神なき国の騎士―あるいは、何がドン・キホーテにそうさせたのか? 公演情報 神なき国の騎士―あるいは、何がドン・キホーテにそうさせたのか?」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.8
1-7件 / 7件中
  • 満足度★★★★

    面白い展開
    ドン・キホーテの話も知らず、昔の話なのかなと思って見始めたが
    少し違ってキホーテの話をベースに現代に交差していて面白い展開でした。

    野村萬斎さんの声、立ち姿は伝統芸能の歴史を感じさせ
    2階の席からも充分に捉えられるものがありそれだけ修行されたこと、
    そのことは観客にとっては有難いことだと思いました。

    ネタバレBOX

    影絵のようなワクワクさせる始まり。そこからネオンサインやら携帯で写メやら不思議な時代背景。タイムトラベラーか?
    中盤で世界の終わりという掲示があり
    ”風車は放射能マークか?”と自分の中で符号し、そこからこれは現代の日本のことかと合致する感覚。

    今の日本はキホーテが出てくるのを待っているのか?
    立ち向かうリーダーを待ち望んでるのか?
    そんなことを考えつつ。

    神は自分の中に。
    正しいものを見極めろと言われてるようなメッセージを受け取りました。

    サンチョ役が誰かわからないけど良いなぁと思っていたら
    中村まことさん!大好きなのに。
    下調べしなさすぎでした。
    木村了くんも良かったです。
  • ドン・キホーテが風車なき後に悟った「巨人」とは



    本作『神なき国の騎士』はドン・キホーテが現代の横浜・桜木町に降り立つ。

    彼は「組織」に抗し、「組織」に呑まれ、「組織」に操られ首相に就任する。


    私は「能・狂言」世界は日本相撲協会以上の閉鎖社会だと思っている。
    そもそも殿様の趣味から始まった芸能ジャンルだから、大衆文化の「歌舞伎」とは違い、かつては98㌫の民衆は これを観劇することすらできなかった。


    文化庁は それを受け継ぐ「能・狂言」各種団体に対し補助金全廃しなければならない。


    が、そこに身を置く野村萬斎だけは格別である。

    『神なき国の騎士』において、「バカを演じるドン・キホーテ」を、「狂言の真髄」により証明してしまった気がする。




    川村戯曲がこの国の官庁を皮肉っているように思えた。






    気象庁は二週にわたり首都圏各地が「豪雪」に見舞われた事態を「異常気象」と発表したそうだ。

    「地球温暖化が進み、異常気象が増えた」、こうした定説は正しいようだが、多くは関係省庁の予算獲得、責任回避の盾に利用されている。

    しかし、「異常気象」は どの時代においても必ずあるものだ。


    例えば、都心の「豪雪記録」に関しては1883年2月8日の46㌢が観測史上最高値。


    たとえ、ある地域で「異常気象」が発生しなかったとしても、列島全域で発生しなかったという年は0だ。


    気象庁を管轄するのは国交省である。


    「豪雪」を受け、東名高速で2日間以上、立ち往生になった自動車ユーザーがいることを考慮すれば、それなりの責任はないか。
    10㌢超積雪は都市インフラ上、過去の記録に比較しえないほどのインパクトか。
    九州地方や四国地方ではなく、例年、積雪に見舞われる関東地方である。


    もし、国交省の「責任回避」のため、その子分である気象庁が「異常気象」を利用したとしたら…。

    それは国民に対する背信行為である。




    現代舞踏や現代劇のエッセンスが
    巧みに作用する。福島原発事故で置き去りにされた動物も描き、政治的メッセージ性の高い舞台だった。





















  • 満足度★★★

    日本版のドン・キホーテ
    開場時、橙色の法被姿のスーツオジさん多いと思ったら、友の会貸切公演日だった。
    ドン・キホーテが基の話だが、作家の作風ゆえか、萬斎流現代日本アングラ舞台ぽい感じだったが、ドン・キホーテとサンチョ・パンサの向う先は眩しかった。大駱駝艦の存在が物語に深みを与えているかのよう。
    わからないようでわかりやすい話だった。約105分。

    舞台終了後、次回公演と萬斎館長のサインが当たる、約30分程の会員お楽しみ抽選会w催し実施。どちらもカスリもしなかったw。
    館長の10分程度?のスタンドマイクで!一人アフタートークあり。
    御本家の「ややこしや」発言頻発でした。
    3/10 加筆修正

    ネタバレBOX

    世田谷パブリックシアター会長による挨拶、上記イベント終了後、野村萬斎氏一人残ってマイクスタンドトーク開始。箇条書き。

    萬斎氏がsept館長になってから12年め。あの時から、日本の状況はかなり変わった。今までもシェイクスピア等、先行作品で川村さんの作品を上演しているが、今回は初めて書き下ろしてもらった。震災をイメージしているがなかなかわかりづらかったので、それをわかりやすく見せるのに苦労した。
    見せ方が、紙芝居風だったり、ドリフぽいが、役者が上手過ぎるので嘘くさい人々と認識出来る、記号的キャラで新宿をイメージしたセット。
    ドン・キホーテはボケているのかわかってやっているのか、それがこの作品の骨子。

