幸福な職場(再々演) 公演情報 幸福な職場(再々演)」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.8
1-20件 / 24件中
  • 満足度★★★★★

    ウチもこんな職場だと良いな。
    待望の東京フェスティバル。前評判通りのお芝居の出来にそりゃもう涙が止まりません。重厚な役者陣と演出・脚本の出来が本当に良い。自分位の年齢の人には間違いなく受ける。笑いと涙のたえないお芝居だった。友人に勧めたのだが、公演がその後ないとのこと。次回作、再演作楽しみにしてます。

  • 満足度★★★★★

    子供たちにも観てほしい
    『幸福の職場』観劇。障害者雇用促進する実在の企業が、舞台。
    会社側、雇用される側、またそれを取り巻く家族までをも描いた。
    それぞれの立場を優しく脚本した。
    俳優陣も素晴らしく「働く意味とは?」何なのか?目の前で、自分に問われた気がした。


    泣きながら・・・・・観た。


    中高校生のこれからの子供たちにも観てほしい。

  • 満足度★★★★★

    きたむらさんの思いを
    役者が熱演し音楽と舞台美術もよく終始うるうるでした。「幸福な職場」がもっともっと増えるように、年齢性別を問わず沢山の人にみてもらいたい素敵な作品でした。

  • 満足度★★★★★

    視点を変えれば…
    終始、目頭じぃ〜ん。

    視点を変えることで苦境を脱したシーンを見て、自分の仕事の現場でも、もうちょっと工夫してみようかと思いました。

  • 満足度★★★★★

    人は働くことで幸せを得る
    雇用する側・される側、どちらの苦悩や喜びを丁寧に描かれていたことに感動でした。舞台上だけでなく、駅前劇場では中通路を作らず客席の出入りや詰め込まれた感で観にくい印象なのですが、観る側の配慮が嬉しかったです。また公演前にきたむらさんの前説?解説で作り手の想いを汲み取ることができ、ストーリーに集中できました。ありがとうございました。

  • 満足度★★★★

    なかなか出会えないタイプの作品
    何本か観たこの劇団の作品の中では派手さを無いものの、素朴で温かみのある物語でした。きたむらさんの思いが溢れたメッセージ性を含んだ内容なのに押しつけがましさがなく、ジンワリと心に沁みこんでくる不思議な味わい。地味ながら作品の持つ力を実感させられる、こういう作品にはなかなか出会えない。

  • 満足度★★★★★

    おそるべききたむら氏とその考えを形にする個性豊かで実力のたしかな出演者陣
    観る人によって様々な感想が出そうな舞台ですが、必ずなにかしらの感動が残る、あたたか、だけではない色んな気持ちを感じさせてくれるたしかな良い舞台です。出演者のお一人お一人が何かしらの作品で中堅、主役級の活躍ができるであろうたしかな実力、存在感があり、どの方を中心に見ても楽しめる素敵なお芝居です。きたむらさんによる様々な演出、そしてストーリーも素敵ですよ。あまり詳しく触れると面白みを損ないますので詳しくはネタバレのほうにて。ですがなにかしら、この舞台のタイトルやテーマに関心があり、アンテナにひっかかった方や、出演者の方の誰かをお好きな方は、まず見て損はない、感動の他にも様々なものが得られる良作ですよ。下北沢演劇祭の一発目だったと記憶していますが、恥じない素敵な舞台です。DVD化や、テレビ等での放映、更なる再演、既になされている学校等での自主上演、と様々な形で語り継がれ、広まっていくといいなと思えるお話です。きたむらさんは百年後も残るような作品になるようにとお話されていたように記憶しておりますが、千年後、といつまでも残り、色あせぬ普遍性、人間や社会にとって大切なものをはらんだとてもたしかな作品です。DVD等でご覧になっても良いと思いますが、劇場でご覧になったほうがもっと味わえると思いますよ。ご興味のある方は上演中に是非。このバージョンは恐らく最後とのこと。別バージョンも気になりますが、今のバージョンを劇場で見たい方は是非今のうちに。芯がしっかりした作品だけに、演者が変わっても新しい顔を見せてくれそうなまだまだ開拓発展の余地のある作品だと思います。

    ネタバレBOX

    ではキャストの方順にそれぞれの方に感じたこと等を。

    岡田達也さん・・・なんとご兄弟に障害をお持ちの方がいらっしゃるそうで、後から知り、複雑な思いです。厳しくもあり、しかし最後に障害者の従業員のためにアイデアを考案し、結果的に一番親身になって雇用環境を考えたのは岡田さん演じる専務かもしれません。温かみのある厳しさは、岡田さんの背景やそこから来る今作への思いからかと思いました。人情だけではいかない、経営に携わる者としての悩み、そして徐々に変化していき最後には障害者従業員へ力を尽くしていく。お話がやわらかくなり過ぎず、ピリッとした厳しさと緊張感を持てたのは格好いいエリートが似合う、岡田さん演じる専務のおかげだと思います。
    最後、歳を召された後の専務も実に味のある渋い演技で、時の流れと締めくくりにふさわしい渋さを併せ持っていました。
    思い返すと、経営と障害者雇用、良心などとの狭間で揺れ動くからとはいえ、妙に印象に残るほどの切迫した真剣な表情、真剣な悩める姿に映ったのは、岡田さんの今作にかける思い等がやはり強く影響されていたのかと思う次第です。舞台は個人のものというわけではないかもしれないですが、そこには役者の人生やかける思い、個性等が反映される余地と、思い等を持ち込める自由、余地もあるように思います。演者の方が、役を通して、ご自分の持つ、今訴えたい思いを表現する場としても、舞台があるとするなら、今作では岡田さんの持つ思いも、とても重みと深さをもって、作品をより深く、真にせまる、心に届くものに変えたのではないかと思います。



