満足度★★★
赤裸々に
劇団の現状を観せた公演でした。ただ、演劇界を取り巻く現状はどこも似たり寄ったりな状況なようなので、とりわけそれに関しては特別な思いを強くは感じませんでしたが、それを演目にしたことや、ライトの使い方などには、今回もチャレンジを感じました。多分、この部分が次はどんなコトを?と思わせ、気にならせる要因なのかもしれないですね!?次回作も楽しみにしています。
満足度★★★★★
演劇はお金にならない
という話はよく聞きます。生きるか死ぬかの問題でその間がないともよく聞きます。おそらくは誰もが将来が怖くて不安で、でもそんな葛藤は表に出さずに輝いている部分だけを見せてもらっていて、「楽しかったー」とか言ってる観客はお気楽な人種だと思うのです。こういった自虐的なお芝居を何度か観たことがありますが、もれなく感じるのは「甘えないでください」。こんなだめな俺達だけど許してね、なんてお芝居をお金を払って見たいとは思いません。
しかし、あんかけのこのお芝居を観たときに全くそのようなネガティブさを感じなかったのは・・・「甘え」ではなく、「覚悟」を感じたからだと思います。今の辛さをこの公演に全部乗せて、共に傷に塩を塗りたくって将来を生きる「覚悟」。絶望と希望のギリギリのラインで20代前半のうちに振り切ったあんかけフラミンゴのこれからは希望しかない。観客としては観ることしか出来ないけれど、覚悟を決めた劇団だから、これからも見続けようと思いました。
満足度★★★★
演劇を続けて行くことへのイタいほどのキモチ
演劇を続けて行くことへのイタいほどのキモチを虚実取り混ぜ(←推定)、自虐(←これも推定)や隠喩も交えてブッ込んできた感じ。
また、劇中で歌われる歌の歌詞が人物の心情や状況に合致しているのも巧い。
で、実は主題の大半は冒頭に集約されているような…。← 別配役版を観た時に気付いた
しかし100分の一般作品をこんなに安価で見せて、赤字は狩れるのか?(笑)