カサブタかきむしれっ! 公演情報 カサブタかきむしれっ!」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.9
1-7件 / 7件中
  • 満足度★★★★

    キャラ設定が秀逸!
    喪失と再生の物語、とっても良かったです。登場人物の個性的なキャラクター設定も効いてました。永作さんの台詞がちょっと長いかな。でも良く覚えきったなぁと驚きました。あと上田さん!出てきた時は誰?と一瞬思いました。役作りが凄かった、次も楽しみ!

  • 満足度★★★★★

    息苦しさというか圧迫感
    CRANQの公演にも出演されてた上田さんの舞台は気になってましたが、
    今回釘宮さんが客演されると聞いて、良い機会と思い、観劇してきました。
    3.11から3年経ったあとの福島の農業高校が舞台。
    現在進行形でおきてる事実をふまえながら、2組の男女のすれ違いを描いていたのですが、
    このすれ違いのさまがおかしくて、手を叩いて笑ってしまいました。
    2組の男女はそれぞれ違った生き方を選択しましたが、震災の影響が残っていて
    客席にいる自分も、その息苦しさというか圧迫感を感じました。
    今ここで、巨大地震が起こったら、この劇場は…という事まで感じてしまいました。
    たった3年で解決できる問題ではなく、今後何十年も私たちが抱えていかなければならない
    問題であることをあらためて感じました。

  • 満足度★★★★★

    笑いあり涙あり
    素晴らしい作品だった。
    最近、役者がうまくセリフを言えていない芝居が多かったので、しっかりと台詞を言えてるということが、こんなにも直球で伝わりやすいものか。と感心しきり。
    セットもびっくりするくらいよかった。セットというよりも、職員室の一部が舞台の上に会った感じだ。その上で役者たちもときにはアドリブもあったろうが、しっかりと計算された動きで動かれていた。

    福島を題材にするのはいつも卑怯だと思っている。しかし、今作はそうではなかった。東京から福島に赴任して来た先生にすごい共感してしまうのだ。
    思わず途中で泣き出してしまった。
    帰りの道すがら、福島で頑張っている人たちにエールを送りたくなる、そんな作品だった。

  • 満足度★★★★

    カサブタは掻きむしりたくない
    自分好みの公演であった。勘違い・すれ違いのドタバタコメディでありながら、身近な高校生活(恋愛、母娘の確執、モンスターペアレンツなど)や社会的な問題(震災、原発など)を正面から捉え、その提起も鋭く問う、という脚本・演出は実に見事であった。また、舞台セットも相当作り込んでおり、ビジュアル的にも楽しめた。登場人物は、濃いキャラクターの持ち主ばかりであるが、役者は見事に同化していた。そして誰一人浮くことなくバランス良くまとめた芝居であった。
    〔山〕公演

    ネタバレBOX

    高校といっても農業高校という設定で、牛の出産(実習)を絡めた特殊な環境・状況における話。いろいろなエピソードが関連し、微妙な綾を紡ぎ骨太な作品に仕上げていた。そして予定調和ではなく、現実(子牛の死産)を厳しく受け入れること、東北の地で家畜による生計は難しいこと、など随所に重く厳しい事実を突きつけるが、コミカル・ポップ調の演出でそれほど暗くならず、楽しく観せるところが素晴らしい。

    ”かさぶた”は無理に掻きむしってはならない。じっと耐え、いつかは癒えて来るのを待つ。人間には治癒力があり、痛みや困難を乗り越える力が有るのだから。しかし、それは事を風化させることを意味するのではない。

    今後の公演にも期待しております
  • 満足度★★★

    (山)の回、観劇
    初見の劇団。
    なので、チラシ裏面のキャストプロフ写真と劇中人物の表情の違いに一部キャストの顔が一致するのに時間がかかってしまった。
    客演者に惹かれたことと、震災から3年経過し、それまで自分の中で直球で震災を扱う題材を見ることはあえて拒絶していたのだけど、気持ち的にそろそろちゃんと向き合うべきか、と踏ん切りをつける為に。
    実際見てみれば農業高校を舞台にした、恋愛や進路、思春期等々、各世代の人間関係と対峙したウエルメイドプレイだった。
    ただ、音響設備が良いのか、冒頭から会話のほとんどが声を張り上げてるように聞こえ、台詞の節回しがうるさく聞こえたのは残念。また、副担任の行動に嫌悪感まではいかないが、終始違和感が伴う事もあったが、客席の反応は大きかったので男女の考えの違いからくるものなのかな、と思ったり。
    約2時間。

    ネタバレBOX

    福島県の農業高校の職員室が舞台。
    畜産課授業実習で、牛の出産が今にも始まりそうな為、それに控えている生徒と担当教師と獣医、校内で宿直している教師や学校関係者のJA職員、その中で隠密行動で取り上げられてたスマホを取り返したい女子生徒。保護者よりもPTA会長である母の立場とか入り組んで、テンション高めに会話が進んでいく。
    それぞれの人間性が上手い事出てわかりやすい。が、前半、各人物のエピソードを盛り込んでいる為か中盤まで長く感じた。

    気になったのが副担任の園部さんへの対応(この子もどうかと思う性格だったが)。妊娠の疑いがある生徒に対し、成り行きとはいえパニくりまくり。動転し力任せな態度に、教育者の前に同性として母体を気遣うセリフ位あっても良かったのではないか、と違和感付き纏った。

    その土地に住んで居なくても、震災をきっかけに状況や感情が一変した人は多いと思う。心に受けた傷の大きさも様々。手当して時が経てば、いつしかその傷もカサブタが出来、元の姿に戻る事もある。ここに暮らしている人達のカサブタが戻るのはまだまだ長い月日がかかるだろうが、特に生徒達の未来に立ち向かう姿勢につい頑張れ、と応援したくなる終わり方だった。

    端の座席で見ており、職員室と台所部屋の仕切りで、砂利のような音が出入りの度聞かれたが、あれは玉暖簾の音だったのかな?
    また劇中舞台のいわき市?小名浜?の位置関係を把握していないので、原発風評被害の程度をよく理解していない。無知ですみません。
  • 満足度★★★★

    涙が止まらない
    福島の方々の現状がオーバーラップしてくると、涙無くしては観られない舞台でした☆

  • 満足度★★

    福島の今
    なすびさん、田舎の先生の雰囲気がとてもよくお似合いでした。東北訛りもナチュラルで素敵。
    里美黎さん、なつなちゃんみたいにはっきりくっきりした顔つき、エネルギーの使い方がとさまりなにそっくり!つまり、どんだけバリバリしてても、ヒロインオーラ全開なんだなーいいなー。見ていてこっちまで若返りそうでした。ぴちぴち。

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