    菊池均也さん・・・演じた久我さんは、とてもあたたかみがある、作品の良心担当とでもいいましょうか。とても人情、味があり、応援したくなるとともにあたたかい気持ちにさせてもらえました。直情的ですぐ怒ったりする面もご愛嬌。とても人間臭い役柄を、見事に演じられていました。さとみちゃんを応援する姿はまさに娘を応援する父親のようで、作品のあたたかさの中心ではないかと思います。一番感情移入しやすく、感情移入してしまったのはこの久我さんかもしれません。人間らしく情に厚い、子供の存在とさとみちゃん、つきっきりの指導。こうした場面にはついつい応援したくなる気持ちでした。
    きっと他の作品を演じても、渋さと粋な格好よさ、そして本作のような情感たっぷりな熱くあたたかい演技をされるのだろうなと思います。親しみと頼りがいのある兄貴という感じで、今回のような情に厚い、けれどどこか直情的でそこが欠陥ともいえるような、人からするととても親しみを覚える役がぴったりに思えました。他の役でも違う表情を見せてくれることと思いますが、久我さんもはまり役ではないかと思います。

    桑江咲菜さん・・・小さい身体にそぐわぬ絶妙な存在感があり、物語の中心ともいえる役柄だけに、今回のバージョンの雰囲気も決める重要な役どころであったかと思います。なかなか演技等高評価のようですが、かわいらしい外見がそれを手伝っている面もあるのかもしれませんが、それを除外しても、難役を実に見事に演じられていたと思います。一挙手一投足、表情に、障害者の方を適度に、見事に演じた演技だと思います。演劇用にどこまで障害者の方をデフォルメ等して描くかも大変な所だと思いますが、大袈裟過ぎず、かつ、わかりにくくもなく、障害者の方をリアルさ等のある演技で見事演じた上、笑顔や大きな声にみられる元気さ等で、舞台に明るさと陽気さ、笑いを添えてくれていたのではないでしょうか。きりりとした真剣な、緊張感と、笑顔や子供のような爛漫さで、引き締めつつも見る人の心にあたたかみを与えてくれました。小柄さもありますが、仕事をやり続けたいと泣いて訴えるようなシーン等でははらはら、切ない気持ちにもさせてくれました。障害者という役どころもありますが、見ていてがんばれと応援したくなるはかなくもろい危うさも見事に出ていました。久我さんが子供のこともあるけど支援したくなった気持ちがわかります。この子のかわいさ等に癒され、とても良い声と元気さから元気をもらうだけでも、観る価値があると言えます。


    土屋史子さん・・・冒頭のあたりでの土下座シーン、一気に引き込まれてしまいました。演じる上で「心」を大切にされてるそうですが、土下座の際の細かな所作どうこうより、障害者の子を働かせてあげたい、という先生の思いを見事、臨場感たっぷりに舞台上で見せてくれました。演技に込めた土屋さんなりの「心」が、直に伝わってきたからこそと思います。理屈ではなく全身から発する魂のようなものが、舞台上から観客席に飛んで来て、伝わってきました。先生、でありながら「女優さん」だなあ、と感じさせる独特な風格や品もあり、実力派のお一人だなと感じました。さとみちゃんともう1人位、新しく増える従業員を、てっきりこの土屋さんが演じるのかと思っていましたが、先生も素晴らしい演技でした。しかしもし、もう1人の従業員を演じたとしても、面白いお話になった、別の感動もあったかなと思います。さとみちゃんと2人で並んだら、また違った温かみや面白さが作品に加わったかなと思います。さとみちゃんにあたる役を、土屋さんがやっても別の良い作品になったかとも思います。桑江さんの演技も勿論、替えなどきかぬ素晴らしいものでありましたが。終演後の、観客の方にお配りしていた贈り物などにも、細やかな心遣いが感じられ、演技にもそうした心、気遣いが生かされていたのではないかと思います。

