舞台『サイコメトラーEIJI~時計仕掛けのリンゴ』 公演情報 舞台『サイコメトラーEIJI~時計仕掛けのリンゴ』」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.3
1-9件 / 9件中
  • 満足度★★★★

    雨が、少し好きになりました。
     観劇したのは3月2日の夜公演の千秋楽です。
    やっと原作を読んだので観劇感想です。
    原作……過去に読んだかどうか微妙な感じなのです。
    どこかしらからは読んでいる記憶はあるんですが、今回の『時計仕掛けのリンゴ』は初期のエピソードなので漫画では読んでいないかもしれません。(単行本なら2,3巻。ドラマ版では1期の2話です)

    1997年、17年前の作品です。
    今さら何故に舞台化感は否めない気はしもしました。(今、続編やってますが)
    観劇前に原作を読み返そうかとも思ったんですが、バタバタしていて観劇前には読めませんでした。

    読んだらオチがわかってしまうだろう。
    ……というのはテレビドラマを同じでキャストが出た時点で犯人の目星は付くのであまり問題はないのです。
    むしろ、頭が追いつかないので前情報は入れておきたい派です。

    今回なら、読まずに観劇して→原作を読んで→再度観劇……くらいがよかった気がします。
    行ったのが千秋楽なのでどうしようもありませんね。

    原作を読んでからの感想として、原作と完全に一致するのは2割程度な気がします。
    おおまかな話の流れは原作と同じです。
    でも、原作にあるエピソードをざっくり切って、残したエピソードを膨らませてるみたいな印象でした。

    以下、原作を手元に置いて打ってはいないので間違ってる点があったりするかもしれません。
    そして、舞台版に関しても観劇から半月近く経過しているので相違があったりするかもしれません。
    でも、書きとめておきたいので、書きます。

    ネタバレBOX

    メインの登場人物は8名。
    なので、原作と違って容疑者は4名、主人公の英児の友人は1名で舞台版は透流君です。ドラマ版には出てなかったらしいです。
    キャストのビジュアルとかから考えれば、友人を1人に絞るなら透流君な気はするので妥当だと思います。
    原作では章吉君の方がこのエピソードでは存在感が強い気はしたんですが、舞台版では作中の爆弾テロ事件で彼の彼女が巻き込まれて死亡した…というくだりはなくなっています。
    (遺留品として『被害者女性が握りしめていたカバンの持ち手』は出てきます)

    舞台の冒頭の場面はパレットタウン。
    原作では妹の恵美ちゃんは爆破事件には巻き込まれずにすんだのですが、舞台版では巻きこまれます。
    舞台版はキャストの佐野ひなこちゃんの印象もあってか、原作よりもブラコン色が強かった気がします。
    事件に巻き込まれる形にしたのは『友人の彼女を巻き込んだ』っていうエピソードの代替なのかな?
    舞台版はなんだかんだで妹に振り回されてるいいお兄ちゃんな印象でしたね。
    なので、『事件が起こることがわかっていたのに妹を助けられなかった』後悔に説得力が出る気がします。
    あ、巻き込まれたって言っても生き死にに関わるレベルじゃないです。

    舞台版と原作版の一番の違いは容疑者側の描き方だと思います。
    原作を読んでみて、『あのシーンの場面なかったんですけど!!』みたいなシーンが大量にありました。
    なので、原作を読んで舞台に……という方との感想と私の感想はかなり違ってしまうと思います。

    おそらく、今回の舞台のターゲットは10代後半から30代前半くらいの女性な気がします。
    あ、主演の小澤君の劇団EXILEの客層がわからないのであれなのですが。
    でもまあ、イケメンヒーロー出身役者さんの舞台に観劇に行く層がメインターゲットかと思われます。
    なので、完全に原作とは客層が違うのだと思います。
    でも、そのあたりの人達は(更に絞り込むなら20代後半くらいが一番メインな気がします)原作やドラマの記憶がうっすらある世代な気もします。

    舞台版での夏目比美子の描写は凄く痛々しい気がしました。
    描き方が酷い、とかではなく(まあ、ある意味ではそれでも間違ってないかも)
    あ、気持ちがわかるなって、そうだよねって、
    劇中での彼女や西巻君の叫びは本当に痛い。
    苦しくて、どうしようもない、

    「あんたに何がわかるのよ!!」
    そう言う側も、言われた側も、痛くて苦しい。
    そうやって感情をぶつけ合う。
    痛くて痛くてたまらないけど、凄く好きなシーンでした。
    西永さんの作品のこういう所が好きなのです。
    不器用で、ひねくれてて、でも、ある意味でまっすぐで、一生懸命で、そいう女の子の描き方が凄く好き。
    それは多分、女子独特の感想な気がします。
    男性はとりあえず、共感……ではない気がします。

    そして、原作を読み返したら、そのあたりのシーンはざっくり存在してなかったです。
    原作では比美子さんと西巻君はつきあっててSMやってるらしいぜ。くらいの描写です。ざっくり言うと。
    舞台版ではその辺を膨らませた感じでした。
    『こうだからだったんじゃないの?』みたいな。
    原作を読んでからだと、膨らませるのはここなの!?みたいな印象も持ったりしたかもしれません。
    でもまあ、その辺はキャストを見せることが優先な感じとかはあると思うので、善し悪しを語るところではない気がします。

