満足度★★★★★
ゾンビ。
狂犬病が蔓延して戒厳令の敷かれた東京。その中のいくつかのオフィスでの群像劇でしたが、これぞMU、というぶっ壊れたお話達。バイオハザードのような世界観と思いきや、元恋人達の織り成す愛の渇きや、めちゃくちゃな社内不倫に胸を痛めたり笑い転げたり。久々にMUを見て、やっぱりハセガワアユムさんは狂ってるなー、ほんと大好きだなーなんて嬉しくなってしまいました。そして最後にまさかのゾンビ登場(しかもおむつ)で、とうとうやってくれた、と心の中でガッツポーズ。ギャラリーの会話劇でゾンビ出てくるなんて普通考えられないでしょ笑 面白かったですw
満足度★★★★
非日常が日常に変わる
狂犬に囲まれた東京を舞台に繰り広げられる4つの物語。
「町に狂犬があふれている」という非日常的な状況のはずなのに、登場人物からそこまでの「非日常感」を感じなかったのが凄く印象的でした。
すべて室内の物語でしたが、外の状況がなんとなく把握できます。1話から4話の間にじわじわと状況が変わっていたのですが、それぞれその状態に適応してしまっているというか…。
いくら狂犬であろうと、結局は犬だから、なのかもしれません。「人間は犬より優位に立っている」という無意識の認識が、そうさせているのか…などといろいろ考えさせてもらえました。面白かったです。
ただ、やはりちょっと長かったので、もう少しコンパクトに纏めて欲しかった。
開演前と休憩時間が凄く押したので、私が行った回は、結局終演が30分位押しました。
トイレの少ない会場ですし、もう少し短めにして、休憩時間無しにした方が良かったのでは無いでしょうか。
満足度★★★★
ゾンビ映画のオマージュ
都心部のパニックをそのテーマに据えながら、直接そのパニックを表現するのではなく、周辺を描くことである種の距離感を保ったまま個々のストーリーを進めていく設定の上手さ。4連作の短編がそれぞれに起承転結を担う構成は観応えあり。ゾンビ映画のオマージュと愛情満載。
満足度★★★
狂犬騒ぎへの意味づけはほどほどで良かったのでは?/180分弱(休憩込み)
狂犬ひしめく東京某区の人間模様を描き出した、四話から成る連作短編集。
“狂犬の氾濫”は密室状況を生み出すための方便と割り切り、その上で作劇したほうが良かったんじゃないだろうか?
これが、観終えての率直な感想。
事実、そう割り切り、狂犬騒ぎに捉われすぎずに某オフィスの出来事を描いてみせた第二話が一番楽しめた。
犬がひしめく外には出られず、会社に連泊中の社員たちは始終顔を突き合わせるうち互いを知りすぎてしまい、そこには自然とひと悶着が起きる。
狂犬騒動との繋がりは薄いものの、これは狂犬騒ぎ無しには生まれえなかったドラマであり、狂犬たちが間接的に引き起こしたドタバタ劇は私のみならず多くの観客の顔をほころばせていた。
ただ、劇全体としては狂犬騒ぎにこだわり過ぎの感。
狂犬の異常発生を意味づけようとしたところで、それは架空の出来事なので説明は無理筋になるし、それが人にもたらす災厄を意味づけようとしたところで、話は説教臭くなるばかりで、観る者を鼻白ませる。
狂犬の氾濫は密室状況を生み出すための少々不条理な設定と割り切り、その意味づけは程々にとどめたほうが良かったのではないだろうか?
無題1313(14-362)
13:00の回(曇)。12:30受付(2F)、開場。自由席ベンチシート。
外光がはいってくる窓はなく、全面板張り、階段上がって受付台、左の壁沿い(3-4列)と両端に少し、客席。奥にはビールケース席も。
舞台上にはテーブルと椅子(ずっとこの組み合わせ)。階段の反対側はダンボールが積み上げられています。
13:00前説、(1話と2話)13:07開演~14:16,休憩、(3話と4話)14:27~15:51終演。
満足度★★★★
初日観劇
狂犬に囲まれた東京都内。
コンビニの2F,そのある別れた男女の話から狂喜が胎動。
囲まれた世界で、とうとう追い詰められる女好きの部長。
都市伝説へと昇華される、不謹慎な逃亡悲劇で緊張は緩み。
自体は沈静化し、狂犬狩りする人達と愛護する側の暗躍に考え
最後は、徐々に価値観が狂った世界で象徴的な建物で起こる
オールスターキャスト勢ぞろいな皮肉のこもった結末。
ハセガワさんの持ち味、素敵な固有名詞が含んだ台詞に
麻痺させられながら、悲しいのにどこかニヤリとしてしまう結末
開場の階段が凄くいい効果でした。
TB完了。