    滝寛式さん・・・演じられた役の原田さんは、冒頭第一声を担当されていたと思います。久我さんやさとみちゃん、専務等の役に比べると、舞台全体としては中心的というよりは1歩引いた役にも感じましたが、しかしこの舞台の「幸福な職場」というタイトルにある通り、幸せな様子を舞台第一声で、陽気で実に楽しそうなほがらかな歌と笑顔の姿で見事表し、終盤にいたるまで、影からうっすらと、そしてずっと確かにあたたかな幸せさをかもしていたのは原田さんだと思う。障害者の採用に反対する姿勢をとりつつ、嫌な役に映らなかったのは、原田さんという役が本当はとてもあたたかみのある人物だったからだと思う。そしてそんなお調子者だけれどしっかり反対もする役を、滝さんは見事、あたたかく寛容な笑顔や、時には厳しい表情で演じられていた。
    (悪い意味ではなく、)グレーな、反対意見などの場面以外では、どちらかといえば淡く、ほがらかではあるけど強く主張するようなタイプの役柄ではなかったように感じます。でも、
    原田さんがいなかったら、恐らくこのお話は空中分解してしまうのではないかと思います。その位、他の締め所の役割がありそうな役柄よりも、影の重要人物、建築や道具でいう、一番重要となる中心の留め金のような役だったのではないかと思います。(勿論、どの役も欠かせない重要なものであるとはいえ。)
    他の役が、とがった印象があるとするなら、原田さんはそれらをやさしくベールのように包み、背後から支援しつつ、前面でも陽気にほがらかな空気や、反対意見の厳しい空気なども提供していく、オールラウンダーという気がします。


    朝倉伸二さん・・・もとから住職をされていたのではないかというくらいのはまりようでした。最初からただものではない空気を出しており、引く時は引きつつも要所要所で舞台に締まりや緩和を与え、本作のスパイスな役であったと思います。重厚で味のあるお声から発せられる、住職の語る4つの究極の幸せ、人を仕事に合わせるのではなく仕事を人に合わせたらどうか、という教え。その他一言一言に重みがあり、ベテランを思わせる厚みのある演技で、舞台をより確かなものにされていました。終盤の、久我さんの子供の名前のくだりでは、かわいらしさや、他の場面でもおちゃらけた、陽気な一面も見事演じ、観る人の心をやわらかく解きほぐしてくれてもいました。朝倉さんもこの舞台に欠かせない存在だったと思います。過去の出演作などでも、普段テレビで見ていたような有名な番組等にも多数ご出演されており、どこかで拝見した気がするなつかしさと貫禄を覚えるのは、そうした確かな実力と歴史からだと思います。久我さんの子供の名前は、まさにマジックで、住職とはさすが、人の求めるものを察して与えることができるのかとうならされました。後述のように、これもひとつのどんでん返しな演出に感じました。味と存在感がありながら、とても自然で、そこに実際にいる自然な人物な気がして、これがベテランのなせる技という感じでした。出演時間こそ他の役より多くはない印象があるものの、セリフや存在感には作品のテーマを表すものや、展開を大きく変える伏線、作用のあるものが多々あり、出演時間の短長だけが役者の与え、残すインパクトではないと思わされます。


