ショッキングなほど煮えたぎれ美しく×アイロニーの夜 公演情報 ショッキングなほど煮えたぎれ美しく×アイロニーの夜」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.6
1-14件 / 14件中
  • 満足度★★★★

    ショッキングなほど煮えたぎれ美しく
    高校生が「ひと夏の経験」を経て少し前進する物語。
    起承転結がハッキリしてワカり易く、クライマックスは確かに「ロック」。
    全体的にはユーモラスな中、時折ほろ苦さも漂い、好きだなぁ。
    序盤の映像(?)を使った演出も面白い。

  • 満足度★★★★

    アイロニーの夜
    いつもながら作品選択がステキ。
    また、開場前のカフェでの朗読でオリジナル版を復習した後だけに「神様2011」の皮肉(?)が沁みる。
    さらにそれに引き続いて書き下ろし「アイロニーの夜」の最終場が続くので効果は倍増、的な。

  • 満足度★★★★★

    ココロツカマレル。
    KAKUTA『ショッキングなほど煮えたぎれ美しく』

    どっぷりのめり込みました。

    フリサトとKAKUTAの相性も素晴らしい。

  • 満足度★★★★★

    ショッキングなほど煮えたぎれ美しく
    映像を使用した演出が面白かった。KAKUTAらしい解りやすく安心して見られてしみじみしました。うん、良作。

  • 満足度★★★★★

    kakuta最高!
    さすが、kakuta!
    朗読のアイロニーの夜も、ショッキングなほど煮えたぎれ美しくも、全く雰囲気の違う作品を同時にやるなんて信じられない!と感じるクオリティーでした。

  • 満足度★★★★

    アイロニーの夜
    チケットプレゼントにて鑑賞。面白い。

    ネタバレBOX

    「アイロニーの夜」
    工員首になったヒロ(四條久美子)が、なぜかついてきた同僚・チズ(ヨウラマキ)と、今は壊滅した終着の町・東京へ向かう…。
    始まる前に終わることの不幸ってセリフと、終わってる町での前向きな空気感がいい。ヨウラマキのヘンテコな女の子演技が上手い。

    「テンガロンハット」
    独り暮らしの私(大枝佳織)の家の修理をする、流しの便利屋・山田(岩狭勝也)だったが、頼んでもない修理まで始めてしまう。私の姉・市子(高山奈央子)と揉めて退散する山田だったが…。
    不気味なようで笑える快作。演技も上々。ラストの山田に気づく私の、複雑で暖かめな想いが、じんわりきた。自転車に乗る大枝がなんか魅力的。

    「虎の肉球はサイレンサー」
    同級で仲のいい、俺(成清正紀)と不良チックで兄貴な岡やん(佐賀野雅和)、結婚したブチ(櫻井麻樹)の三人。岡やんは右足切断の憂き目に合い人生落ち目になって自殺を考え、念願の子が生まれたブチは、その夜、動物園でベンガル虎に喰い殺される…。
    人生なにがなんだかよくわからん、という感じ。道徳的でもなければ厭世的でもなく、それでいてインパクトのある印象的な作品。多くを語らないけど濃い空気が出てた。

    「炎上する君」
    ブスだけど頭が良くて互いを唯一理解している私(異儀田夏葉)と浜中(桑原裕子)。人生不感症な二人はバンドを始める。そんな折、足が炎上している男の話をききつける…。
    女性であることを憎み、男になることを拒み続けた二人が、炎上する君に会い、女に目覚めるという話。ブスってだけで蔑まれる「女」性に反発する二人と、摩擦で炎上するという男、フィクションな要素と現実的な要素のミスマッチ感が良かった。女と男ってシンプルなテーマにパワフルさが同居した作品。

    「神様2011」
    原発近くの住む私(水野美穂)とくま(川本裕之)が、川遊びに出かける…。
    配置的に2,3番目が良かった。二時間以上座ってて見てたせいか、感覚的にピンと来なかった。

    140分位。
  • 満足度★★★★★

    初KAKUTA2発め/ショッキングなほど煮えたぎれ美しく
     バンド演奏があるほかは割とオーソドックスな青春譚であり血族劇。中盤まではそれ以上のものには思えず、4つ星にしようと思っていたら、終盤部の怒濤の畳みかけにまんまと心さらわれてしまった。。
     したがって5つ星!

