満足度★★★
夫婦の話
お葬式っていうのは、生きている人のためのもので。
生前葬っていうのは、亡くなる人のためのもの。
自分の命の期限が切られてしまっているのだと。
知らないで終わりを迎えるのは、とても残酷。
自分が死ぬということを教えるのは酷なこと、と思うのは身内の身勝手な考え。
それは優しさではない、自己満足に過ぎない。
伝える辛さからの、大切な人が死と直面するのを目の当たりにすることからの、逃げに過ぎない。
特にやまもなく、たにもなく、自然体なお芝居。
2組の対照的な夫婦の姿と、身近な人間の死というものについて考えさせられるお芝居でした。
白井さん桜井さん夫婦が、めちゃくちゃ幸せそうでした(笑)
満足度★★★
夫婦の会話がリアル
生前葬いいかもなと思いました。
お葬式は自分はいなくなったあとだし、生きてる間に大切な人に会って感謝を伝えられるのは素敵なことですね。
長く一緒にいると夫婦の会話があんなふうになるのよくわかる。
素直に聞けなくて伝えられない。気になってるのにつっけんどんになってケンカごしになる。そういう言い方してしまうなーと感じるところばかり。。。
ふた組の夫婦を描くことでより対称的でした。
二人が並んで座ったラストで、これで終わり?と少し物足りなかったけど、作品としてはまとまってますね。
役者さんの自然体の演技で作品の雰囲気は崩れることなく安定してました。
満足度★★★★
いなくなる
坦々としていて、でも気は逸らせず、そしてじわじわ来るお話でした。
一期一会とかそういう感じではなく、何かこう感情的にうわぁっとくるような。
年齢のせいもあるのかな、主人公に感情移入するところも多かったです。
自分が「いなくなる」って、自分ではどういうことかわからなくて、
だから、もうどっしょもない気持ちになりますね(^^;。
生前葬
過去を振り返り未来を見つめ直す。大切なことだなあと再認識。切ないお話の中に微笑ましい場面が織り込まれ癒されたひととき。色々色々ありがとうって伝えたい。