    きたむらけんじさん・・・そしてこの舞台を司るきたむらさん。ストレートでありながら、まっすぐなだけではない、実はカーブな手法の作品よりも様々なものを含んだ真のカーブではないかとさえ思える素敵な作品を紡がれたその実力は、感嘆に値します。とてもおやさしそうで、人情の機微に優れていそうで、今作のようなあたたかく、かつ難しくもある微妙な所に触れる作品も、きたむらさんだから描けたのかと思います。(けなし言葉ではなく、)どこにでもいそうな温厚そうな方に見えますが、本当にいいものを作られる方はこういう方だと思います。舞台に、音楽が非常に効果的に使われていました。前説等でもお話されていたかと思います。会場の音楽で既に昭和の雰囲気を感じさせてくださり、始まる前から準備をさせてくださり、舞台の世界にスムーズに入らせて頂けました。また、終盤、一気に時間が経過する場面でも、古き良き昭和の頃の曲から次第に平成、最近の曲へ変わり、時代の変化を感じさせてくれました。あそこでは、数年後になってしまうのかな、もっとあの従業員達のあたたかなやりとりを見ていたいなと、切なくもなりました。しかし、そう思うのは、従業員達の演技が実にあたたかく、幸せに満ちたものだからだと思います。さとみちゃんもまさか、のお歳を召されての再登場でしたが、ああした展開は実はさりげない「どんでん返し」でもあったかと思います。久我さんの息子さんも、心配されていた障害もなく、それどころか立派に、知識職に就かれ、立派に成長した姿を見せていて、最初はわかりませんでしたが、意味がわかるととても感慨深かったです。これもどんでん返しに近いかと思います。最初は、また一旦、昔の従業員達の場面に戻ってくれたのかと思いました。久我さんの息子さんが、息子ではなく、歳を召された久我さんかと思ったからでした。でも、専務もお歳を召されて登場したので、あれっと思い、やっと意味に気づけました。専務までお歳を召されたのは少し悲しく思いました。さっきまであのあたたかい物語にひたっていたのに、急にお風呂から出されたような、もっとお風呂につかっていたい気分でした。でも、時の流れは待ってくれないでしょうし、時間のありがたみというものも感じさせられました。菊池さんもパンフレットでお話されていましたが、人が生を受け、死ぬまでの間に、何が大切で何が幸せか。そして、限られた時間の中で、大切な人達になにができ、それは今、できる時にしておかなければならないのではないか、と時間にまつわることも様々に感じさせられました。あの可憐だった少女のさとみちゃんも、終盤ではお歳を召したおばあさんとして登場していました。これも切なく感じました。時の流れというのは残酷だなと思いましたが、その反面、この時の流れが、あのあたたかな職場のやりとりや、登場人物たちの様々な感情、そして作品からのメッセージをより際立たせて感じさせてくれました。最後に、一筋の光に照らされて置かれた、仕事に使われた道具の一つ、砂時計がとても格好よく、静かで切ないけれど、あの職場での場面などもほのかに思い出させ、あたたかい気持ちと、流れていく時間の中で、やるべきことはやっておかなければとせかされるような目覚めるような思いにさせられました。もっとも観劇時は、ただ格好よいお洒落な演出と感じるのみで、時間に絡めて考えさせられたのは、少し立ってからのことでした。このように、この舞台は、時間が立ってからとか、関係する情報を知ること、自分の置かれている立場やその時の問題意識、求めているテーマなどにより、感じるもの、得るものが様々に変化する万華鏡のような作品だと思います。ストレートであたたかい、幸せなお話。とシンプルに平らなものとしても観る事ができるんですが、その実、味わい方によってはとっても曲者な、複雑で何度も、そして多様な楽しみ方ができる深い作品です。きたむらさんのようだとも思いました。舞台が始まる前に前説で、こだわりや説明をしてくださったのですが、その最中に会場入りする観劇者の方にも、いらっしゃいまし等とお声がけをされていて、作品作りというのはただ物を作ればいいというだけではなく、こうした細やかな気配りできる心が作品にも生かされるのかと気づかされました。いくら良いお話でも、観劇に来た際に、会場での対応や居心地が悪かったら嫌な思い出や嫌な気分になってしまい、いい舞台かどうかどころではないと思います。良さも半減以下になってしまう。レストランでいくらおいしい料理を出されても、対応が悪ければ、味もしないと思います。その点、きたむらさんのご配慮や優しさが作品や、出演者の方(のやる気等)にまで及んでいて、出演者、観劇者ともに、関わった後、幸せな気持ちになれたのだと思います。岡田さんが、幸福を生み出すのは「ほんの少しの思いやり」ではないか、とお話されていました。この舞台の幸せな雰囲気は、まさにきたむらさんをはじめ、恐らくは皆さんが優しさを持つ、出演者の方々の思いやりによるものだと思います。受付対応の方々のご対応等も実にあたたかく感じが良く、企業の質は電話対応でわかるとまで昨今言われる中、受付にはじまり前説、舞台本番、そして終了後の壇上挨拶での出演者の皆さんのあの幸せそうな笑顔。ここまで含めて「幸福な職場」という作品ではないかと思うくらい、観劇中と観劇していない間の境も関係なく、関わるだけで幸せなあたたかい気持ちになれる、不思議でとても良い、人間の良心が入ったような作品でした。終演後、ロビーでチョーク、キットパスという窓等に描けて自由に消せる特殊なチョークの販売もありましたが、こちらも遊び心がきいた物販で、楽しませてもらえます。遊び心といえば、前説や後説含め、随所に笑いが盛り込まれていて、とてもリラックスさせてもらえます。あたたかみや幸せの原因はこうした笑いにもあるのかもしれないです。
    ブラック企業や自殺等、雇用環境は人の人生の大半を占めるような重要な問題、テーマであるにも関わらず、重い雰囲気を込めてニュース等で語られています。3年もすれば、3割ほどの新入社員が辞めてしまうのだそうです。これを忍耐がない、若者はだらしないと非難し切り捨てることもできるでしょう。しかしこれも、さとみちゃん達を白痴だからと切り捨てようとしていた当初の風潮と同じではないでしょうか。働かない引きこもり、就職してもすぐに辞め、転職する若者。定職に就かないフリーター。散々勤め上げた挙句、重労働や休日出勤続きのブラックな環境に耐えかね、鬱や様々な状況にさいなまれた方。リストラによる終身雇用の崩壊。消費税は増税、賃金低下や派遣切りなど、様々な問題があるようです。しかしこれだけ苦しんでいる方や、無理が出てぎすぎすとしているような雇用の現場は、やはり何かがおかしいのではないでしょうか。社会に無理やり人間をあてはめれば、社会には都合のいい労働環境となるでしょう。しかし人間は疲れもせず何時間も不眠不休で働けるような機械とは違います。休息だって必要だし、無理が出る環境で長く働かせたら、心や身体にだって問題が出てもおかしくないでしょう。これを根性や忍耐、仕方ないと切り捨てることだってできるし時には必要かもしれないですけど、無理が出てしまうものはやっぱりどこかしら問題があるんじゃないでしょうか。どうか社会や雇用環境のほうを、このお話のように人間に合わせる、柔軟でやさしい発想も試みてはいかがかと思います。障害を持つさとみちゃんは、人間の究極の幸せについて、本能で知っていたために、誰かに必要とされたり、働いて役に立てる喜びがある職場になみなみならぬ喜びや使命感のようなものを感じていたように思います。すぐに転職してしまうような若者達も、忍耐がないのではなくて、どこか現代の過酷な労働環境等に、おかしさを本能で感じているのかもしれません。若者が消費者化し、社会は自分に何を与えてくれるのかという発想で世の中を見るようになった、レストランに入っても思ったよりよくなかったらすぐに出てしまう感覚で職も変える、だなどと言われております。しかしこうした状況も、若者達や今を生きる人々の、雇用や職に関する舌が肥えてきたからではないでしょうか。無理に体に悪いものを食べては体に悪いでしょう。社会がそれを普通だと声高々に、なんの違和感もなく言っていれば、それをおかしいと感じる方がなにかマイノリティ、おかしいのではないかと思ってしまうのかもしれません。でも、日本理化学工業のように、どこかに、もっと人間にやさしい、今の雇用のありかたを少しでも変えてみよう、工夫してみようという企業、政治があっても良いのではないかと思います。ブラック企業、ブラック社員と言わず、ブラックなまでの過酷な環境にならぬよう、もっと短時間で、人に無理のない働き方はないか、ブラック社員と切り捨てる前に、新入社員にできるような仕事の教え方、進め方はないのか。理化学工業では、障害者の方に合わせて工夫をこらしたことで、健常者の方も楽になり、作業効率の向上につながっています。人間にはなにかしらの才能があるでしょうし、今あるそれぞれの人の能力でもできるような方法、工夫があるはず。一心不乱に、そして楽しそうに仕事に打ち込んでいたさとみちゃんのように、取り組める場と、今ある能力で仕事をできる工夫、そんな配慮があれば、もっと多くの方が無理なく、適材適所で、自分の能力を高めながら、社会の役にも立てるようになるのではないでしょうか。
    きたむらさんは、楽しく快適に働ける環境を、結構簡単なことで引き寄せることができるのでは、とおっしゃっていますが、まずは一人からでも、そんな環境があったら、と希望を抱いてみたり、思い描いたり、それを実現するにはどうしたらいいかと少しのことからでも、工夫をはじめてみること等から、もっとやさしい、日本理化学工業や、この舞台で描かれたあたたかく幸せな、人間らしい、人間にやさしくふさわしい雇用環境、幸福な職場が生まれていくのではないでしょうか。あたたかなだけでない、様々なメッセージが提起された、骨太な社会派作品でもあります。
    仕事、職場になにかを感じ行き詰まっている方から、日常のなんらかのことで壁にぶつかっている、人間関係で考えることがある方、全ての人に、何らかの感動や考えるきっかけ、新しい方向性を見出してくれるきっかけになる、そんな多様な魅力ある舞台です。

