    ネタバレBOX

    めぐるの高校から大学にかけての一人の男との恋愛事情。

    地味目な二人でしたが、それでもめぐるは大学に入って化粧を覚えると目元がキリっとしてそこそこになりました。

    将来の結婚を口にしただけで逃げていく男を見ると、今の都合良さだけを考えている猿と一緒で、人格的な卑しさを感じました。自爆するんじゃなくて男に一撃加えればいいんじゃないかと思います。

    原寸大の恋愛で破綻も含めて現在進行形なのですから、喜怒哀楽による胸の中の爆弾の大きさをめぐる自身でストレートに表現してほしかったです。浮いた道化役なんか要りません。
  • 満足度★★★★★

    無題1296(14-345)
    20:00の回(曇)。19:33受付、開場、初日です。

    舞台は先日の「公開通し稽古」とほぼ同じ、座席が増え、字幕が映るようになっていて、上手手前に帽子と白いマスク、19:59(前説)、20:03開演~21:33終演。

    衣装、照明、字幕が加わってわかりやすくなったこと、逆に、省かれてしまったことや印象が変わったことなど、とても興味深い体験でした(通し稽古の3日後の観劇)。評価は稽古との比較も含めて。

    ネタバレBOX

    ひとつ:ピエロのポジションが変わっていました。黒い風船は「常に」心に刺さっていた...と稽古では思っていたのですが、本番では所々登場。ややもすると、「ソウダッタ、ピエロヲワスレチャイケナイ」と思ってしまうのでした。稽古の方が好み

    ふたつ:「めぐる」の表情の変化(幅)が小さくなった(ように感じました)。極端に言うと「(右目のみの)一つ目」か「二つ目」、伏し目がちのめぐるか、周囲に合わせているめぐるか、の違い。照明のせいなのか...

    みっつ:高校/大学/社会人...衣装が変わるので分かりやすかったです。

    よっつ:アイドルのところは、やはり、よく分かりませんでした。

    いつつ:字幕を投影する位置はなかなか気がつきにくい。

  • 満足度★★★

    不発弾?
    メンヘラってほどじゃない、誰もが持っているちょっとした心の闇。役者さんは悪くないんだけど、少し話が古臭いかなぁ。

  • 【公開通し稽古】無題1294(14-343)
    19:30の回(晴)、19:15受付、開場。今夜は「公開通し稽古(無料&台本付)」でした。

    20人強のお客さん、「※衣装・小道具・音響・照明を着用、使用しない状態での上演」ということで舞台には椅子やテーブルに見立てた台があるくらい。

    その素っ気なさは、ほぼ同じレイアウトで行われた「ツヤマジケン」に似ています。その時観た西山さん、駒沢ではデコトラに乗って暴れていた田中さん。

    19:30佐々木さんの挨拶、19:32開演~20:58終演。

    稽古なので評価は控えます。「対自核(名訳)」というアルバムタイトルがあり、そんな印象を受けました。

    いくつかのエピソードが組まれていますが、全体の構成がややわかりにくかったように感じました(衣装や照明でわかりやすくなるのかも)。

    登場人物の心情に共感できないところがあるのは個人的なこととして、ピエロの視線の先にある(いる)のは何(誰)だったのか。どうやって風船は膨らみ、最後はどうなるのか。

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