死神様の言うことにゃ 公演情報 死神様の言うことにゃ」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.0
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  • 満足度★★★

    最後が残念!」
    3日後に死ぬと告げられ、それまでにしなければならないことをやった主人公に頑張ったから予定が変わったでは、ストーリーとして単純すぎる。
    面白かったのにホント最後が残念!

  • 満足度★★★

    世界はずっと深い そう思う
     Danse Macabreを意識したダンスなのだろうか? それとも、只、流行りの形式を取り入れたに過ぎないのか、演出家の意図は確認していないので分からないが、ヨーロッパ人に見せたら、当然、何故、骸骨の踊りにしないのか? という質問や、様々な社会的階層を表していないのか? という質問が飛び出して来たことだろう。演出家が意図的にDanse Macabreを用いたならば、余りにも基本的なこれらの質問には即答するハズである。文化の異なる日本で、このようにしたエクスキューズはあるかもしれないが。

    ネタバレBOX

     こんなことを書いたのは、シナリオが余りに平板だからだ。問題意識も浅い。世の中との葛藤も感じられない。これだけ問題だらけの世の中に生きていて、常識の範囲で捉えた生き方だけを描いた所で劇作として成立すまい。
     作品から具体例を挙げよう。例えば長男、性同一性障害の問題を抱えているのだが、これを掘り下げるだけで大変に刺激的な作品が生まれるし、次男の放浪にしても、10年の放浪の内実は、途轍もない題材であるはずだ。その魂の痛ましさとして捉えても良かろうし、大公開時代に設定すれば素晴らしい冒険譚が書けるであろう。三男はデイトレイダーという設定になっているが、よほどの天才でない限り、いまどき、デイトレーダーを日本でやって成功するなど時代錯誤も甚だしい。また、引き籠り、と言った所で、パソコン設備を見れば、そのトレイダーとしての程度は知れよう。今時、女子でもパソコンでプログラムを組む子も珍しくは無い。余りに勉強不足である上、演劇的な物を見付ける嗅覚も弱いのではないかと思う。
     死神が現れて、余命を告げる、という馬鹿馬鹿しい設定が演劇として成立する為には、時代背景を動乱の時代に設定するなど、何が起こっても不思議でないという感覚が、観客の心理に自然に成立するような仕掛けも作らねばなるまい。(無論、それが、仕掛けだなどと、一般の観客に悟らせてはならない、が)この程度のことに作家も演出家も気付いていないとすれば、問題である。また用語解説では、アカシックレコードや世界樹について説明が為されているが、時間に一元化してしまうというのは如何か? 現代物理学の常識として時間と空間は一体であるという認識であると思うが。その辺りの意識を重層化した上でシナリオが書かれていない点でも平板の誹りは免れまい。
  • 良作
    シナリオ的に釈然としない部分もあるのだが、大きなストレスになるほどではない。最初から最後まで集中して観られた。
    「死神」という非現実的な存在もうまく処理出来ている。ダンスの使い方なども含め演出のセンスが良いのだろう。
    出演者では高野亜子役(主人公)の石嶺彩乃さんが上手い。また、高野ひなた役(母親)の丹羽佐知子さん、瑠音役(死神)の植松彩夏さんの演技には味がある。

    ネタバレBOX

    シナリオの問題として具体的には、「頑張ったからといって寿命が延びるの?」「デイトレーダーって最初の資金はどうやって貯めたの?」「多額の預金通帳を渡されて母親は何も感じないの?(犯罪とか)」など。
    ただし本文にも書いたが、これによって大きなストレスを感じた訳ではない。だから、これで良いのかもしれない。

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