    ふと興味を持たれた方、そうでない方にも、実に有益で、何かを心に残し、投げかけてくれる舞台だと思います。きたむらさんの他作品も非常に面白そうな、今作と同じく様々な問題提起や気づきをはらんだものだと感じます。作品名もお洒落で、一言で心に何かが残る、興味が引かれるものになっていて、作品内容を知りたくさせられる魅力と深みがあります。今後も素敵な作品を生んでいって頂きたいです。そしてこの舞台等も、別の形で展開、継続していっていただけたら、娯楽としてだけでなく、社会の改善等にもつながるように思えました。

    受付対応等含め、観劇者にやさしいこの舞台のような作品は、環境にやさしい会社はきっと働く人間にもやさしいはず、という佐々木先生の言葉にあったように、出演者にもやさしく、演じていてとても楽しい職場、作品であったことでしょうし、(演じる生き生きした幸せそうな雰囲気や、終演後の笑顔が裏付けていました。)理化学工業が優れた結果を出す優れた企業にもなったように、作品としても大変優れたものだと思います。
    思いやり、配慮。こういうやさしさ、良心が、世の中と、仕事をする人の職場、雇用環境を、少しずつでも、優しく、本当の意味で優れたものにしていってくれるのではないでしょうか。奇しくも優しいという字は優れているとも読めますけれども、本当に優れているものは、きたむらさんや出演者の方たち、日本理化学工業やこのお話にもある、やさしいものなのではないでしょうか。とても色々考えさせられ、自分に変化をもたらしてくれる作品でもあります。
    きたむらさん、出演者の方々、関わったスタッフの方々、日本理化学工業の方々の、今後のますますの様々なご活躍を祈らせて頂きたくなります。

    様々な要素がぎゅっと詰まっているのに、1時間30分が短く感じられ、もっと観ていたいな、と終わってしまうのが寂しく感じるほどでした。
    楽しい時間ほど過ぎるのはあっという間ですがそれを作品で表したような素敵な作品です。

