サラエヴォの黒い手【ご来場ありがとうございました!!】 公演情報 サラエヴォの黒い手【ご来場ありがとうございました!!】」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.4
21-30件 / 30件中
  • 満足度★★★★★

    美しくて、痛々しい
    いつもこの劇団さんは、正しいとか正しくないとかそういう判断を挟む余地のない歴史を観せてくれる。
    人間の情熱が向けられるのは結果ではないのだなぁ、と胸が熱くなります。
    今回も、みんな、自分の国のために、戦っていて
    結果的に何が起こって、その行動が正しかったのかどうかは、何年もあとの歴史を学んだ人が判断するのでしょう。
    学ぶべきは、勝者の歴史のみではない。
    この劇団さんの舞台は、みんな観ればいいのに、と思う。今回も思いました。

    ネタバレBOX

    部屋に一人になった大佐が、地図をくしゃくしゃにしていく音。思わず祈りを口にした時、固く握った手が色を失くして白くなっていく。このシーンが、大好きでした。映像では観られない、舞台の魅力。
  • 満足度★★★★

    期待し過ぎた感が否めない
    初日に鑑賞させて頂きました。
    相変わらず題材選びや舞台の構成、魅せ方や演出は素晴らしかったのですが、今回は滑舌というか呂律というか、言葉が伝わり辛い方が多かったように感じます。
    一番後ろの席での鑑賞だったのですが、途中何を言っているか分からず集中が途切れてしまうこともチラホラと。
    特に今回は日本人に馴染みの無い土地や人名が多かったので名前が聞こえない、伝わらない状態で誰が誰だか。
    初日の緊張も手伝ってか台詞を噛んでしまう場面も目立ちましたし、少々期待し過ぎていたせいもあって個人的には「うーん」という感じ。

    それと2日目以降は改善されたかもしれませんが会場内の暑さで最後の方は頭がぼーっとしてしまい、気付いたら終わっていました。

    色々と書きましたが舞台だということを忘れて実録を見ている気分に引き込まれるところは流石だと思います。
    次回作も期待。

  • 満足度★★★★

    変わらぬクオリティ
    変わらぬクオリティで芝居を作られるのが凄いです。今回も、あまり取り上げられることのない史実を題材に、濃密な世界が広がります。役者さんの演技は言うことなし。抜群の安定感です。
    ただ、上演時間2時間15分という長さもさることながら、クライマックス(私としてはセルゲイの正体がわかるところが一番の盛り上がりでした)の後が長く続いたという印象です。これまでの作品と違い、強烈なインパクトのある登場人物がいなかったから、そのように感じたのかもしれません。

    ネタバレBOX

    時代は変われど、いつの世も人間の”業”が不幸を作り出すと思いました。
  • 満足度★★★★

    勉強不足なんで、
    どこまでが史実で、どのあたりがフィクションなのかよくわかりませんでしたが、前作の大正天皇に比べると、インパクトはなかったかも。ラストが凡庸な気がして勿体ないカンジ。世界史と道徳の授業を受けた気分ね。まぁ、でも貴重な劇団なのは間違いないけど。

  • 満足度★★★★★

    テロリストたち
    「世界大戦勃発の発端」として、その地名ばかりが記憶に残っていたサラエヴォ。
    主義・思想を超えて“不満”で繋がる若者たちのエネルギーが生々しく描かれ
    “大人の事情”に利用されていく過程がリアルで迫力があった。
    生き残った二人の回想というかたちで現在と過去を行き来する構成が秀逸。
    怒涛の事件当時と、老人の振り返りの対比が鮮やか。
    こういうテーマに普遍性と現在を重ねる制作側の視点に感動する。

    ネタバレBOX

    劇場に足を踏み入れると、舞台には既にひとりの老人がいる。
    上手側、作業台のような大きい木製のテーブルの上には資料らしきもの、
    それを手にとって確かめたり直したり、ゆっくりと落ち着いた動作。
    やがて白髪のその人が西尾さんと判った。

    サラエヴォ事件の実行犯は「青年ボスニア」のメンバー7人だった。
    オーストリア領ボスニアでセルビア民族主義を謳う彼らを結びつけたのは、
    貧困と結核、そして自国を変えるために何か行動を起こしたいというエネルギーだった。
    軍内部の秘密結社「黒手組」は、彼らの暴走するエネルギーを利用し
    オーストリア次期皇帝フランツ・フェルディナントを暗殺しようと企てる。
    しかしその「黒手組」をも利用しようとする、さらなる大きな力がうごめき始める。
    そして1914年6月28日、ついにサラエヴォ事件が起こる…。

