満足度★★★
面白くないわけじゃないです
東電OL事件と言うセンセーショナルですが、ある意味、色々な作家が扱った手垢の付いた題材をどう切るのか楽しみでしたが、やっぱり時間が短すぎますね。
蒻崎さんの熱演も有り、さすがに見せてくれましたが、劇場型犯罪を劇場でやるのですからもっともっとキツクしても良かったのかなあと思いましたね。後、テーマに持って行くのがちと強引かなあと思いました。
見本市として割り切ったら、次も観たいな思わせたもん勝ちなんで、今回はちょっと分が悪かったかな。
満足度★★★
久しぶりのJACROW
「吐き気がするほど濃密な空気」が売りのJACROW。最近行けないことが多かったので今回楽しみにしていたのですが、その空気感が感じられなくてちょっと残念に思ってしまいました。テイストが違うのはともかく、一番辛かったのは、岡田以蔵と東電OLとが結びつくだけの説得力に欠けていたこと・・・。蒻崎さんのうらぶれた雰囲気、谷仲さんの七変化的演じ分けには心を惹かれました。
満足度★★★★★
JACROWらしい闇と愛
これまでにも、
社会の闇やひずみの中で必死に生きる人間像を
斬新、独特なタッチで描き出す
JACROWさんの作品とあって、かけつけました。
「ジャクロウ、ナンバーセブンティーンハーフ」
のユニゾンが劇場に響き渡った瞬間、
心がにわかに動き出し、心地よい緊張が高まりました。
「侍」をテーマに三つの劇団が作品を競う
それぞれの40分。
観劇後に感じたのは、
これは三つ合わせて一つの主張を完結させた、
オムニバス作品だということ。
現代日本人の心の闇に棲む
「侍」という幻影を蘇らせる斬新な試み。
その中で、JACROWの『刀と天秤』は
異彩を放つ秀作だったと思います。
東電OL殺害事件。
未だ解決を見ない闇の迷宮に挑んだ舞台。
ノンフィクションの悲惨な事件を
克明に描き出した舞台を観るのは初めてだったので、
覚悟して観ました。
でもなぜ「侍」とOL?・・・と疑問に感じていたら、
幕末の志士、土方歳三と
職場で「副長」と呼ばれていたOLが重なりました。
自らが思い描く明日に相応しくない者は、
容赦なく刀を振りかざし、その時代に独自裁判を下した
新撰組副長、土方歳三。
父親との偏愛に結論を見い出せず、
死に別れてしまった、虚無感や怒り、哀しみを、
自分の母親や、ただ性欲に溺れる男達にぶつけるようにして、
ひたすら自傷行為を繰り返すOL。
一晩に4人、と自らに課したノルマは
4人を「斬る」ということ。
なんと自虐的で、むなしく儚い怒りと哀しみの慟哭であることか!
終始、能面のような表情の母親の心の闇に潜む
悪魔の存在に気づいてしまった後半、
現実の審判の下される恐ろしさを感じてしまいました。
劇作家による解説は
この作品にとっては、唯一の救いだと思いました。
主演女優と青年の舞台上における着替えのシーンは、
この作品の生々しさと、肌を通して交わされる体温を
客席に伝えるためには、必要な場面だと感じました。
決死の舞台に、侍魂を魅せて頂きました。
満足度★★★★
蒻崎さん面白い
「東電OL殺人事件」。1997年と自分には昔で覚えてないですが、結局真相はどうなったんでしょうか。事件を訴える意味合いでは必要な作品であると自分は思います。また被害者の生い立ちを表す際、時系列を表現する試みが面白かったと思います。以下
満足度★
え、敢えてこちらだけを評価するならば。。
この内容でなんでこちらと劇団チョコレートケーキさんは個別にあるんでしょう?
個別に料金払ってるわけではないので主旨がずれてる気がしますが。。
敢えて個別に評するならば。
先ず、客席のマナーが最悪だったのでそこでかなり阻害された事も最初に触れておきます。
また全体的なことは「TABACCHI」の方で触れさせていただいています。
初見でしたが、こういう芝居を普段もされているんでしょうか?
あ、パンフには「いつもと違うテイスト」って書いてありましたね。
初見の人がいつもより多いはずの空間です。
それは失敗じゃないでしょうか。
満足度★★★
ちょっと踏み込み不足?
ストーリーテリングの手法は、それはそれでいいが、少し中途半端になってしまった気がする。話の踏み込みにしてももう少し深みがあってもいいかと思った。
この事件は、そんなに深く知らないが、少しフィクションとしてのインパクトを加えてほしかった。