満足度★★★★
非日常が日常に変わる
狂犬に囲まれた東京を舞台に繰り広げられる4つの物語。
「町に狂犬があふれている」という非日常的な状況のはずなのに、登場人物からそこまでの「非日常感」を感じなかったのが凄く印象的でした。
すべて室内の物語でしたが、外の状況がなんとなく把握できます。1話から4話の間にじわじわと状況が変わっていたのですが、それぞれその状態に適応してしまっているというか…。
いくら狂犬であろうと、結局は犬だから、なのかもしれません。「人間は犬より優位に立っている」という無意識の認識が、そうさせているのか…などといろいろ考えさせてもらえました。面白かったです。
ただ、やはりちょっと長かったので、もう少しコンパクトに纏めて欲しかった。
開演前と休憩時間が凄く押したので、私が行った回は、結局終演が30分位押しました。
トイレの少ない会場ですし、もう少し短めにして、休憩時間無しにした方が良かったのでは無いでしょうか。