空飛ぶ☆コメディキャラバン 公演情報 空飛ぶ☆コメディキャラバン」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.9
1-8件 / 8件中
  • 満足度★★★★★

    小心ズ toRmansion おさらスープ 全公演‼
    toRmansion「The Show」「Magical Mystery TouR」
    おさらスープ「My Exploding Family」
    小心ズ「A Day In the Life Of Miss Hiccup」「ケセランパセラン」
    全公演観させて頂きました!
    どの作品も非常に面白かったです!

    外国の方や 小さなお子さんが笑ってしまうように どの作品も言葉が理解出来なくても楽しめるほど 分かりやすく そして純粋な作品になっていて 観劇すると笑って浄化されるような気分になりました。
    (さらにもう一つ言うとすれば 出演者・スタッフの皆さんのお子さんへの対応があまりにもプロ過ぎて 幼稚園にいるような錯覚を起こしましたw)

    toRmansionのステージはアトラクションのようなスピード感 漫画を読んでるようなファンタジーな演出 お喋りやアドリブも所々入り ハプニングが起こっても誰もびくともしない抜群のチームワークの良さが出て 思わず「すげぇ」と感動してしまいました。

    ちょっとしたタイミングが命とりな程 計算し尽くされた音と照明と歌の集大成を見させられたのが 小心ズのステージ。お客さんと一体になって創り上げていく新感覚な舞台でした。童心に帰れる純粋な世界ですが、純粋過ぎて胸が苦しくなる作風もステキでした。

    おさらスープは小心ズ ヤノミさんの得意技ともいえる 絵本のような物語 そして歌と音と光 toRmansionの動き・ダンスが合体したような作品で、 ピュアで笑える 素晴らしい劇になっていて もう一回観たい!さらには続編が観たい!と興奮するほど面白かったです!

    長くなるので 公演内容に触れる事と新作の事はネタバレに書きました・・・

    ネタバレBOX

    「The Show」はおそらく ストリートなどで披露するネタを劇場用に編集したり 繋がりを修正した作品だと思うのですが、ラストで全部がきれいにまとまり 感動しました!(セキュリティゲートの職員さんが恋をする物語) 海外公演などで忙しい劇団なので 劇場公演を観れて本当に良かったです!

    おさらスープもただ爆裂なだけでなく素晴らしいテーマがあるのが良かったです。 他人が出会って愛し合い そこで生まれた何よりも大切な子供「おちび」が成長していくんですが、ラスト おちびが第一声発した時に巻き起こる感動が半端無かったです!

    小心ズの新作「ケセランパセラン」はブログでも書かれている通り 本当に生まれたばかりの新作。何度も上演されている「ミス・しゃっくり」と比べてしまうと 完成度はあまり高くはないですが、未知なる妖精 ケセランパセランに対して 手紙を読まされたりして観客がだんだん保護者のような気持ちになって ケセランパセランを応援したくなる そんな優しい作品でした。
     口うるさい辞典のおじさんの発する言葉はどれも今を生きている人にとって耳の痛くなる言葉ばかり。辞典のアドバイスを受けながら 何匹もの蛍に励ませられながら(真っ暗な舞台に蛍が出現する夜のシーンは本当に感動しました!) 保護者と化した観客に見守られながら ケセランパセランは成長していく人間にとって基礎的な何かを学ばさせて頂いた舞台! 是非色んな人に観てほしいし いろんなところで上演してほしいと思いました!

    純粋な舞台ではある故に 手紙読みや 靴をもらう時の大きな客いじりの毒がお客さんを怒らせないかな?と思う部分もあったので せっかくここまで完成された舞台をさらに研磨して パワーアップして欲しいです!

    かなり長くなりましたが、こんなに多種多様なカンパニーが揃う合同公演は今まで無かったので またやって欲しい!と心から願っております。
    あまりにも楽しくて ステキな公演だったので 夢じゃないかな?と思うくらい良かったです!!
  • 満足度★★★

    『My Exploding Family』の回
    小さいお子さんたちもたくさん見に来ていて、前に座らせてあげる配慮もあり和やかでした。

    ネタバレBOX

    to R mansionの二人と小心ズによる女性三人のパフォーマンス。

    言葉が出ない少女が出るようになるまでのお話で、そこそこの客いじりもあって、そこそこでした。
  • 満足度★★★★

    詩的なのと物語してるのと
     ケセランバサランのイマジネイションが詩的である。父(なる者)を求めて旅をするケセランバサランは、母からの手紙に従って南へ北へ東へ西へと移動する。現在でこそ、磁石は北が基準だが、磁石が方位計として人類史上初めて用いられた時の基準は南であった。現在でも指南という単語に歴史の名残りが見られる。(追記2013.12.31)