    ネタバレBOX

     2つの修羅場が併走する本作一の山場に続き、諍って傷ついた者たちがロックに合わせてイカれたように踊り狂う終盤部のワンシーンは迫力! 踊る一同に同化して激しいカタルシスを味わった。
     そこから微笑ましくも感動的なラストを経てキャスト全員が揃い踏みし、バンド演奏に合わせて笑顔で乱舞するカーテンコールへ、という流れは完璧!
     劇場内は心地良い一体感に包まれ、客席からは手拍子が自然に起こり、気がつけば冷静なバルブまでもが両手を高々と掲げてキャスト一同に心からの喝采を送っていたのでした。。
  • 満足度★★★★★

    初KAKUTA/アイロニーの夜
     KAKUTA初体験は『アイロニーの夜』から。
     フライヤーに記載のあった4つの短編小説を、朗読とそれに同期した演技によって表現する試み。
     各話の読み手のチョイス、配役、演出…あらゆる点で申し分なかった。
     4話とも、セリフやエピソードの付け足しもなければ割愛もなく、過剰なショーアップも控えられ、ほぼ、というか、完全に原作通り。
     にもかかわらず、原作の世界が朗読と演技によってとても豊かに表現されていた。
     原作を全て読んでから観た私が、展開が分かるにもかかわらず楽しめたのは、演出家、さらには読み手と演者の技量の賜物と言っていいだろう。
     とりわけ感心させられたのは演出の桑原裕子によるキャラクター造形。
    『神様 2011』のクマは一体どう表現されるのか? 
     これが観劇前からの一番の懸念事項だったが、人間界に暮らし、人と会話もできる擬人化されたこのクマは人間にもクマにも見えるよう見事にスタイリングされていたし、『テンガロンハット』のキーパーソンと言うべき青年・山田はその掴み所のなさが配役の妙も手伝って巧みに表現されていたし、『炎上する君』のブ女子コンビはメイクさんと衣裳さんが演出家の注文に応え原作で示されている通りのルックスを完璧に具現化している上、演じ手の桑原裕子と異儀田夏葉がブ女子コンビの無愛想さ、ぶっきらぼうさを適切な役作りで上手く醸し出し原作通りの滑稽味を漂わせていて、キャラ造形については文句のつけようがなかった。
     各作品の持ち味を顧慮して選ばれた役者たちによる朗読も素晴らしい。
     不気味なところもあるものの、どこか微笑ましく温かい『テンガロンハット』は柔和な雰囲気を持つ四條久美子が笑顔を絶やさず優しい声音でやわらかく読み上げ、容姿に恵まれない女子2人が自分たちだけを信じて力強く生きるお話『炎上する君』はよく通るハスキーな低音ヴォイスが魅力的な高山奈央子が「男なんて!」と突っ張って生きる女子2人の物語を作品に相応しい落ち着いた語り口で迫力を伴って読み聞かせる。他2作品も読み手のチョイス、読み方ともに適切だと感じたが、私は特に上記2作品の朗読に心惹かれた。
     そして忘れてならないのが、“アイロニー=皮肉”というテーマと4作品の相性。『神様 2011』だけが人間と国家の間に生まれる皮肉を描き、人間と運命の間に生じる皮肉を描いた他の3編と趣を異にしていて、その点だけが少し惜しまれるが、どれも皮肉の利いた話であることに間違いはなく、お陰で、個々の作品だけでなく、全体としてもとても楽しめる一作に仕上がっていた。
     各作品の合間合間に断片的に演じられるオリジナルストーリーもテーマに即しているうえ上々の出来。
    『神様 2011』を除く3編とこのオリジナルストーリーは間合いに重きを置く桑原演出によりクスクスと笑える仕上がりになっていて、その辺も見所。

    ネタバレBOX

     原作では容姿についての記述がない『テンガロンハット』の地味で内気な女主人公を大枝佳織という清楚で美しい女優さんが演じていたのはめっけもの! 原作を読みながら十人並みの女性を想像していただけに、とっても得した気分に。
  • 懐かしき夏の日の青春後に訪れた清々しい旅立ち


    その小旅行に、スーツケースは要らない。どこか懐かしい町だ。スマートフォンこそ出てくるが、その雀荘やパブ、工場の臭いは五丁目の夕日である。




    今回のKAKUTAは、「ロック」と「朗読」という二つのジャンルを取り揃え、喫茶のコーヒーと一緒に提供してしまう試みだ。私が観劇した「ロック」の方はフリサトを招き、さながらライヴ会場である。冒頭のプロジェクター・パフォーマンスは本家「ロック系ライヴ」等で引っ張りだこ。特に こうした技術を使い知名度が高いのがA氏だろう。彼のライヴを○月、代々木公園隣接のライブ会場Bが取り壊される前に開催した合同ライブCで観ている。風景を映す作業とは違い、役者がドアを開ければ、映像も同じく「パカッと開く」必要がある。それは、「本番の中の本番」だから、たとえスクリーン映像だとしても、「生」なのだ。


    緻密に人間ドラマを築き上げた後、「ライヴ」とともに全てをぶっ壊すシーンは是非観なければならない。これが本当の 積み木崩し だ。決して淡い青春の一頁ではなく、大人の世界に浸った快感を味わえる。舞台リアリズムと「ロック」の融合が これほどまで成立しえるなんて…


  • 満足度★★★★★

    とっても良かった☆
    期待以上でした!   最高です☆  
    五つのお話がありましたが、 みんな良かったです!

