ヌーの食卓 公演情報 ヌーの食卓」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 2.7
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  • 満足度★★★

    男30歳、夢と生活の間で
     大仏の覆面などの使い方を見ていると、必然性を、敢えてズッコケさせて脱力させ、芝居の持つ空想性への浮力をネグレクトすることで、現実空間に持ってゆくような作り方をしている、という印象を持った。

    ネタバレBOX

      その分、浮力よりは引力が働き、男の30歳という節目を迎えて、尚一人立ちできていない不如意が伝わってくるし、よしこが包丁を持って入って来る時に、大の男3人が、だらしなく逃げ惑う姿勢にも説明がつく。だが、この辺りは、矢張りリアリティーを欠くという印象はぬぐえない。部屋の中には、いくらでも盾になるものはあるのだし、女の子の持っている包丁を叩き落とすくらい容易いのだから。
     まあ、タイトルにヌーが入っているのは、マサイ族の神話にあるように、神様が最後に作った動物で、どんな動物にするかのイメージストックが切れ、牛の角、山羊の髭、馬のたてがみと尻尾を合わせて作ったとされる。どこかキメラを思わせる不思議な動物とも、捉えどころのない鵺のようなイメージとも通じる部分を意識しているのかも知れない。
     今作が初見なので、この劇団の傾向なのかどうか迄は、判断がつかないが、今回は3度目の上演ということだ。劇団のヒット作、自信作であることは間違いなかろう。このようなテイストで更に、演劇的な上を目指すのであれば、つい先日、東京乾電池の新人公演で選ばれた、竹内 銃一郎の「食卓㊙法・溶ける魚」のような作品かも知れない。
     以上の感想は”間のび”を主題とする場合ではあるが。最初から、これを明確に狙っていたのだとすれば、星は4つにしてもよい。本当の所、脱力系、シリアス、或いは、第三の道何れを選ぶのだろう。また、東京で公演するとのこと、確かめてみたい。
  • 満足度★★

    う~んわかりやすかったケド・・・・
    80分とやや短く感じる時間内で眠くなったとこもあったなぁ

    新人だったからの賞かしら?とか思ってしまったであります

    ネタバレBOX

    男3人がルームシェアしてる部屋に謎の女性が合鍵で出入りしてビールと料理を提供してくれるのだが、その正体は謎のままで幕になる。基本は芽の出ない漫画アシスタント→実家愛知に帰ることを決めると、小劇場役者くんと、サラリーマンやってたが30歳にして役者の道を目指すことにした男どもの会話劇です。その謎の女性「よしこ」さんが台所で作っていたのが”ヌー”の肉料理でした。けっこう簡単な焼肉に思えたが、なんでか製作時間長かったなぁ。けっこう効果音がしっかりしてたから、台所付近でいろんな調理とは思えないような音とかさせて笑いを取るようなコトしても良かったのでは?とか思いました。場所は調布という設定で、付近での女性による殺人事件が報道されて疑心暗鬼になる3人とか。まぁ無事に犯人は逮捕され、直接「よしこ」さんに誰かと聞くのだがはぐらかされて煙に撒かれます。何となく怖い3人はピザを取ろうと電話してるとこで終演ですが。暗転してから事件アナウンスで調布で男性3人の変死があったとか流せばサスペンスで〆られたかも~とか思ったりしたです。
  • 満足度★★★

    青春の終焉と謎の女
    リアルと不条理のバランスが微妙でつかみどころがないカンジかなぁ。

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