ツレがウヨになりまして 公演情報 ツレがウヨになりまして」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.1
1-7件 / 7件中
  • 満足度★★★★

    落とし処が巧い
    若干ライトではあるかと思うがネトウヨのオカしさ(難癖のつけ方とか)を中心ににラブコメ要素やあれやこれやのパロディも盛り込んで愉快。
    また、「正しい愛し方」を示して締めくくるのが上手い。

  • 満足度★★★

    きわめて切れ味のいい作品
    ここ数年、話題に上るようになった「ネット右翼」について 真正面から
    笑い抜くという、ありそうで実はなかった作品。 パロディも無理なく
    散りばめられ、とにかく笑いました。タイトルにまずセンスを感じます(笑

    ネタバレBOX

    大学生あおいの同棲相手、蒼甫(この辺の凝り具合がある意味
    すごい)は仕事先を一年持たずに辞めたばかりのいわゆるニート。
    中学の先輩の内藤に影響され、「日本は洗脳されている」と信じて
    疑わない、すごく単純な人。韓流スターとの握手会ばかり企画する
    スーパーや日本に批判的な大学教授に抗議活動を行う日々を
    過ごしている。

    その様が、警察の生活課係長であるあおいの父親にすっかり
    マークされており、迫る検挙の危機。あおいは何とか抗議活動を
    止めさせようと、蒼甫に迫るのだが…

    「そうですね!」でお馴染みの某番組を、「タモさんのウヨっていいとも」と
    パロったところに、まず大爆笑。確かにタモさんではありますけど(笑
    でも、実際のネット番組って、こんなノリなんだろうな…。

    難癖に近い講義を受けて面くらうスーパーの店主と内藤とのやり取り、
    「何がKARAだ。状況劇場でも呼んでおけ!」「唐十郎なんて呼んで
    どうするんですか!」とのやり取りも、本気で笑うよね。すみません、
    完全に演劇ネタです。

    終盤、あおいと別れ、恋人ができてすっかり抗議活動に力が
    入らなくなった内藤(「俺がモテないのは、日本が洗脳されている
    からだ」「俺は恋人が出来ないんじゃない。作らないだけだ!」とか
    言っちゃうイタい人)に見切りをつけて、一人で切腹しようとする蒼甫。

    三島由紀夫の格好している蒼甫もアレだけど、某陛下になりすました
    スーパーの店長に、感激して遺言を読み上げようとするところに、
    店長が「ああ、私に手紙はいいから~」とたしなめるところ。あそこが
    客席の笑いのハイライトだったと思います。客席が沸いたのなんの。
    はい、これは、某山本さんの園遊会でのアレをパロったものですね。

    笑いだけではなく、なかなか考えさせられるところもあり。

    私は、スーパーのバイト店員で、あおいの友人の子が、
    「あなた、なんでも韓国に結びつけようとするけど、本当は嫌い
    じゃなくて好きなんじゃないの!? だって、普通の人はそんなに
    韓国のことばっか考えて生活してないもん」

    いや、本当にそうだと思います。

    あと、係長が、「俺は国家権力の中枢にいる男だ。 …お前らが
    国を愛しているほどに、国はお前らを愛してなんかいないぞ」、

    係長の部下で、もと在日の警察官が、自分は在日だが国を愛するが
    ゆえに帰化して警察官になった、逆にお前は何をしているんだ、と
    蒼甫を喝破した上で、

    「恋愛も国への愛も同じ。自分の一人よがりの愛を相手にぶつけて
    いるだけ。それはストーカーの愛だろう」

    というところも良かったな。

    現代社会の風刺劇としては、バランスも取れていて、非常に良いと
    思います。ラストの爽やかさもいいです。
  • 満足度★★★★★

    安定のクオリティ!
    バカバカしく、ただバカバカしく。アフタートークにもありましたが、傍から見るとおかしいだろって思うような面白い事を、突き詰めて見事に風刺にしてるなと思いました。あくまで笑いにこだわって作品に、そしてその作品も躊躇無くタブーにも切り込んでいく感じがすごいなと思います。これからもゆる〜く闘って欲しい。

    ネタバレBOX

    とってつけたようなご都合主義的なラストが、本当に良い。そりゃー、国より彼女を取るよなって思う。自分の生活が第一!それを脅かすような世の中にしたくない。笑の内閣みたいなバカバカしい芝居が、のびのびできない世の中はおかしい。そう思わせてくれる快作!
  • 満足度★★★★★

    あおいと蒼甫
    嫌韓だけが右翼でもなかろうにとも思いますが面白かったです。

    ネタバレBOX

    「女の代わりはたくさんいるが、日本の代わりはない」から、「国の代わりはあるが、彼女の代わりは一人もいない」へと、考え方が変わった蒼甫はウヨをやめました。

    そもそも宮﨑あおいさんんが出演していた映画と、当時の彼女の夫が嫌韓発言で騒がれていたことから、彼女の連れは鬱でなくウヨじゃんと思ったことがこの話の発端だったのようです。題名からのもじりだけかと思っていましたが、そのような背景もあったのかと面白く思いました。

    フジテレビがフジマーケット、随所にカラオケを挿入し、昭和45年の三島の割腹事件から最近の南アフリカのインチキ手話通訳までの色々なネタを取り入れた笑い満載のストーリーでした。

