満足度★★★★★
無題1218(14-266) 井田亜彩実さん
19:30の回(曇)。18:30受付、ロビー開場、奥の丸テーブルで待機していると、いつの間にか周りには体を動かす人…18:59開場、19:31前説(100分、10分間の休憩あり、開演やや押し)。
19:40開演〜20:08(「Stand-Up For Your Rights」井田さんソロ)、20:15〜21:24(昨年観た作品「arche(2013/8)」の再演、短いながらもタリア・ランダさんのダンス…水墨画のような衣装だ…)終演。
後半が始まるまで、正面奥に「扉」がみえているのがちょっと気になった(みたことがあるような)くらいで、昨年観ていたことを忘れていました。特に予定していたのではなく、前日、木村さんの公演を観て、帰宅…どうしようか…で予約。
前半、低いポジションでの驚異的な安定感、このスピードはコモドオオトカゲか鰐か。椅子に座り足を組み、「女優」としてのお洒落なしぐさとトーク(ひとりインタビューも)…とてもエレガントでポップな演目。
後半、再演…客席後方から登場。硬質で禁欲的。ダンサー同士の自在な組み合わせ。最後には衣装を脱ぎ捨てるけど、腹筋がすごいな…来てよかったです。
満足度★★★★★
無題1191(14-239) 幅田彩加さん
19:30の回(曇)。18:30受付、18:59開場。最前列はミニ椅子、右端ではビデオ撮影、4列目に座ります。舞台手前には薄地の白い布、幅1m位で切れ目が入っています。19:30前説(60分)、19:37開演〜20:29終演。
布に映る影、薄っすらと透けてみえる本人、結晶世界にいるようなイメージ、森、海、草原、いろいろな風景(ネットで映像を見ることができます)。カタチを創ろうとしているのか、崩れてゆく様子なのか、面白い表現でした。舞台奥からの照明が手前に映り、影と実体とがサイズを変えながら舞う様子や、白と黒との実体同志のダンス(最初は背中しか見えなかったので、分離するかのように出現したので驚く)、野性味や躍動感とは異なる永劫の時のようなものを感じるのでした。
国枝昌人×古舘奈津子...s!
※衣装で関わったので、感想は記さずに公演内容だけ書きます。
今までずっとデュオで活動していた2人が初めて他の人を加えて踊る作品でした。
薄暗い中を舞台奥から横一列になって後ろ歩きでゆっくり手前に進み、1人が体を打つとその音に反応して残りのダンサー達が踊るシークエンスが繰り返される内に途中でセットしていたキッチンタイマーが鳴って暗転しました。
その後は、シリアスなものからコミカルものまで色々なタイプの動きをサンプリングして並列的に並べた様な、通して踊ると1分にも満たないフレーズをタイミングやダンサーを入れ替えながら断片的に繰り返すシーンと、ほとんど動かないか極めてゆっくり歩くシーンが交互に続きました。
終盤、舞台上の音がフィードバックする中で激しく壁にぶつかるシーンの後、一瞬おいて盆踊りの様な動きのユニゾンとなり、舞台奥のドアを開けて外へ出て行って終わりました。
ユニゾンもダンサー同士が接触することも無く、意図的な感情表現が無い、幾何学的でストイックな構成でした。
半分以上の時間が無音で、使われる音もキッチンタイマーのアラーム音とメトロノームの様な単調なクリック音のみと要素が切り詰められていました。