    野球もキーワードになっていましたが、王さんが「あんな三振王なんかだめだよ」と言われていたのが、今を知る人からすれば新鮮に映りました。時代を経て、やがてはあの王さんになっていき、今では誰もその偉業を知るところですが、偉業をなす人でさえ、昔はそんなふうに見られていた。日本理化学工業の試みも、当時は相当大変であったと思いますが、挑んでみなければわからない、後の偉業も当時は笑いものだったかもしれないというのを、この王さんのエピソードが語っているようにも思えました。ホークスと巨人の話は笑いにも生かされていましたが、王さんのお話などはこうしたメッセージも感じました。改めて作品の細かな演出やこめられた社会性、メッセージ性がすごいと思います。

    (感想について、舞台内容等に関しては記憶が定かではない部分もありますし、役名の漢字等は違っている可能性もありますがご容赦を。)
  • 満足度★★★★★

    素直に響きました。
    仕事をして人に感謝される、頼ってもらえる、お金をもらえることの有り難みと幸せを再確認させてくれました。
    影響されやすい私は自分の仕事に対するモチベーションがいくらか上がった気がします。
    心から観て良かったと思える作品でした。

  • 満足度★★★★★

    あたたかい気持ちに
    大雪が降り、寒さが身にしみる日でしたが、帰りは心がぽかぽかでした。行って良かったです。題材が題材だけに、じ~んとしたり、考えさせられるところも多々ありましたが、笑いも交えて、東京フェスティバルさんのテイストで解りやすく作られていて、肩の力を抜いて観れました。役者陣も、みなさんとてもステキでした。

  • 満足度★★★★★

    素晴らしい!
    天候は大雪で寒かったが、心は温かくなった。観に出かけて良かった!
    実話は、それを演劇、映画、マンガなどにして表現するには難しいと思う。真に何を伝えたいのかが表現できるか…。
    本公演は、人に向けた優しい眼差し、社会に対する厳しい問いかけが、押し付けがましくなく問題提供されている。それを描くために、キャストが好演している。
    自分好みの芝居である。

  • 満足度★★★

    寒い中でも心は暖か
    とても優しい気持ちになれるお伽噺のような物語。
    東京フェスティバルらしくスッキリとまとまって、
    気分良く劇場を後にできる作品でした。
    お涙頂戴ではなく、笑いを交えてこの題材を提起できるのは素晴らしいと思う。
    我が身と引き比べ、いろいろ思うところはあるのですが
    何にせよ住職のお話は胸に沁みました。

  • 満足度★★★★★

    昭和34年・・・♪
    この頃にアルミサッシって・・・?
    なんて細かい事なんて言えない位に良い作品でした♪
    人に物を教えるのは大変な事・・・♪
    さぞかし苦労があったことだろう・・・♪
    今の政府にこんな風に考えている人がいるだろうか・・・?

  • 満足度★★★★★

    ステキな職場でした
    去年の、私の観劇で、一番感動したのが『泡』でしたので、観る前から期待は膨らんでいましたが、気持ち良く泣かせていただきました。
    少し、暗転が多いかなーとは思いましたが。
    開演前と、途中に流れる懐かしい曲達も良かったです。
    お帰りの時にチョークを買うか、ホントに悩みましたが、混雑してたので断念しました。ホントに良い時間をありがとうございました。
    劇団東京フェスティバルさんは、今後も観続けていきたいです。

  • 満足度★★★★★

    「ありがとう」と、思わず言いたくなるような作品
    東京フェスティバルは社会派の劇団だと思う。
    それは、現在の社会に対して厳しく問い詰めるということではなく、もっと身近に自分たちと、現在の社会について考えてみようというスタンスである。
    今回も、障害者雇用という視点から、「働くこと」について考えさせられる。

    笑って、ボロ泣きしながら観た。

    ネタバレBOX

    「一生暮らしていけるだけのお金があっても働きますか?」
    という問い掛けに対して、学生のときだったら、「いえ、働きません」と答えたと思う。
    しかし、いったん社会人として働きはじめてからはそういう考えはなくなった。

    たとえお金があったとしても働きたいと思う。
    今で言う(人事労務的に)ブラックな企業に勤めていたこともあったが、それでも働きたいと思う。
    それはなぜか。

    「楽しいから」だ。

    また、「これからの企業にとって大切なものは何か」という問い掛けに対しては、
    「人」です。
    と即答できる。

    「人」とは、企業を取り巻く人々(いわゆるステークホルダーのこと)のことを指すのだが、まずは「自社の社員」だ。「社員を大切にする会社」「社員を幸福にする会社」は「いい会社」なのだ。
    『日本でいちばん大切にしたい会社』を読んで強くそう思った。
    「人」を大切にする会社は、人からも大切にされる。

    で、この作品は、『日本でいちばん大切にしたい会社』でも紹介されている、障害者をいち早く採用し、今も社員の多くに障害者を雇用している日本理化学工業がモデルとなっている。

    作品では、日本理化学工業と同様に、今から50年以上前の昭和34年に、知的障害者を職場体験の形で採用し、のちに正社員として雇用するまでを描いている。
    知的障害への偏見もある時代の中で、会社はなぜ正社員として雇用することにしたのかが、とてもわかりやすい。

