満足度★★★★★
現実と非現実の狭間で
若い女性が、しかも新劇の明日を担う女優たちが、自らの団体を立ち上げ、身体をはって、美しい顔を汚して全力投球をしている。
それだけで快かった。
物語はサリngROCK独特の毒のある世界。現実か夢かお伽話か、そんなことを考える暇もなく物語は展開していく。
現実世界への違和感を痒みで表現してそれでもしたたかに生き抜いている女たちを見事に描いた。
チームワークにも拍手を贈りたい。
満足度★★★★★
強くてたくましくてかわいい
女の嫌な部分や怖い部分を舞台いっぱいにドワーッと出してきてるけど、結局のところ、女ってかわいいと思える話。
元気いっぱいもらえました。
男の人が見たらどう思うのかな。
私は、最初の同窓会ランチの場面から、あるあるあると、笑いっぱなし。
90分、あっという間。
その間に変化する衣装(最初の暗転直後のユミの服の汚れには目を見張りました)も必見です。
アイの足は本当に痒そうでした。あれは、描いているのでしょうか掻いているのでしょうか。数日前の自分を見るよう・・・・・・
満足度★★★★★
わかる
痒さが。女の痒さが・・・痛々しくも激しくも儚くも嬉しくも、、、。女子の連れションとか、ここで一緒に動かないと…な感じとか、家族には読まれたくなくてもSNSには書いちゃうとか…。…とかとか。。。面白かった。なんかなんともいえない衝撃をうけました。
満足度★★★★★
おんな
見目麗しい女優さんたちが白い舞台をいっぱい使って、おんなを描くお芝居でした。
平日の昼間でしたが、劇場は満員でした。
開演すこし前に受付をしたため、桟敷席で、最初は窮屈だなー、息苦しいなーと思っていましたが、そんなことも忘れてしまうような圧倒される90分でした。
久しぶりに良い舞台を見たなと思いました。
役者さんも脚本も照明も音もセットも素敵でした。
女性と男性で感じ方や受け取り方が異なるお話なのかなと思いました。
満足度★★★★★
女オンナおんな
普段自身も生活の中で使い分けている女の顔・女の子の顔・人間の顔
まだ知ることのない妻の顔・母の顔
見せつけられて、突きつけられたら気がした
満足度★★★★
目まぐるしく変わる世界
小さな舞台の上で7人が駆け巡る。
食事会からはじまった女たちの物語は息つく間もなく展開していく。
時間軸が自在に入れ替わる独特な世界が、女たちの闇に巣食う虫を暴く。
楽しかったです。
満足度★★★★
はじける女優たち!!
On7 0回公演に続き今回いよいよ第1回公演と言うことで期待に胸 膨らませて
観に行きました。昨年は一人の女性の一生を On7 7人のメンバーは演じていき 心温まる正当なお芝居でしたので 今回はどんな芝居かと思いきや・・・
昨年とは180度違う作品で度胆を抜かれました。作品によって 女優さんとはこんなに変わるものなのか・・・このような On7メンバーの新たな顔を引き出してくれたサリngROCKさんに拍手を送りたい
アラサー女の会話から始まって サバイバル、夢だか 何だか しっちゃかめっちゃかで ちと難解なところは ありますが、思い起こして作品を思い出すと
噛めば噛むほど味が出る作品だと思います。
豊かな時代の中での心の問題も描いています
そして なにより 女子トークに注目です!!最高です!!
とにかく On7メンバーの体当たり 若さあふれる演技に注目です!!次回作も期待します!!
On7!サリngROCKさん 最高!!
満足度★★★★
あの世?この世?
第1回公演という事ですが、0回公演があったという事です。7人の女優の弾け具合が見ていて気持ちいい。演出も現実から放り出され、南の島?あの世?未来?と引き込まれました。公演毎に作・演出を迎えるみたいなので、作風が違うものになると思いますが、この7人なら充分対応でき、きっと面白いものになると思います。0回公演の小夏さん演出の公演も見たかったなぁ。
満足度★★★★
女七人そろったら?
新劇女優7人の演劇ユニット、ということで、当たり前ですが、女優さん7人による舞台。
『かしまし娘』のテーマソングに、
♪女三人そろったら、姦(かしま)しいとは愉快だねぇ~
というのがありましたが、女七人そろってるので、その姦しさ加減は相当でした(笑)
女性同士(…というか、たぶん人間同士)の本音と建前のぶつかり合いを通して、強かに生きていく、ということを生々しく、パワフルな、ある意味、「いや、なにもそこまでしなくても…」というほど全力で、7人の女優陣が演じ切っていました。
見ているこちらも、元気をもらえる舞台でした。
満足度★★★★
痒み
まず脚本が面白く、過去と現在の時間軸を自在に行き来しながら
7人の女達の心に巣食う「虫」をあぶり出していく。その女達をそれぞれの個性を際立たせて演じる7人の女優達の勢いのある演技に魅了されました。90分があっという間に過ぎていき気がついたら自分の過ぎ越し日々を振り返り、恥ずかしさや懐かしさを昨日の出来事のように感じている自分がいました。この春お勧めの舞台です。
満足度★★★★★
圧倒されて、面白くて、じわじわくる
久々に芝居を見た観劇素人ですが、知らず知らずのうちに口がひらく面白さでした。あっというまの1時間40分。前後の時間をあわせれば最高の贅沢な時間を過ごしました。かつて観た(といっても6回くらいですが)芝居のなかでもいちばん面白かったです。コスパも高い! なによりサリngROCKさんをはじめ、全員女性のユニットで、ひとりひとり個性があって、それぞれ背景を知りたい(役としても俳優としても)と思わせてくれました。私にとってはエンターテイメントとしても、あとであのセリフや場面はどうだったのだろうと考えさせられるのも楽しく、つぎの公演にいく機会があったら観劇前にもいろいろ想像して楽しみたいなと思わせてくれました。
満足度★★★★★
強かな人生の切り出し方
初日を拝見。
物語の仕掛けが見えるまで観る側をしっかりと捉えて離さない役者たちの力に捉えられ、その仕掛けに気づくと、こんどはシーンや 登場人物の描き出す刹那のひとりずつに編み込まれた作り手の寓意にも深く惹きこまれて。
舞台に放たれ、束ねられ、やがて踵を返して浮かび上がる女性たちの生きていく感覚や想いやその歩みには、この作り手と役者たちだからこその切っ先があって。
その力量の重なりから訪れるものに、がっつりとつかまってしまいました
満足度★★★★
これは楽しい
魅力的な女優さんたちのハジけっぷりが実にいい。アラフォー女子の鬱積したものを吐き出すにはワイルドに行くのが一番ですか。最前列桟敷で堪能させてもらいましたが、妙な汁も飛んできました。
満足度★★★★★
野生化のススメ
プロローグからものすごいインパクトを持ってスタート。
ぐいぐいステージに引き込まれる。
いったいなんなんだ、これっ。
冷静沈着に観ているのに、動揺がとまらんっ!
