満足度★★★★★
いつものチョークと知らない世界
会場に入り顔を上げると細やかに作られたあったかいステージと昭和の音楽が迎えてくれました。音楽の使い方にもこだわっていると舞台前のあいさつで教えていただきました。
内容はデリケートで、いろんな意見が聴こえてくる作品だと思いますが、私は勉強になりました。人は分からないものについて勝手に想像して、怖がったり遠のけたりすることがあると思います。ですが、それでも前向きに、よく理解することでとても強い繫がりを持てるのだな、と考えさせてくれました。
そして役者さんも一人一人が個性的かつ自然で笑える要素も多く、実際会場のお客さんの笑い声が響くことも度々あり、メリハリのある作品で充実した時間を過ごせました。
ありがとうございました。
満足度★★★★
素晴らしい作品!これはお薦めしたい!!
知的障害者が働く50年前の職場の物語。実話をもとに構成された作品。
何のために人は生きているのか、何を欲しているのか。
この芝居は観劇する人により、見方、受け取り方は様々になると思う。
ただ観劇して良かったと感じる点は共通事項になるように思える。
私は職場の一員になったような気持ちで観劇していた。
上演時間90分。
もっと、もっと、観ていたかった。
誰にでもお薦めしたい作品であるが、特に仕事がつまらないと感じている人にはきっと良い清涼剤になると思う。
満足度★★★★★
現実にも応用できるであろう演劇
再々演というのが頷ける。素直な、それでいて心洗われ打たれる作品だ。何より実話がもとになっていると言うことも凄いのだが、更に驚くべきことは、今、全従業員の70%以上を知的障害者が占めて尚、チョーク製造企業としてトップクラスの実績を誇っていることである。
強い者が、弱い者を守るのは、当たり前なのだが、守り方は弱い者に教えて貰わなければならない。そのことの大切さ、幸せを構成する要素の殆どが、仕事に携わることから来ているという認識を強い者が腹の底から納得した時の創意工夫の凄さ、力の出方の差、弱さから教わるこつなど、これから、今、自社で体験しているであろう困難な状況を跳ね返して行く為にも、普段、演劇と縁遠い企業戦士、バリバリの社長などにも観て頂きたい。きっと参考になる。(演劇ファン向けは追記2014.2.8)