生きろ! 公演情報 生きろ!」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.2
1-6件 / 6件中
  • 満足度★★★★

    うまくまとまっていた
    いざというときに役立つ知識(トイレとか)や食料や水の問題を取り入れながら、いつか起こるかもしれない首都圏での大震災で閉じ込められた人たちの、脱出劇ならぬ待機劇。
    起こりうる人間トラブル、ユーモア、サバイバル要素など、時間の制約もあるので中途半端感がありましたが、うまくまとまっていたと思います。

    ネタバレBOX

    現実的なことを考えれば(もちろん、起きてほしくないですが)、東京駅で1週間も外部からの情報(携帯電話、ラジオ、重機の音や振動)が無いというのは、架空の話しとしてもちょっと長すぎるので「地震以外の異常事態が外で起きている」といった、どんでん返しを期待せざるをえませんが、ちょっと肩透かしされた感じでした。
  • 満足度★★★★★

    良かったです。
    この劇団さんの真骨頂であるところの、大きな嘘が大好きです。
    今回もその大嘘の中で思い切り笑って泣かせて頂きました。

    続きは「ネタバレBOX」に書きました。

    ネタバレBOX

    そもそも埋もれてしまうほど東京駅が崩れるなんてあり得ないし、作家さんの言葉にもありましたが、この状況に陥ったら3時間で死んでしまうそうです。
    そういった状況で1週間生き延びるなんてあり得ない。
    でも、そんなあり得ない設定が、この劇団さんの手にかかると、信じてしまえるから不思議です。
    防災担当の方が唸るのも分かります。
    数多くの生き延びる為のノウハウが詰まっています。でも大切なのは、そういったことではなくて、先に記した嘘にあるのではないでしょうか。
    嘘っぽいほどみんな死なずに、争わず、ケガもしない。そしてヘトヘトになっている筈なのに、最後は何もなかったかのように元気に立ち上がって、「生きろ!」と叫び、ハグしあい、「私達は此処に居る!」と絶叫します。
    このリアリティのなさが、勇気をくれるのだと思います。
    このお芝居を観た人は、きっとどんな状況でも、生きる希望を失わない気がします。
    この劇団さんの大きな嘘が、人々を救ってくれる。そんな気がします。

    ラストのモノローグは、12人全員。途中、しつこいな。長いな。と思っていましたが涙が止まりませんでした。ムダのない脚本に完敗です。
  • 満足度★★★★

    ためになる
    危機に陥った時どうするか、どう助け合うか? 
    という場面はためになりましたが、
    それだけだと暗いからか、お笑い場面がちょいちょいあります。

    そこが個人的にまったく合いませんでしたので、
    途中、上演時間が長くつらく感じました。
    実際長いので、1時間45分くらいだったら面白かったかも。
    お肌云々・ゲームの場面はカットできると思いました。

    群像劇で各人のキャラ立っていたのはよかったと思います。
    遺言が始まった時、「全員やるの?」と思いましたが、
    全員やってよかったし、最後のエネルギーは素敵でした。

  • 満足度★★★★

    考えさせられる
    いつ大震災が起きてもおかしくない現在に、良いテーマだったと思います。閉じ込められた状況下で電気が点いたりするのは、都合良いなぁと思ったりもしましたが、食糧問題・トイレの問題・人との問題等、とても考えさせられました。そして、自分だったら、パニック状態に陥ってしまうかもしれないと怖くなりました。どんな状況下になっても、助け合わなくてはいけないし、強く生きなくてはいけないと感じました。清々しい気持ち良いラストで良かったです!

  • 満足度★★★★

    観てきました。
    ちょっと長めで途中休憩も無い2時間越えの作品でした。
    私的には良い感じに仕上がっていたと思います。

  • 満足度★★★★

    臨界点
     シチュエイションの設定が、想像力の形を素直に出している点が良い。

    ネタバレBOX

     関東大震災クラスの大災害が起こって、東京駅の地下に閉じ込められた12人。そんな状況の中で必ず出来するであろうような話を、取材と当を得た推理・推論を基にした想像力で組み立てた。実証の裏書を感じさせるシナリオである。最初から尾籠な話で恐縮だが、12人は男女混合である。当然生理作用は生じる。例えば手洗いだ。羞恥心もある。トイレが、閉じ込められた空間にあるとは限らないし、あっても水洗機能が使えるか否かも定かではないといった問題から、飲食、時期によっては暖冷房などのできない状況下でどう消耗しないで正気を保つかという問題、情報、殊に災害に関する情報、閉鎖空間内の人間関係等々を閉じ込められてからの時間経過を考慮しつつキチンと組み立てている為、リアリティーがあるばかりではなく、実際、何時起こってもおかしくない、関東・静岡辺りを震源とする大震災の際には参考になりそうなことも描かれている。同じように閉じ込められた限界状況を描くアメリカの映画作品は多い、とのことだが、日本及び日本人は、同じような状況でどのような対応を見せるのか? についての考察も見逃せない。

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