    ネタバレBOX

     これは指南車に乗った者が南を目指した為と言われている。NとS、1本の指針に過ぎない物が、洋の東西・歴史の中で相反するベクトルを基準にしたことが面白いではないか。
     ところで、父なる者即ち神と解するならば、今作は一挙に宗教的深みを増すが、実際にはどんな宗教も本気には信じていない圧倒的人数の日本人には、この発想自体あるまい。まあ、宗教的解釈などしなくても大きな旅行鞄に包まるようにして移動するケセランバサランの一人ぼっちの述懐「夜は真っ暗、何処迄行っても真っ暗な夜、月がずっとついてくる。目を閉じると青、紫や赤が目の裏に浮かぶ」から死の観念に至る瞑想の後、蛍が一匹虚空に飛跡を残すと、それを追うかのように無数に舞う蛍の群れを映し出した後、またもや1匹が最後に舞って宇宙の闇に消えてゆく儚さ・深さは、何とも形容のしようが無い。我らはこういう状態を寂謬と名付けた。
     これら詩的イマージュとデリカシーを弁えた用い方、観客を巻き込み聖化する呪力、顔にギザギザの傷口を描いた化粧の向こうに在る何という優しさ。同時にまど みちおの“やぎさんゆうびん”を織り込むことによって、最後の場所に着いた時に、既に手紙は食べられてしまった後で、山羊さんは、読んでもいないから内容も伝えようがない。だが、ここで山羊は慌てず騒がずこう述べる。「もう手紙が無くたって君には行く所が分かると思う」
    と。
     ケセランバサランのあとは、to R Mansionだ。男2人、女2人のグループだが、今回は、女優というコンセプトを中心にショートストーリーを連ねた。ケセランバサランの演目が詩的に構築されているのに対して、to R mansionは、物語というわけだ。言う迄もなくマイム系のグループが演ずるのに向くのは、詩的作品だから、物語という語り、或いは語りのリズムと神話的世界に開かれた世界観を中心とする所迄のオーダーで切り取られてしまうと、現実の意識層も侵入してきてどうしても弱くなる。代わりと言っては何だがアカデミー賞がその代替物として用いられているものの、世界中に在る創世神話や火の発見・利用、男と女、ヒトと自然などを含む壮大な世界には、到底及ばないし、言語過多でもある。そのことが、マイムの無言による飛翔を妨げて仕舞ったと言えないだろうか?
  • 満足度★★★★

    to R
    「Magical Mystery TouR」面白い。

    ネタバレBOX

    とある女優(野崎夏世)とマネージャー柏木(伊藤大輔)の映画劇
    手漕ぎボートが難破し、とある館にたどり着くが、そこでダブのように死んでいく女優…。
    二人のコメディなパフォーマンスが光ってた。トーク(台本)もウケた。

    女の子(上ノ空はなび)のメルヘンなパフォーマンス
    マイム劇。はなびの小柄さを利用した浮遊感のある演出が面白い。ブランコとか好き。

    夏世が実は死んでたんですという発表からパフォーマンスして、夏世が消失。ここで新メンバーの女優(夏世)を迎える…。
    面白い〆。女優には好奇心が必要と言い切る女優の今後の活躍に期待している。

    なんだかんだで興味の湧く60分。飽きなかった。素直に笑えるとこも多くて、とっつきやすいのが魅力。シーン毎のトーンの変化もメリハリついてた。
  • 満足度★★★

    平たく言うと”大道芸”?
    の一言で片付けてはイカンのでしょうが、分かりやすく言うならコレでしょうね。

    何となく”朧”の主宰の路上芝居のような感じも受けましたデス

    2つの作品=1時間づつ、少し休憩挟みです。

    終演後はフォトタイムと役者面会時間となりました

    かな~り小さい子も観劇に来ていまして、前説の生暖かい内容が笑えました。

    ネタバレBOX

    先の作品はケサランパサランという子が、
    母の手紙に従って旅をする設定です。 客いじりしながら・・・。

    客いじりは好みがあるので何ともいえないが、
    基本人の肉体をからかう様な事は好みではない。
    また人の持ち物の借款はちゃんとして欲しいかな・・・。
    許容度に個人差のある物事は、
    笑いに組み込むのを熟慮すべきかなぁと思っている。
    (我ながら文章にするとホント固い頭してると感じますね(-_-;)

    後半は4人組の大道芸ショーみたいで楽しかった
    特に赤いゴム紐を用いての状況作り=
    舞台設定の見せ方=には感心しきりでした(^^)
    (館になったり壁や洞窟の再現がイメージとして直ぐに理解できました)
    赤ふんどしがレッドカーペットになったり、
    メンバーが消えてしまったり(^^)設定も見せ方も楽しめました。

    チャップリンの喜劇映画が、
    総天然色3D化したような感じともいえますでしょうかねぇ。
    そんな感じの作品でした

    2つあわせての評価で星3つかな・・・
    好みが別れると思うのでお勧めとかはしないですよ~
  • 満足度★★★★

    『ケセランパサラン』『The Show』の回
    いじられました。

    ネタバレBOX

    小心ズ:『ケセランパサラン』  ヤノミさんの印象が『ミスしゃっくりの幸せな一日』のときとは随分違っていました。まん丸顔かと思っていましたがそうでもありませんでした。分かんないもんです。