    彼らを採用する入口は、「社会的弱者」を「助ける」(同情)ということであったかもしれないが、結果的には働くパートナーとして、現場の人間が率先して受け入れたのだ。
    彼女の働く姿、「楽しそうに働く姿」に心を動かされたのだ。

    「働くこと」への強い意思を感じて、経営者側の心までも動かしていく。
    「働く」ことは、それだけ意味があり、強いものなのだ、と知ることになる。

    もちろん、「働き方」や「給与」の問題は大きい。大きいが、それは知恵を出し合うことで乗り切れるということも示唆している。

    住職が人が幸せに感じる4つのポイントを挙げる(これはモデルとなった日本理化学工業の実話だ)。
    すなわち、「人から愛されること」「必要とされること」「役に立つこと」「ほめられること」である。
    最初の1つは家族から、あとの3つは「働くこと」で得られると言う。
    これは、障害者だけの幸福ではない。
    すべて人にとっての「幸福」の要素だ。

    この作品の入口は「障害者の雇用」なのだが、実は、広く一般的な「働くこと」の「根本的な意味」を感じさせる作品なっていたのだ。
    私たちは、本来「働くこと」で「幸福」を得られるはずなのだ。

    劇中の従業員たちは、障害者を受け入れることで、幸福のひとつ、「(人の)役に立つこと」を感じた。
    『日本でいちばん大切にしたい会社』を紹介してくれた友人によると(彼は日本理化学工業にも視察に行っている)、障害を持つ人と働くことことで、職場の人たちは確実に変わると言う。
    その変化がここにあったのだ。

    幸せを感じるための4つの要素は、会社にもあてはまるのではないだろうか。
    すなわち、「幸福な(いい)会社」とは、「人から愛される会社」「社会(人)から必要とされる会社」「社会(人)に役立つ会社」「社会(人)から選ばれる会社(つまり褒められる会社)」だ。

    その根本に「人」がある。
    つまり、「働くことへの喜び」を感じられる社員が必要で、それは「幸福な職場」であるということ。それがなければ、「いい会社」は成り立たないのだ。

    そうした、とてもシンプルで力強いメッセージが舞台の上にある。

    笑いも随所にありつつも、ボロ泣きしながら観た。
    観劇後、とてもいい気持ちがし、「ありがとう」という言葉が出てくるような作品だった。

    従業員を演じた菊池均也さんと滝寛式さんのコンビ絶妙。
    滝寛式さんが簡単に「よし賛成」と折れないところがいい。

    住職を演じた朝倉伸二さんはやっぱりうまい。いい間で笑わせるし、「幸せ」について語るのがわざとらしく感じないのもさすがだ。

    そして、知的障害のある少女を演じた桑江咲菜さんが、とてもいい。
    相当大変たったと思うのだが、緊張感が一瞬も途切れることなく、好演していた。

    このバージョンは再演だったが、その前の「幸福な職場 2009」はどんな作品だったのだろう。

    終演後、日本理化学工業が作っている、ガラスに書ける「キットパス」を購入した。
    家に帰って、ガラスにいろいろ書いてみた。
  • 満足度★★★★★

    丁寧に作られた良質な作品。
    この公演についての説明書きで「この脚本を高校生が上演したりもしている」ということの意味が観劇してよくわかりました。

    自分とは違う誰か(他者)のことを、あまり理解しようとせず、関係を閉ざすようなことはよくあるとは思うのですが、この作品はそれに対するひとつの答えを提示してくれてるように感じました。

    演出、演技、舞台美術等、大変丁寧につくられているのが感じられました。派手派手しい演出などはないですが、とても良質な作品だと思いました。

  • 満足度★★★★★

    言葉は要らない!
    いつも感動的そして考えさせられる芝居が観られて感謝しています。
    毎度のことだが、きたむら氏自らが芝居を理解し易くする為に時代背景などを前説する姿勢はとても好感が持てます(注意事項のみが多い劇団多々)。
    観て感じて下さい!
    みんな(知的障害者、養護学校の教師、工夫により職場がいろんな意味で発展出来ることに気づいた会社の人たち)が幸せになる職場素晴らしい!
    それに比べ、50年後の今はどうでしょう?
    役者の皆さん素晴らしいのですが、私は養護学校の佐々木先生が知的障害者に”仕事をする”=”社会との拘り”(生きている意味)という機会を与えてもらう為に土下座をして頼む姿にいきなり涙しました。

  • 満足度★★★★★

    マイナスに感じるトコが無かった・・・
    初演と比べて完成度が高まったと感じました

    仕事と人間との関わり方をも考えさせるストーリーは感動です
    実話がベースって、人間の善意を確信できるコトも嬉しく思います。

    (90分)

