満足度★★★★
興味深い
留置場と拘置所の違いは漠然とわかっていたつもりだが、その施設の間には行政管轄の違いだけではなく、もっと大きな違いがあるようだ。学生の時、民事訴訟法、刑事訴訟法という講義があったが、民訴=眠訴、刑訴にいたっては履修したかも忘れてしまっている。しかし、この公演を観て”驚訴“または”恐訴“した思いだ。
さて、人間「魔が差す」ことはあるだろう。この公演は、普通に生活していた人間の透けた間が生んだ、取り返しのつかない話。そして「真が射す」こともなく、現代日本における法・制度の悪弊、しかし、そこでは常識や道理が通じない恐怖がよく描かれていた。
たぶん、細かい齟齬はあると思うが、先に記載した法制度、行政という枠構造への鋭い批判、一方、自己の曖昧な感覚に基づく道徳感や正義感は、法という枠内では意味を持たない。正義とは、その基準は何か(国によって違う)という主人公の叫びは考えさせられる。とても興味深い公演だった。
最後に、総じて若いキャストだが熱演で見せてくれた。
この公演は、劇団”半開き“以上の“八分開き”で、今後の公演が楽しみである。
満足度★★★★
拘置所19番の科白
作家も自嘲気味に述べている通り、凶悪犯の話でも、死刑囚の話でもなく、軽犯罪の初犯の話であるから、ここ迄演劇的に要求すること自体ナンセンスと言われかねないが、矢張り、これだけ多くの新作が作られ、上演されて、そのうちのある程度の作品は拝見している身として言わせて頂いている。
満足度★★★★★
衝撃。
現実にこのようなことが起きていると思うと考えさせられますね。とてもリアルだったと思います。あの場所では人ではないんですね。ひとつ重たい言葉がありました。自分で行動をしたので責任は自分にあると。理不尽なことがあっても小さなひとつの決断がその後の運命を決めるんですね。どんなときも、落ち着いて冷静な行動をしなければいけませんね。難しいことですが。
満足度★★★★★
90分
週末旅に出る前に無理くり捻じ込んだんだけど、
とても良かった。
シンプルで力強い。
壊れている人間とそうでない人間の描き分けがとても上手。