というのも女優7人の集中力と魅力度の高さが際立つ。さらには脚本の緻密さ、発想の豊かさ。ダブルショックはラストまで。観終えたあと、しばらく動けなかった・・・(涙)
これはかなりイケます。
音楽効果も手伝って、今夜は興奮のあまり眠れません。
飛ばしていくよ!(by矢野顕子)の心境・・・
満足度★★★★
ああ ラフレシア
真ん中に奈落のような穴を見せたそれを見たとき 私は アマゾンの奥地に咲くという巨大なラフレシアの花を連想しました
最初の女優さんのシャウトから 不穏な嵐を感じさせる舞台
若く魅力的女優さん7人競演とあって男性観客の割合が多かった気もしますが 女同士の毒満ちた会話に ドカンドカン笑ってたのはやはり女性、、もちろん私も!
女の嫌らしさ、毒々しさ、ずぶとさ、ずるさ
よく描けてるなあ!
新劇女優 のかたたちですが こんなアナーキーな暴れかたするんだ いや、正統を踏まえてるからこそできる破調、見掛けはお嬢さんなのに雄々しいほど小気味いい暴れっぷりです
渋谷はるかさん こんなコミカルな役も!
ファンになりました
満足度★★★
異空間
開場したら目に入る舞台美術にわくわくさせられます。
いきなり痒がるプロローグは最高に笑えます。すばらしい演技力!
女子会トークも、こんなんだよな~ってメンドクセーになります。ここも面白い。
演出はユニークでよかったんだけどプロローグ後がつながらなかった感じ。
怖い「女」は僕にはいまいち伝わらなかった。それ以上にコメディ色が強かったから。それともやっぱり僕は鈍感なのかな。
それでも全編においてコネタの使い方は面白かった。衣装も・・・ひみつ♪
美人さんが7人もそろっているので舞台に華があります!
僕の好みは、ベッキー(みたいな感じ)と涙ほくろ。
みんなきれいなのに体張ってるよーーー。
劇場にフライヤーのきれいな写真が貼られてるので、そちらもチェックしてみてください。とてもステキですよ。
満足度★★★★
叫んでも暴れても可愛い!若手新劇女優の底力
白い布や石膏のような素材でできた、砂漠、宇宙、銀世界などを想像させる白い抽象舞台。床の中央に空いた丸くて大きい黒い穴が、かなりのインパクトです。白い空間なので照明が映えました。舞台全体を照らす映像演出も時々ありましたが、これ見よがしでないのが良かったです。
大学の同窓生たちがある事故(?)をきっかけに異空間に転送されてしまう荒唐無稽な設定で、現実を軽々と飛躍する短いエピソードが連なっていきます。登場人物のキャラクターがそれぞれに濃くて、女優さんたちは戯画的な役作りをされており、「あんなに可愛いコがこんなことまで!?」という、意外性のある体を張った演技もされます。
私の個人的感覚ですが、こういう作品は雑な印象を与えたり、過剰に下品になって見苦しくなる傾向があると思うんです。でもこの作品では、そういうことは全くありませんでした。とにかく若い女優さんが可愛い!崩れても品がある!そしてセリフが明晰!歴史ある劇団に所属してある程度の年数を経た方々は一味違うなぁと、素直に感心してしまいました。
このお芝居に登場する32歳前後の女性たちは、過酷かつ悲惨な状況に置かれているはずなのですが、場の空気は基本的に明るくコミカル。たまに挿入される心の闇の部分の描写も効果的で、一本調子にならない演出にとても好感を持ちました。ミソジ女性の本音がよどみなく垂れ流されるセリフは、皮肉が利いていて痛快です。でも深刻にはなりすぎず、女性らしい可愛げもありました。選曲も筋が通っていていいムードだったと思います。
豪華な当日パンフレットが無料で配布されました。色んな企業の広告が載っていて、ちょっと驚きました。あれだけ集めた営業努力も凄いと思います。広告を入れることをなるべく避ける団体もありますよね。いわゆる小劇場劇団とは文化が違うのだろうなと思いました。