あやしい、人たち 公演情報 あやしい、人たち」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.0
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  • 満足度★★★

    やっぱり!
     宇宙人がやって来る!ハィ、こういう展開(現代では非現実的)は結末が想像でき、案の定そういうオチになった。それも早い段階で分かったから、興味が少し薄れた。もう少し最後の場面まで引っ張って…。
     ストーリーには伏線を持たせ、演出も凝らせたつもりでしょうが、あまりにストレートな状況設定(非現実・妄想感覚)が裏目にでたようである。
     演技はテンポが今ひとつ。アクションにしてもスピード感が乏しく、迫力に欠けたと思う。小空間ゆえに舞台スペースを広く、または奥行きあるように舞台設営・美術を凝らす工夫には好感が持てた。

  • 満足度★★★

    細かい点に整合性を持たせて欲しい
     詩人は、大抵宇宙人である。有名な所では李白。彼の母は、太白(金星)を夢見て懐妊したと言われている。デビッド・ボーイが真正な詩人と言えるかどうかは疑わしい所だが、彼も自分は宇宙人だと言って話題になったことがあった。因みに自分は、無論、宇宙人である。
     地球人の振りをしているが、本当は宇宙人という者が結構、地球上には暮らしているというのが、この話の前提である、かどうか。

    ネタバレBOX

     兎に角、気付くと、病院に居た大地は、ライトノベルの作家であり、1カ月もの間、昏倒していたのだという。医師の診察過程で、大地の失われていた記憶が徐々に蘇ってくるが。彼の症状は薬物依存であり、それもかなり酷い状態であった。然し、彼に、麻薬をやった意識は無い。だが、彼の吸っていた電子煙草には、脱法ドラッグが仕込まれていたのである。脱法ドラッグは、化学的には、麻薬に近いものの、僅かに成分が異なる為、法的には、麻薬指定されていない。その為、麻薬の代替物として出回っているが、どのような結果を齎すかハッキリしないケースが殆どである。それもそのはず。麻薬の場合は、その製造に国家が関与することも結構あり、散々、今迄の症例があるから、凡その結果予測はつくのだが、脱法ドラッグの場合は、無論、治験データがあるはずもなく、症例といっても正確な因果関係を把握できるようなデータが追えるとは限らない。現実には殆ど、無理であろう。
     ところで、大地の住まいには、ワームホールの出入口があった。彼の父は、研究者で、終にワープの原理を発見したのだが、実験中に誤って土星へ移動してしまったのである。妻と娘ともども。大地が、家に帰った時には、父母、妹は跡かたも無く消え、今迄其処に居た、という痕跡があるばかりだった。13年前のことである。
     だが、暫く前から、この住処も賑やかになっていた。火星、土星、天王星などから宇宙人がやって来たからである。いつの間にか、妹も戻っていた。おまけに大地は近いうちに結婚するつもりである。相手は、矢張り宇宙人! だが、地球で生まれ、或る程度の年齢迄は地球で暮らしていた。家事等をしてくれているが、結婚までは、清い関係でいよう、と聖人のような誓いを守っている。
     こんな暮らしも、脱法ドラッグの治療中に、偽装が剥がれて真実を表してくるが。妹ルナは、実は、土星のストリートチルドレンの一員で、警察に追われて逃亡しこのワームホールから出て来たのであり、土星人の中には、暗示によって、相手に自分の思い通りの暗示を掛けることができる能力をもった者がいる。ルナはそのような少女であった。で、大地に暗示を掛けたのである。婚約者、サリナも土星から犯罪者を追って来た公務員で、彼女こそ、大地の本当の妹であることが暗示される。火星人は、実は、土星の麻薬取締官。天王星人は、矢張り、土星の悪徳警官等々、話は一気に、刑事物的な要素を帯びる。

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