満足度★★★
現代劇…碧の幻燈
まったく異なる劇風が2作上演なので「観てきた!」は分けて記載する。
本公演は、現代劇。それも最近話題の八ツ場ダム建設に伴い、群馬県長野原にある川原湯温泉が水没するニュースを連想させる。
インターメディアを利用し公演に刺激を与えようとしていたのが印象的である。現実にある問題を題材にしたような内容であるが、その描き方があまりに個人の情緒的感情で、そこに暮らしている人々の苦渋の選択をせざるを得ない、という切実さが伝わらない。もう少し社会性に鋭く踏み込んだ描き方を期待したが…
上演時間60分、少し物足りなさが残った。今後の公演に期待しております。
満足度★★★
時代劇…椿太助の治療法
全く異なる劇風の2作品が上演したため「観てきた!」は分けて記載する。
本公演は時代劇で、劇中案内役が手塚治虫原作のブラック・ジャックのような悪徳医者の話だと言う。しかし、それは少し違ったようだ。物語は、病気に苦しむ患者の患部に手を当て、“痛いの痛いの飛んで行け”と言う掛け声をかけると、まさしく”病魔”が現れ、その魔物を退治していく、と言うもの。病魔役は独特のメイクで醜怪さを表現していた。ただし、アクションシーンは観せているが、迫力に欠けていた。病魔退治の場面は面白いが、それだけに終わっていたのはもったいない。出来れば、自分に巣くう病魔と闘うという最高の見せ場があったら…
上演時間60分、少し物足りなさがあった。今後の公演に期待しております。