    フジマーケットのパートの子が個性的で可愛くて素敵でした。

    次回は原発問題を笑いにするとか、期待します。
  • 満足度★★★

    政治+恋愛+コメディという離れ業
    ここ数年、話題に上るようになった「ネット右翼」について
    真正面から笑い抜くという、ありそうで実はなかった作品。
    パロディも無理なく散りばめられ、とにかく笑いました。

    ネタバレBOX

    大学生あおいの同棲相手、蒼甫(この辺の凝り具合がある意味
    すごい)は仕事先を一年持たずに辞めたばかりのいわゆるニート。
    中学の先輩の内藤に影響され、「日本は洗脳されている」と信じて
    疑わない、すごく単純な人。韓流スターとの握手会ばかり企画する
    スーパーや日本に批判的な大学教授に抗議活動を行う日々を
    過ごしている。

    その様が、警察の生活課係長であるあおいの父親にすっかり
    マークされており、検挙の危機も迫る。あおいは何とか抗議活動を
    止めさせようと、蒼甫に迫るのだが…

    「そうですね!」でお馴染みの某番組を「タモさんのウヨっていいとも」と
    パロったところに、まず大爆笑。確かにタモさんではありますけど(笑
    「カードキャプター櫻井よし子」もかなりウケます。

    難癖に近い講義を受けて面くらうスーパーの店主と内藤とのやり取り、
    「何がKARAだ。状況劇場でも呼んでおけ!」「唐十郎なんて呼んで
    どうするんですか!」とのやり取りも、本気で笑うよね。

    終盤、あおいと別れ、恋人ができてすっかり抗議活動に力が
    入らなくなった内藤(「俺がモテないのは、日本が洗脳されている
    からだ」「俺は恋人が出来ないんじゃない。作らないだけだ!」とか
    言っちゃう人)に見切りをつけて、一人で切腹しようとする蒼甫。

    三島由紀夫の格好している蒼甫もアレだけど、某陛下になりすました
    スーパーの店長に、感激して遺言を読み上げようとするところに、
    店長が「ああ、私に手紙はいいから~」とたしなめるところ。あそこが
    客席の笑いのハイライトだったと思います。客席が沸いたのなんの。
    はい、これは、某山本さんの園遊会でのアレをパロったものですね。

    笑いだけではなく、なかなか考えさせられるところもあり。

    私は、スーパーのバイト店員で、あおいの友人の子が、
    「あなた、なんでも韓国に結びつけようとするけど、本当は嫌い
    じゃなくて好きなんじゃないの!? だって、普通の人はそんなに
    韓国のことばっか考えて生活してないもん」

    いや、本当にそうだと思います。あと、係長が、「俺は国家権力の
    中枢にいる男だ。 …お前らが国を愛しているほどに、国はお前らを
    愛してなんかいないぞ」、

    係長の部下で、もと在日の警察官が、自分は在日だが国を愛するが
    ゆえに帰化して警察官になった、逆にお前は何をしているんだ、と
    蒼甫を喝破した上で、

    「恋愛も国への愛も同じ。自分の一人よがりの愛を相手にぶつけて
    いるだけ。それはストーカーの愛だろう」

    というところも良かったな。

    現代社会の風刺劇としては、バランスも取れていて、非常に良いと
    思います。ラストの爽やかさもいいです。
  • 満足度★★★★★

    国よりも私を愛して!
    面白い。滑舌はもうちょい頑張ってほしいけど。チラシはいい感じ。

    ネタバレBOX

    あおい(鈴木ちひろ)…大学4年。蒼甫が好き。同棲中。蒼甫の切腹をとめてヨリを戻す。
    蒼甫(清水航平)…ネトウヨ。無職。あおいとウヨク思想の間で揺れる。
    成彬(伊藤純也)…あおいの父。警察の係長。蒼甫と娘の関係が不満だけど、許してあげた。
    金村(由良真介)…成彬の部下。在日だけど帰化した。日本が好き。あおいのことも好き。
    赤田(山下みさと)…あおいのゼミの先生。内藤を論破する。
    内藤(髭だるマン)…蒼甫の中学校の先輩で、蒼甫をネトウヨの世界へ誘った。彼女ができてウヨク活動はやめた。
    中道(ピンク地底人2号)…あおいの友人。フジマーケットのバイト。
    台場(高間響)…フジマーケットの店長。実績あり。皇族に似てる。

    ネトウヨ活動が原因であおいと別れた蒼甫は、韓流アーティストの握手会を明日に控えたフジマーケットの屋上で切腹を図るが、あおいの言葉で蒼甫は投降する…。

    上手い台本だなと思った。笑えるとこも豊富で、政治(社会?)的なネタが無理なくちりばめられ、リズムもいい。「ネトウヨ」という存在(イメージ)をわかりやすく舞台上に例示して、スパっとメスを入れる(ネトウヨは社会や人生への不満の捌け口というなるほど感)。「日本が素晴らしい」を「自分が素晴らしい」に置き換えているとか、結構唸っちゃう。

    あおいと蒼甫の恋愛で作品を〆て、個人レベルなとこで落としてるのもいい。変に小難しくなくて。実際、あおいと蒼甫のラストの歌(テーマ曲?)は、歌詞聞き取りにくいけど、グッときた。
  • 満足度★★★★

    見るべし
    ツレがウヨになりまして』 ゲストの野間易通さんの『「在日特権」の虚構』を読みこんだのだろう。
    ネトウヨネタがツボにはまった。
    しかし、いつものアゴラ劇場と客層が違い、小太り、短髪、眼鏡、革靴にジーンズの客が多かったのは、ネトウヨとカウンターどっちだろう?

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