    お客さんの靴を釣るというのはグッドアイデアでした。恐らくみんな履いているだろうし、長いブーツが釣れたときは大物が釣れたと全員一瞬息を呑み大笑いしました。海外だともっと色んな物が釣れるのでしょうね。そして、今回もしっかり客いじられされました。

    to R mansion:『The Show』  ずば抜けて綺麗とか可愛いというわけではありませんが、チヤホヤされる役とぞんざいに扱われる役に分かれていて面白かったです。ただ、体罰を連想させるところは再考の余地ありかなと思いました。

    空想旅行の部分は『Magical Mystery TouR』とかぶっていました。赤いゴム紐での表現の一つ、今回は星だと分かりました。上手くいかないこともたまにはあるんですね。
  • 「非日常」を、演劇的ストーリー性とコメディで造る


    このコメディ•キャラバン公演(MIX版)は、エンターテイナー二組が、前半と後半に別れ、観客へパフォーマンスを披露するものだ。大道芸人が1時間、耐久できるはずがない。路上とは違う、演劇的ストーリー性を備えていなければ、客層(舞台通+ファミリー)からしても、「飽きる」ことは 間違いない。つまり、路上や駅前広場を占拠する多くの大道芸人とは、全く違う「素養」がなければならない。


    エンターテイナーといえば、日本国内で最も著名なのが、「が〜まるちょば」だろう。その名の由来は、グルジア語の「こんにちは!」らしい。彼等が遠征公演先に選んだグルジア共和国を訪れた際、現地の子供とコミュニケーションを取れないながらも、身振り手振り …そして、「が〜まるちょば!」の一言により、真の「友人」になることができたという。この海外体験が、ユニット名を生んだ経緯だ。

    2012年9月27日「が〜まるちょば」は、明治大学リバティホール(御茶ノ水)にて、公開講義を行った。タイトルは『GAMARJOBAT SILENT and TALK -が~まるちょばサイレントコミディーの世界』。二部では、明治大学文学部の中野正昭教授と、ユニットが結成されるまでの軌跡や、日本におけるサイレント•コメディ•パフォーマンスの現状を話し合った。私も拝聴している。
    その会場で何度も語ったのは、(コメディ•パフォーマンスの他)「ストーリー性のある長編演劇に力を入れていく」目指すべき方向だった。例えば、彼等は『あしたのジョー』風のボクシング•ドラマを、サイレント•パフォーマンスのみで、構成する。これは、大道芸人が小刻みに技を決める「一過性の連続」とは、対極のジャンルだ。世界各国で、パフォーマーが喝采の対象となるためには、劇場空間を、1時間を耐久しえる、「演劇的ストーリー性」は絶対条件だろう。


    大道芸人は日本から消滅してしまえばいい。市民生活の害である。しかし、本公演、後半出演したパフォーマンス ユニット『to R mansion』は、たった 一本の赤いゴム糸を操り、見事な、スタイリッシュ極まりない舞台をみせてくれた。感動すら覚える。コメディを忘れず、しかも、本場ロンドンをモチーフとした、「統一した世界観」を提示してくれる。たった一本の赤い糸が、固定される空間を、流動的なものとして作り替える。ヨーロッパの城が内側へ迫り来る動きだ。これは、ぜひ、一度 観なければならない光景である。その意味では、コメディ•キャラバンに出演したエンターテイナーは、私は大道芸人ではないのだろうと思う。「が〜まるちょば」に並ぶ、日本を(これから)代表するかもしれない、純正パフォーマーだ。









  • 満足度★★★★

    『ミスしゃっくり…』『Magical…』の回
    オリンピックのプレゼンテーションのように、世界仕様がそのまま日本人に通じるというものでもありませんが、「世界は既に知っている、あなたはまだ知らない。」を知ることができました。

    ネタバレBOX

    今回の公演は、to R mansion4人による演目が二つと、一人ユニット小心ズによる演目が二つ、それにto R mansionの女性二人と小心ズのヤノミさんの三人ユニットおさらスープによる演目が一つの五つの演目からなる構成です。

    当日は、小心ズ:『ミスしゃっくりの幸せな一日』と、to R mansion:『Magical Mystery TouR』のミックス公演。

    こういうのは積極的に参加しなくちゃということで、客いじられに参加させて頂きました。

    小心ズ:『ミスしゃっくりの幸せな一日』  ヤノミさんの一人パフォーマンス。結構リアルというか日本ではあまりしないだろうと思われるようなシーンもありました。

    to R mansion:『Magical Mystery TouR』  三人のおじさんの話が面白かったです。賢いおじさんと力のあるおじさん、それに素早いおじさんの三段オチは万国共通受けするだろうと思いました。

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