    ネタバレBOX

    あぁ一つあったなマイナス

    『日本理化学工業』(川崎市)より提供された物品販売のチョークのうち、
    ガラスにも書ける製品が品切れになってしまっていたぐらいですね(^^)。

    初演時より舞台が横に広くなりましたが、セットの完成度の高さもGoodです。
  • 満足度★★★★★

    幸せになるために必要な4つのこと
    謎かけもひねりもない直球ストレートな“いい話”でありながら、道徳の教科書でなくエンターテイメントとして成立しているところが素晴らしい。“ひたむきな人”とは、こんなにも周囲を変化させる。そして人は、工夫次第で幸福な職場を作ることが出来る。ノンフィクションを柱に、リアルだがよく整理された台詞が、事の経緯を自然に効果的に見せて上手い。笑いのセンスもいいし役者陣がいい。泣くような場面ではないのに泣いてしまったのはなぜだろう?和尚の言う「幸せになるために必要な4つのこと」が、私にはあるだろうか?今もそれを考えている。

    ネタバレBOX

    王と長島がまだ新人だった昭和34年、チョークメーカーの地味な事務所が舞台。
    養護学校の教師(土屋史子)が卒業生を雇ってもらえないかと頼みに来る。
    もう何度か訪れているが、知的障害者への理解が今よりさらに無い時代、
    会社の専務(岡田達也)は、手間のかかる従業員を雇う
    ゆとりも理由も無いと渋っている。
    この時の教師の真摯な言動に圧倒されるものがあった。
    「親より長生きできない者がほとんどの彼らに、働く体験だけでもさせてやって欲しい」
    土下座して頼みこむ教師の姿に、昨今の“土下座パフォーマンス臭”は微塵もない。
    誰かのために損得を度外視して頭を下げるひたむきさに打たれて思わず涙がこぼれた。

    2週間の体験労働は全て順調に行ったわけではなく、理解と人手と工夫が求められる。
    問題点と改善の工夫、そのプロセスがリアルで、実話の力が感じられた。
    効率の悪さに悩む専務に、和尚(朝倉伸二)が投げかける言葉がいい。
    「仕事に人を合わせているように見える、人に仕事を合わせたらどうか」

    従業員のうち、障害者に寄り添っていこうとする男(菊池均也)と
    非効率的だと否定する男(滝寛式)のやりとりもリアルで、
    豊かなキャラクターのバランスも良い。

    そして何と言っても知的障害者を演じた桑江咲菜さんが素晴らしい。
    話し方のトーンとか間とか、とても努力されたのだろうと思う。
    彼女の「お仕事、楽しい!」と休憩も取らずに働く姿が周囲を変えていく。
    それは饒舌なアピールではなく、ひたむきな姿がそうさせるのだが
    決して多くない台詞に集中力と緊張感があり、動きの全てに神経が行き届いている。
    結果的にその後50年間勤め続ける実在の方を、説得力を以て演じる。
    舞台上で職場を変えていく存在が、観客をも巻き込んでいくのが伝わって来て感動した。

    作・演出のきたむらけんじさんは、前説で肝心の
    「携帯電話など音の出る電子機器…」というくだりを忘れて引っ込むような
    のほほんとした雰囲気の方だが、この作品の素晴らしいところは
    障害のあるなしに関わらず、「人はなぜ働くのか」ということを
    鋭く問うているところだ。

    熱心な教師の訪問に辟易していた専務に和尚が言う台詞が実に秀逸。
    ─人が幸せになるには4つのものが必要だ。
    「愛されること、誉められること、人の役に立つこと、必要とされること」
    最初の1つは親からもらえるが、あとの3つは働くことで得られるものだ。
    だから人は働きたいのだ…と。

    終演後、思わず受付で赤・青・黄・白のチョーク4色セットを買った。
    これで何をしようというわけではない、だが和尚の言った4つのものは
    「働く目的」であると同時に「生きる意味」でもある。
    私にとって、それを日々問いかける小さなお守りになると思う。
  • 満足度★★★★★

    素敵でした。
    面白かったし、働ける喜びを考え直しました。
    明日から一所懸命働こうと思わせるお話です。
    また長さも丁度いい、よくできた作品だと思いました。

  • 満足度★★★★★

    よかった!
    「人を雇うこと」「雇われること」そして、「人間が働く意味」、シンプルに心に響きました。
    ストーリーは、何の伏線もどんでん返しも無く、ベタなくらいにわかりやすい話です。そして、ひとの心を動かすのは、そういう衒いのない真っすぐなものだということを感じました。

    今、仕事をしているこひとにも、働かずにプラプラしている人(私だよ)にも、とにかくみんなに見て欲しい。良い芝居です。

    見終わった後、(色々反省もしましたが)優しい気持ちになりました。
    折りにふれて見直したいお芝居です。何度も再演されているのもわかります。

    ネタバレBOX

    私が観た回で、たまたま入り口近くに障がい者の方がいらしていました。
    「勤めてるんで来ました」とおっしゃっていたので、ひょっとしたら日本理化学工業の従業員の方かもしません。
    始まるまでの間、かなり大きな声でスタッフの女性にいろいろなことを質問していました。
    それをはたで聞きながら「やっぱり知的障がい者と意思の疎通を図るのは難しい」などとぼんやり思っていたのですが、芝居が始まってすぐに、そのことを恥ずかしく思わされました。
    さとみちゃんの周りの人たち、みんなあたたかく優しい。
    自分もこんな職場で働きたいと思ったら、私自身が変らないと、ですね。

    ありがとうございました。

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