国枝昌人×古舘奈津子...s!
※衣装で関わったので、感想は記さずに公演内容だけ書きます。
今までずっとデュオで活動していた2人が初めて他の人を加えて踊る作品でした。
薄暗い中を舞台奥から横一列になって後ろ歩きでゆっくり手前に進み、1人が体を打つとその音に反応して残りのダンサー達が踊るシークエンスが繰り返される内に途中でセットしていたキッチンタイマーが鳴って暗転しました。
その後は、シリアスなものからコミカルものまで色々なタイプの動きをサンプリングして並列的に並べた様な、通して踊ると1分にも満たないフレーズをタイミングやダンサーを入れ替えながら断片的に繰り返すシーンと、ほとんど動かないか極めてゆっくり歩くシーンが交互に続きました。
終盤、舞台上の音がフィードバックする中で激しく壁にぶつかるシーンの後、一瞬おいて盆踊りの様な動きのユニゾンとなり、舞台奥のドアを開けて外へ出て行って終わりました。
ユニゾンもダンサー同士が接触することも無く、意図的な感情表現が無い、幾何学的でストイックな構成でした。
半分以上の時間が無音で、使われる音もキッチンタイマーのアラーム音とメトロノームの様な単調なクリック音のみと要素が切り詰められていました。