この上ない贅沢な年末のひととき
服部好次さんという服部家の人が黒テントにいたことで、この作品の成功は間違いないと思っていたが、これほどまで充実した音楽劇をシアター岩戸で見せてもらえるとは思っていなかった。客席はまるでバーの客席のようであり、そこには不思議と昭和の空気が流れ演奏される楽曲はひとつひとつが哀愁を帯びて聞こえたのだ。素晴らしい役者さんたちの演技と、舞台美術と映像と、贅沢な時間を過ごせました。
音楽劇。ミュージカルでなく。
服部良一氏次男、服部吉次氏が黒テント創設メンバーであったなどとは寡聞にして知らず。その吉次氏が父親(に擬せた人物)を演じます。休憩(半分は演奏)込みの3時間弱、歌と踊りと演奏が半分を占める素敵な一本でした。みんな芸達者だよねー
客席のレベルの高さがややもったいないか。服部良一ソングは近年唄う人が増えてきた?こともあって、ちょっとロックにも飽きたかなーなんて若人層が観ても存分に楽しめる作品だったと思うのだが。
黒テントのレパートリーとしていく予定だそうなので、また機会がありますれば。