    ネタバレBOX

    すみだパークスタジオ倉 は、 桟敷童子を観たとき とても狭く感じたのですが、今回は ずいぶん広いな~と感じました。    舞台が すっきりと作られていたからでしょうか。。  最前列でした!

    五つのお話 それぞれ良かったのですが、 特に「炎上する君」 最高におもしろかったです☆  異儀田さんと桑原さんの 掛け合い 笑えました!


    初 KAKUTAでしたが、 次回も見に行きたいと思います。
  • 満足度★★★★

    ショッキングなほど煮えたぎれ美しく
    久しぶりのKAKUTA。今回はフリサトとのコラボ。
    フリサトってバンド知らなかったけど、いいですね。水本さんおかしいし!
    竜史さん、よかったデス。いい演技でした(*^^*)
    僕の中では、KAKUTAの1番の作品が「帰れない夜」が不動ですが、
    「ショッキングなほど煮えたぎれ美しく」も負けてないですね(*^o^*)
    桑原さんは、もう自分が楽しんじゃってる感じで微笑ましかった(^∇^)

  • 満足度★★★★★

    ロックでした
    生演奏の持つ破壊力、緊張感がよかったです。
    完全暗転せず装置替えする演出がよかった。

  • 満足度★★★★★

    ロックでした
    フリサトがとにかく良かった。演出も役者も良かったが、生演奏というのは計り知れない破壊力がある。グミ・チョコレート・パインのような青春ロックを感じた。好きなジャンルでしたので、また観たいと思いました。

  • 満足度★★★★

    「ショッキングなほど煮えたぎれ美しく」を観劇
    役者さんが良かった。
    成清正紀さんが特に良かった。
    竜史さん、桑原裕子さん、異儀田夏葉さんもよかった。

    正直、物語には不満が残ったが、演出は面白い部分が多々あった。

    ロックバンド「フリサト」とのコラボは、想像以上の化学反応は起きていなかったが、期待を裏切ってもいない。
    やはりロックバンドの生演奏には力があった。

    ネタバレBOX

    正直に言えば、この舞台から、この点がとびぬけて凄いというものは感じなかった。
    ただ、随所に面白い部分はあった。

    一番印象的だったのは、ラストシーンの手前、
    飛山甚平(成清正紀)と飛山平(竜史)が向き合うシーン。
    竜史さんも良かったが、それ以上に成清正紀さんの演技が素晴らしかった。
    甥(もしかしたら息子かもしれない)飛山平(竜史)に色々責められ、それを黙って受け止めている飛山甚平(成清正紀)の姿。その姿だけですべてを語っていたと思う。

    このシーンが素晴らしかっただけに、その後の物語展開がとても不満に思えてしまった。せっかく2人が向き合いはじめたのに、その後、単にお互いが鬱屈したエネルギーを爆発させて、物語は終わってしまう。
    それも、タイトルとパンフに書かれた「ごあいさつ」を読めば(それにロックバンドとのコラボということを考えれば)、だいたい予想がつく終わり方。

    煙に巻かれたような気分だった。それも、予定調和によって。
    どうせ予定調和なら、もっともっとぶっ壊してほしかった。

    また、そのラストも、ヘッドフォンの差し込みを外して、ラジカセ本体から音が出るまさにその瞬間にロックバンドが生演奏で爆音を出すというのが、お約束だろうという場面で、その瞬間に生演奏が入らず、ラジカセの音が出てから、段階を踏んで生演奏が重なっていった。
    展開は予定調和なのに、なぜここではお約束をやらなかったのか、、、期待していたのに!敢えてズラすことによる効果は感じなかった。単に、合わせるのが難しいから、安全パイをとっただけなのだろうか?
    このお約束が決まっていれば、作品の印象はだいぶ違ったものになっいたと思う。3コードでも感動してしまうパンクロックがあるのと同様に、展開が予想できても、「やっぱロックってこういうもんだよな」「この爆発力と疾走感だよな」と納得できたような気もする。作品のテーマもそこなのだし。

    ロックバンド「フリサト」とのコラボに関しても、想像していた以上でも以下でもなかった。ロックバンドと演劇がコラボしたら、こういう感じだろうなという予想通り。それでも、歌詞がもっと聞き取れれば、コラボしている必然性がより感じられたのだろうが、初日だからか、舞台の音響さんはロックバンドの音圧に不慣れなのか、バンド側の音作りの問題か、理由はわからないが、(静かな曲は別として)歌詞がほとんど聞き取れなかった。(最初、音が割れたりもしていた。)とてももったいないと感じた。
    そうは言っても、生ロックバンドの臨場感は充分にあったし、よく融合していたとは思う。

    姫路勝子役:桑原裕子さんの演技はとても面白かった。絶妙だった。
    富永美幸役:異儀田夏葉さんもよかった。

    批判的なことばかり書いてしまったけれど、ラストの前の2人のシーンが本当に素晴らしかったからこそ、もったいないと思い、厳しく書いてしまいました。悪しからず。

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