トラブルショー 公演情報 トラブルショー」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.0
1-2件 / 2件中
  • 満足度★★★★

    なかなか楽める
    劇中劇の主役、せむし男、が「ノートルダムの鐘」を連想させて結構泣けてしまったり、アンサンブルシーンは『ジキルとハイド』を思わせるようなゾクっとする構成と楽曲だったり、ベテラン俳優のわがまま具合振りというか我が道振りというかそんなのも(とくに田中さん)面白かったり、けっこう楽しめる。
    A級の作品だとはさすがに思えないけど、B級としては上々、ブロードウェイでいえば On にはのせられなくても off なら十分いけると思うのだけど。

  • 満足度★★

    ミュージカル界の「雑魚の会」
    騙されたと思って見に行ったら、本当に騙されました。

    歌舞伎界が時々国立劇場で、名前のない大部屋歌舞伎俳優だけで
    戯曲を上演する「雑魚の会」ってのが上演されますが、
    まさに、それのミュージカル?版といえましょう。

    いろんな大作ミュージカルのアンサンブルをしている実力派を
    集めたキャスト、との触れ込みですが、
    その通りで、非常に非常に地味なキャスト、劇団四季より地味です。
    大作ミュージカルのアンサンブルの中にはキラりと光る人、時々いますが、
    それはアンサンブルの中にいるから光る(可愛い、カッコいい)のであって、
    やっぱり前面に出てくると、何の魅力もない、存在感のない人ばかり。
    その寄せ集めで3時間もの上演時間、
    個人的に関係でもない限り、しんどいです。
    やっぱり、大舞台の真ん中に立つって、選ばれしことなんですね。
    オーラというか資質というか。
    少々歌が上手くても、少々演技が上手くても、少々踊りが上手でも、
    少々見た目が可愛い(カッコいい)、それだけじゃダメなんですよねぇ。

    話は、いわゆるバックステージものなんですが
    20年近く前の三谷作品「ショウマストゴーオン」どころか
    平凡だった「~音二郎一座」の足元にも及ばない程度の
    ミュージカルコメディ???
    「恋はコメディ」を始めとする大衆演劇ほど、ベタ一色にもなれず、
    大人計画、三谷作品を始めとする話題作のようなシュールさは勿論なく、
    舞台の上の人だけが、この作品を制作した人達だけが、
    面白がっているようなレベルのコメディ。

    なんで下手な喜劇って「抱腹絶倒」とか「クレイジーな面白さ」とか、
    「場内、爆笑の渦」って、大げさに銘打つんでしょうか?
    初日に足を運んだこともあって、出演者、関係者の知人友人が
    多かったのでしょうか・・・?わけわからないところで、(大して面白くもない
    場面で)客席で笑いが起きている。
    なーにが面白いのか、らっきょが転がっても笑う女子高生だって
    笑いはしないであろうレベルのシーンの連続。
    時代錯誤なドタバタ劇、中途半端なツっこみじゃぁ、
    老若男女、どの世代にも、そっぽ向かれるだけ。

    こないだの「ダッシュ」じゃないですが、客席に「サクラ」としか思えない
    異様に大きな動作で笑ったり、大声で引き笑いしたりする人って
    いますよねぇ。多少の「仕込み」は呼び水代わりで必要かもしれませんが
    基本のレベルが低いのに、大げさに笑って、寂しい話です。

    僕自身、そんなに笑いに厳しい訳じゃないけどなぁ。
    結構、何でも面白がるけど、仕事帰りに北千住まで行って
    疲れているから、笑いの神経が鈍感になっているのかなぁ??

    確かに3時間のうち、3箇所くらい、のべ2分位、笑えるシーンは
    あります。2幕田中利花のシーンで、結構笑えました。
    (田中利花も、自虐的に見た目ネタで笑いを取ろうとしている。
    いい役者さんなのに、安っぽく扱われて残念です。)
    それ以外は、想定の範囲内、使い古された、
    作品の内容同様、どこかで見たことのあるネタばかり。
    カビ臭いネタです。

    何より、シラけるのが、
    地味なアンサンブル役者が、舞台の真ん中に立って
    台詞を言えて、相当嬉しいのでしょう、
    絶唱、絶叫演技が続くこと。
    くさい、くさい。

    「研究生の発表会」ごとく、¥3000程度で売った公演なら
    公演回数も2-3回なら、
    いやに多い出演者達の親族、ご友人達で楽しめばいいでしょう。
    文句もいわない、期待もしない。
    でも、マスコミも巻き込んで宣伝しているのですから、
    わかりやすい簡単な芝居ではあるけども(それは、とても
    大事なこと)
    やっぱり、もうちょっとレベルの高い芝居を上演してほしい。

    夜の10時を過ぎた終演時間、長時間も芝居に付き合って
    疲れた体を引きずって千代田線で都心に帰るケダるさ。
    劇場から外へ出るエレベーターを団体で降りると、店内を監視する
    警備員が数人。
    「有難うございました」って御客に言うんじゃなくって
    「お疲れ様でした」「ご苦労様でした」って。
    状況見れば従業員じゃないこと位わかるのに、真顔で挨拶。
    これが一番面白かった。






    ネタバレBOX

    ビービービービー、テープの音楽なのに、ものすごく音響が悪い。
    すっごく不愉快に思っていたら、舞台の設定がパチンコ屋の上って
    ことで音が悪い、という話だったから、それをリアルに表現してたのかなぁ。
    生理的にイライラするような音が、原音にかぶさるように入っており、
    「なんだ、この劇場は!なんだ、この作品の音響担当は!」と
    キョロキョロしちゃいました。

    プロデューサーズ、ジギルとハイド、マクベス・・・、
    アンサンブルの彼らが一度は演じてみたい作品を連ね、
    B級品みたいに作り上げた、いわばバッタもん。
    主役の人、「20代に見られない」って言われてましたが
    あれ、本当に20代なのかなぁ、もう一人の子(相棒の子)(レミゼのアンサンブルで出ていた子)は若かったから20代と思うけど。

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