カサブタかきむしれっ! 公演情報 演劇ユニット3LDK「カサブタかきむしれっ!」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    カサブタは掻きむしりたくない
    自分好みの公演であった。勘違い・すれ違いのドタバタコメディでありながら、身近な高校生活(恋愛、母娘の確執、モンスターペアレンツなど)や社会的な問題(震災、原発など)を正面から捉え、その提起も鋭く問う、という脚本・演出は実に見事であった。また、舞台セットも相当作り込んでおり、ビジュアル的にも楽しめた。登場人物は、濃いキャラクターの持ち主ばかりであるが、役者は見事に同化していた。そして誰一人浮くことなくバランス良くまとめた芝居であった。
    〔山〕公演

    ネタバレBOX

    高校といっても農業高校という設定で、牛の出産(実習)を絡めた特殊な環境・状況における話。いろいろなエピソードが関連し、微妙な綾を紡ぎ骨太な作品に仕上げていた。そして予定調和ではなく、現実(子牛の死産)を厳しく受け入れること、東北の地で家畜による生計は難しいこと、など随所に重く厳しい事実を突きつけるが、コミカル・ポップ調の演出でそれほど暗くならず、楽しく観せるところが素晴らしい。

    ”かさぶた”は無理に掻きむしってはならない。じっと耐え、いつかは癒えて来るのを待つ。人間には治癒力があり、痛みや困難を乗り越える力が有るのだから。しかし、それは事を風化させることを意味するのではない。

    今後の公演にも期待しております

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    2014/10/28 19:46

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