    舞台の闇の見せ方。
    裏の意味で現代劇のわかりづらさ。途中からは、擬人化された動物を見ている。
    反転した世界がバリケードの中、という意味。さっきまで馬だったのに擬人化されたから見るややこしさも加わる。途中、闇を見せたりするが「輝く闇」とあるので、闇が輝く?とどうやっていいのか、また考え込んだそう。その光りは闇を際立たせる演出、そんな中でわかる人となると、誰にしようと思ったら闇の中で目立つ人=大駱駝艦の白塗り姿が思い浮かんだ。彼等は褌姿で舞台に出て行く。その彼等が身につけている褌は専門用語で「ツン」と言うらしい。パンイチ=ツンイチの意。

    敵にも味方にも銃乱射、その矛先は国家でも構わない。
    風車は大駱駝艦によるパフォーマンス。最中破壊されるが、どうしても原発をイメージするのではないか。すぐにわかっても困るが3・11をぼかした話。ややこしや。
    世田谷発信の舞台なので、冒頭は現行のスタイルになった。
    最初のイメージはドン・キホーテとサンチョパンサがスズラン通りを歩き、お通夜に参列したり、店先で買い物したりと三茶の街中をうろついて劇場に入ってくる所から、と考えたりした。(←そっちの方が面白そうなんだが…)でも、他府県で公演あるし、それをやるとその劇場の観客にはわからないのでやめて、ああなった。ややこしや。
    闇が光りを逆照射する場面は3〜4回あった。

    劇場出たら見た事をすぐ忘れるような舞台も良い(某氏の事?w)
    だが、ややこしや、ややこしや、でよくわからないのも良いと思い、それをやる事が公共劇場なりの問題提起の役割だと思っている。

    Q&A
    Q)子連れ狼、座頭市、紋次郎、どれも楽しんでやっていたような?
    A)必要か?と思いつつ、ヒーロー像と思って楽しんでみせてみた。早替えは意外と楽しい。
    Q)川村さんへの書き下ろし依頼はいつ頃?
    A)震災前だったか、後だったか、いつだったかなー?たぶん後だと思う。
  • 満足度★★★★★

    何でもあり
    狂言からTVの時代劇までなんでもありの摩訶不思議ステージ。遊び心と風刺を忘れない奥の深い作品でした。ちょっと抽象的だったけど。

  • 満足度★★

    輝く闇
    ドン・キホーテの目を通して現代の日本を描き、正しいと思っている価値観について問い掛けて来る様な作品でした。

    ドン・キホーテとサンチョ・パンサ(そして2人が乗る馬とロバも)が現代の日本に迷い混み、光に覆い尽され闇が無くなってしまった世の中をシニカルに描くコメディータッチの前半と、原発事故による避難地域を思わせる場所にいる動物達を描いたシリアスな後半からなる物語でした。
    前半はエピソードの繋がりが弱くてドラマとしての流れが悪く、また沢山盛り込んだ笑いが滑り気味にも感じられて乗れませんでしたが、後半の悲しく美しいファンタジー的世界が魅力的で引き込まれました。

    素舞台にジャングルジム状のセットとスクリーンがあるだけの空間の中で、全身白塗りで最小限の布を纏った大駱駝艦の8人の舞踏手が多彩な身体表現を用いて様々な情景を生み出していたのが魅力的でした。

    闇=分かり難さにも価値があることを訴える内容の割には演出が分かり易く、もう少し突き放したり考えさせたりする表現があっても良いと思いました。

    野村萬斎さんの台詞回しが明瞭かつ深みがあって、良かったです。

  • 満足度★★★★

    最後の…
    一番最後の ドンキホーテの台詞が 刺さった

    そして 目の奧が 熱くなった


    帰りに 原作戯曲 購入

  • 満足度★★★★★

    立ち向かう意義
    一回負けたぐらいで何だ、何度でも立ち上がろうであります。

    ネタバレBOX

    ドン・キホーテが風車に立ち向かい跳ね飛ばされてから一転、カタカナ文字で書かれた看板のある歓楽街に出現、変わり者であっても人気者になり、大統領にまで登りつめ、辞めた後は動物たちだけが住む何も変わらないけど何かが変わった封鎖された場所で愛馬と愛ロバに再会して、野生化された動物たちが殺戮されるシーンを見て再び巨大な物に立ち向かうという話。

    ドン・キホーテは小泉純一郎と細川護熙の二人に見えました。兜の脇から溢れ出る白い長髪の外観からは小泉純一郎により似ているように思えました。

    巨大な物に立ち向かうのは決して気が狂ったからではない、愚かな行為でもない、意義のある行為です。一回の選挙で負けたぐらいで主張を止めないでね。

    大駱駝艦の8人の白さは不気味でもあり、防御服のようにも見え効果的でした。

このページのQRコードです。

拡大