同窓会という戦場における罠の設置方法 公演情報 同窓会という戦場における罠の設置方法」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
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  • 満足度★★★★

    だんだんツボに
    第3回特別航演。確かに本航演と比べればライトにはなっている。でも,海賊ハイジャックの色も残している。出だしは,タイラーのあまりのハイテンションに引き気味だったが,だんだん笑いがツボにはまってきて,最後はあーいうオチなんかい。なんて哀しく笑えるストーリーだったんだろう。十分満喫させていただきました。公演後は,いつものようにDVD購入。昨年の knight of the Peach 正道バージョン。邪道は観たけど,正道は都合がつかなくって見逃したんだよね。だから入手は嬉しい。「丸山がたくさん出ていますが,大丈夫ですか?」と念押されたけど・・・体調を整えて鑑賞しましょう。

  • 満足度★★★★★

    誰しも妄想とコンプレックスと自意識とに縛られて生きている。
    とても面白かった。

    昨今の小劇場演劇では、同窓会ネタが、もはや一つのジャンル、といってもいいくらい、よく作られる。

    今回は、観終えた後、「宇野正玖が同窓会モノを作ると、こうなるのか」という充足と納得の気分で劇場を後にした。

    当日パンフで宇野氏は「本航演ではディープ内容だが、(今回のような)特別航演ではライトにしていこうという意向がある」と書いているが、私の感覚では、このライト路線の方が、現代的で面白いと思うがどうか。


    主役のタイラーを演じた平良和義が素晴らしい。出だしの、わざとらしいハイテンションの下りは、宇野作品であれば、その後何かあるに決まっているので(笑)ワクワクさせられた。

    以下、ネタばれ。

    ネタバレBOX


    10年くらい前までの自己啓発セミナーブームのころは、ネットのオフ会などあると、タイラーのような、妙にハイテンションで聞きかじりの『成功法則』を得々と開陳する奴がよくいたものだ。

    平良和義は、その感じを実にうまく表現していたと思う。

    そして結局は、妄想とコンプレックスと自意識とに縛られた青年の虚無が描かれる。

    宇野作品の素晴らしさは、この人間の有り様は、決して「青春」とか「若者」とかで括られるものではなく、年齢世代を超えた「人間」の本質に通じる点だ。

    人間、老若男女、程度の差はあれ誰でも、こんなふうな「妄想とコンプレックスと自意識とに縛られて」生きているのである。
  • 満足度★★★

    理屈と想像力
     高校時代、誰からもきにされず、成績も悪く、人気の出るキャラクターでも無かったタイラーは卒業後クラス会の幹事をすることになった。

    ネタバレBOX

     その席で好きだったフィルマーを抱き、自分を蔑ろにしたクラスメイトを見返す為に、或る本で読んだ知識をそのまま使おうとする、が。
     彼の記憶には、思い違いや、思い込みによる間違いが混在しており、予測と実際に起こることの偏差も計算に入れないで計画を進めようとしたこととで、計画は頓挫してしまう。 
     一方、真にスター性を持ったクラスメイト、マーチィは、タイラーが最低ランクに位置付けた人間の中に居た。然も、マーチィは司法試験にも合格しており、アメフトでも大学時代、NO1 として活躍した名選手、皆の中心になって、女の子の人気も高い。タイラーより、二段も三段もレベルの高い人間であった。だからこそ、タイラーにはマーチィが見えなかったのだ。という線で、アイロニカルに演出するなり、エッジを立ててメリハリをつけて貰いたかった。前半部でくどくど、下らない知識の受け売りをやっているシーンは長すぎる。後半への布石であることは嫌でも気付くが、演劇は、想像力を中心に据えて考えないと、面白さに幅が無くなる。理屈は想像力に開かれていなければ、退屈な構造に過ぎないのであり、無味乾燥で押しつけがましく感じるだけだ。だから、後半への布石であることさえ分かれば、そこまでで、止めておく方が、良いと思う。
     中盤、ドンデン返しと言っていい展開があるが、終盤に掛けては、失速。どう終えるかは、もう少し研究して欲しい。
  • 満足度★★★★

    寓話のよう
    戦いには情報分析と戦力が必要です。

    ネタバレBOX

    高校時代に冴えなかった男タイラーが一発逆転を狙って同窓会を企画したものの、クラスの相関図を見誤っていたために大失敗した話。

    高校時代友人付き合いが無かったこともあって、当時人気者だと思っていたエドガーがみんなから無視されていたことや、自分の同類だと思っていたマーチィが実はみんなの人気者だったということを知らなかったのが直接の敗因ですが、中身の無い男が外面だけ着飾っても空回りに終わるのは当然のことでした。

    試験で数人が赤点を取った事情や、アメフトの夏合宿暴行事件の真相が明かされる過程は藪の中のようで見応えがありました。

    そして、所詮噂は面白い方が人に喜ばれるということで、アメフトでも活躍し司法試験にも受かった真の人気者のマーチィにコテンパンにやられたタイラーでした。

    クラスの男子全員制覇のためとはいえ、タイラーがカートと一発できたのは出来過ぎで、とことん惨めな日常に戻るというところで終わらせてくれた方が寓話としては面白かったのではないかと思いました。
  • 満足度★★★★

    ライト
    ちょっとどろどろ、もんもんとした作品。初見で「いつも」を知らないが、もっと毒がほしく、本航演のほうが好みかも。

  • キャラ勝負に走り過ぎ
    キャラ勝負も悪くはないが、裏目に出ると「単なる不自然な演技」になってしまう。本公演ではまさに裏目に出てしまった印象。
    出演者ではカート役の田中景子さんが印象に残った。ラストシーンのインパクトの関係もあるが、「印象に残る」というのは女優にとって重要な資質。これからの成長を期待したい。

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