    1時間50分駆け抜けて行った感じでした。
    ドラマ版が1時間であることを考えれば、倍近い尺がある、それでも原作のボリュームを考えたら、原作通りでは出来ない。
    時間だけでなく、舞台では舞台ではできない縛りが大量にある。
    でも、逆に『舞台だから出来ること』もたくさんある。

    生身の人間が目の前で、身体を、声を、感情を、ぶつけあう。
    それは舞台特有のもので、多分、劇場にいた人にしかわからないことも大量にあるんだと思います。
    それはきっと、DVDで観ても、伝わらないことな気がします。

    舞台版は仕上がりとして、とてもとても『いい話』でした。
    痛々しいシーンが痛ければ痛いほど、温かいシーンで温かさが伝わる。

    私はラストのシーンが一番好きでした。
    原作を読み返す前の観劇直後に
    このシーンは原作にはないシーンだろうな。という感じはしました。
    約2時間、その場に一緒にいたから、伝わるシーンな気がします。
    ああ、この子なら、こういうことを言うね。みたいに。

    空から降ってきた天気雨に手をのばして、
    雨を降らせている神様の気持ちをサイコメトリーする。
    雨は神様からのプレゼントですから。ね。


    素敵な雨のシーンがある作品を続けて観て、雨が少し好きになった気がします。

    3月2日の観劇後も雨が降っていて、
    天気雨でもなんでもなく、普通の雨だったわけですが、それでも、なんだかウキウキしてしまったのです。
  • 満足度★★

    キャストのビジュアルは良かったが…
    ストーリーがねえ。。。
    しょっぱなでこいつが犯人じゃねぇと思ったら
    やっぱりそうなんだと。。。
    全体として面白味のない内容でした。
    良かったのは佐野ひなこちゃんが可愛かったのと
    中島愛里さんが良かった。
    それくらいですかね。

  • 満足度★★★★

    オシャレなステージ
    真犯人の心の闇の説明にもうちょっと時間が割かれてればよかったかなあと思いますが、イケメン&美女を揃えたオシャレなステージを堪能。この手のお芝居を見に行くと、観客の9割は女性だったりするのですが、今日はパッと見、男のほうが多かったと思います。なぜ?

  • 満足度★★★★

    楽しめました
    スタイリッシュでマンガチックなサイコサスペンス、結構楽しめました。バスト強調の岩佐さんと女王様の中島さんがとてもキュート。

  • 満足度★★★

    犯人捜しが容易すぎる!
    サスペンスとしての犯人捜しは容易すぎた(登場した時に判る方多いと思う)。、犯人が事件を起こすまでの経緯を説明する所が見どころではあったが、個人的には物足りない。キャストは美女にイケメンなのでこちらは楽しめます。

  • 満足度★★★

    なかなか楽しめた
    大事件であるにもかかわらず出演陣が多くなかったが、心理戦をメインに描いていたため、なかなか楽しめた。
    残念ながら深みは感じられなかったが、まさに漫画を読んでいる感じで分かりやすい。
    劇場は渋谷駅から近く、それほど大きくなく、舞台は近いし座席も良い。
    座席の段差もあり、映画館のような感じかな。
    観客からみると、理想的な感じ(笑)。
    上演時間2時間。

    ネタバレBOX

    前半に犯人を容疑者から外し、物語が進行したけど、ばればれかな(笑)。
  • Mr.ブレインの逆襲ですか…





    原作は講談社・ヤングマガジン連載『サイコメトラー』。
    テレビドラマ化し、視聴率を稼いだというから、すでに舞台化されていなかった方が不思議である。


    キャラクターを紹介することなく、いきなり「事件」が発生したため、当初は原作ファンしか展開を追えなかった。


    それが「漫画原作」また「アニメ原作」の難しい点だろう。


    ただ、観劇後の感想からいえば、ミステリー・ファン全般に勧めたい舞台であった。
    こうした「原作もの」には、アクション・シーンが付きものだが、逆に本舞台で これを譲り、心理戦とでもいうべき「緊迫した空間」を観客に与えた。


    ジョージ・ルーカス『スターウォーズ』シリーズが世界的ヒットを果たした決め手は、この「心理戦」である。

    日本の武士も、「○○国の○○と申す…」と“口上”を終えてから戦う伝統であった。

    それは現在も相撲や柔道に受け継がれている、といっても過言ではない。


    本作は「心理学者」がキーマンなわけだが、派手なアクション・シーンを削ったぶん、「人」対「人」の「心理戦」が魅力させたのだと思う。



    続く

  • 満足度★★★

    長い2時間
    演劇ならではの手法とあったが、それが約二時間の上演時間を異常に長く感じさせるものなのか?メイン二人のセンターでの同じパターンの芝居が多く、変化に乏しい。また役者を使いこなせていない感もあり。使えるサイドに頑張らせてもメインを使いこなせていないのでは、作品に深みが無い。

  • ビジュアルとテンポ
    ビジュアルとテンポが良し。

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