    7人のメンバーのうち生き永らえた2人の老人が再会して
    人生の最後に“あの事件“を総括する、というストーリー。
    思い出を語る現在と、事件当時の再現とが交互に演じられる。
    この構成が非常に効果的で巧い。
    巻き込まれたような怒涛の出来事が、老人の時を経た冷静な分析によって
    時折自嘲気味に笑いを交えながら語られ、二つの時代の対比が鮮やかになる。

    年老いた二人、西尾友樹さんと岡本篤さんは、帽子ひとつで若かりし日に飛ぶ。
    それが滑らかで無理がなく、複雑な出ハケも気にならない。
    岡本さんは昔を語る時、時に話し方が若々しく傾くが
    西尾さんは一貫して年寄りの話すテンポ、おっとりした口調が変わらない。
    二人の狂言回しとしての切り替えの上手さが構成・演出にぴたりとはまっている。

    「黒手組」の幹部、アピス大佐を演じた佐瀬弘幸さん、
    こんなに軍服の似合う役者さんも珍しいのではないかと思う。
    極端な思想や強い主張を、組織という枷の中で通そうとする人物を演じる時
    軍服の内に秘めた人間の弱さや汚れた部分を出すのがとても巧い方だと思う。

    同じく「黒手組」のタンコシッチ少佐を演じた浅井伸治さん、
    アピス大佐を諌める場面の説得力、最後の潔い軍人ぶりが感動的。

    ちょっと舞台が見えにくく、声だけで筋を追っていた前半が残念。
    ラスト、「たとえ話」は無くても良かった気がする。
    語り続ける西尾さんの声が次第に音楽にかき消されていく終わり方は良かった。
    下手のセットが浮び上るところなど、照明の巧さ、センスが素晴らしかった。

    チョコレートケーキらしさ全開の“歴史の当事者とその裏側”は確かに独壇場だ。
    個人的な好みを言えば、例えば先日の「楽屋」のような
    全く別の方向から時代に光を当てた作品も観てみたい気がする。
    チョコレートケーキの描く“一方的に翻弄される人生”の
    哀しみと図太さもまた、ひどく魅力的にちがいないと思うから。
  • 満足度★★★★★


    比較的、静かに話の中身を伝えようとしているように感じた。

    ストーリーをリードする2人の雰囲気や照明の使い方が絶妙だった。

    人の感情の起伏ではなく、それぞれの登場人物の考え方や人となりを丁寧に魅せてくれた。

    こういう雰囲気も好きです。

    あとそれぞれの役者さんがいい。(何度も観ている役者さんが多いからというのもあるが)どの役も顔を覚えている。それぐらい役の違いが明確。あとでネタバレに書きます。

    会場の件は多分同じようなことを感じるけど。

    おまけ:いい作品は観てきた!の出足が早くて安心する。

  • 満足度★★★

    客席
    さすがの演技力に圧倒される・・・・・しかし、段差無しの3列びっしりの客席、高さのないステージで、この状態だと、前列に少しでも座高に高い人が入ると悲惨!!しかもテーブル脇の芝居が前半多く、座られてしまうと完全に見えない。声を聞き、たまに姿を垣間見るで終わる。後半になってようやく下手部分に人の動きが多くなり、ようやく世界に入れたが、時もう遅し・・・。そこに行き着く過程が足りずに終わってしまった。

  • 満足度★★★★

    まっすぐですね
    チケプレで。
    ありがとうございます。

    直球の物語だったと思います。

    時間の長さは感じられず、引き込まれて最後まで見ました。


  • 満足度★★★★

    期待が大きい分、点が辛く・・・。
    いつもの劇チョコでした!
    老人の役は、岡本さんのほうが自然だった。


    受賞後で期待が大きい分、たいへんだったと思われる。

    ネタバレBOX

    説明が多く、それは仕方がないのだが
    最後のオチというか、ありきたりなまとめは
    バッサリ切って欲しかった。

    現在と過去がシンクロした演出は素晴らしかった。


  • やはり劇チョコは好きだ
    2時間15分弱。休憩なし。
    しかし、そんな長丁場にも関わらず、一度も時計を確認しなかった程、観入った。

    「統一か死か(通称黒手組)」「青年ボスニア」「ロシア」それぞれの立場、思想、思惑、考え方、生き方を丁寧に描き、それぞれが主役とも言える程に表現され、だからこそそれぞれに感情移入できる。
    ドアの閉め方開け方一つとっても、その人物の状況が伝わる。

    それぞれの思惑が乱れ入る、事の全貌が明らかになって思い返すと「あれはそういうことだったのか」と腑に落ちる。

    「大人になりたかったんだ」「もうたくさんだ」「届いたぞ!」印象に残る言葉は沢山ある。

    第一次世界対戦の勃発を、劇チョコがこのように描くなら、太平洋戦争の勃発を描いた作品も是非観てみたい。
    そんな題材を扱ったら、このご時世何て言われるか分かったもんではないけれど。

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