ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ 公演情報 ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.2
1-5件 / 5件中
  • 20080423
    (○´ω`○)ノ

  • 満足度★★★★

    衝撃
    全く内容を知らずに前宣のみに惹かれ、見に行きました。
    まずは、役者山本耕史さんがこんなに歌える方だとは知らずびっくりしました。
    そしてイツァーク役のソムン・タクさんのパンチのある歌声にノックアウトです。
    彼女の存在を知っただけでも得した気分。
    もっと舞台的なものを想像していたのでその点はちょっと期待はずれでしたが、
    歌を楽しむ気で臨むなら最高の舞台でした。
    思わずツアーファイナルのサンプラザのコンサートも行ってしまいました。

  • 満足度★★★

    山本耕史 特別公演?
    これは「ヘドウィグ~」という作品を楽しむというよりも、
    「山本耕史 特別公演」を見に行く気分で、観劇するショーでしょう。
    三上ヘドウィグが役柄に近づいた雰囲気、落ちぶれた悲壮感漂う、
    汚くなってしまったドラッグクイーンとなり、そうこの作品が目指す
    テーマに沿う歌もあるドラマとして描いていたのに対し、
    ツルツルで清潔感と若さが溢れ、筋肉質な山本ヘドウィグは、
    どこにも後ろ向きな影はなく、はつらつとしています。

    これは山本耕史がヘドウィグの格好をして、
    「こんなん、やっちゃいました」という雰囲気であり、
    ライブの中に一人語りも盛り込んじゃいましたって感じです。
    いわゆる、五木ひろし公演で「銭形平次」を演じてみたり、
    石川さゆり公演で「飢餓海峡」をやっているようなもの。

    まぁ公演場所も、三上ヘドウィグが、パルコ劇場だったのに対し
    山本ヘドウィグは普段プロレスをやっているのかな、
    ライブハウスかクラブっぽい場所だったのも、
    作品の印象への影響があるのかもしれません。

    決して下手とか悪いという訳ではありません。
    山本耕史のファンには、半裸にもなりますし、
    彼の魅力は十二分に発揮されていますから、
    十分満足のいく内容ではないでしょう。
    事実、前方の席の人は、どの曲で立ち上がって掛け声をするのか、
    どの曲は座ってしんみりとするのか、よくおわかりです。
    歌舞伎の掛け声のように、合いの手も調和されてました。
    会場の雰囲気にも合ってます。

    ただ僕のように純粋にドラマを期待していくと、
    「一体、何やってんだか・・・?」って、取り残されます。
    台詞が素直に入ってこないから、
    とても舞台との距離感を感じてしまいました。

    どちらにしても、この公演、わりに昼の部もあるようですが、
    アングラ気分で、夜の遅い時間に見るような作品じゃないかな。
    歌舞伎町のド真ん中ってロケーションは雰囲気にピッタリですが、
    明るい時間とうより、夜9時か10時頃から、
    ちょっと一杯ひっかけながら見るような作品と思う。
    韓国の大学路でも、夜10時からの公演(4時、7時、10時の1日3回公演
    だった!)もされてましたし。

    ソムンは、良かったですよ。雰囲気もバッチリだし、妖艶さもありました。
    歌もパワフルで聞き応えがあったし、山本耕史の邪魔にならない、
    相性のよいバランスでの歌い方(バランス)でした。
    これ、座長公演では、とっても大事。
    個性は出さなきゃいけないけど、座長より目立っちゃダメ。
    座長を引き立てなきゃいけない、座長を超えちゃダメ。
    そんな意味では、彼女は、とてもいい存在でした。
    韓国では、評価されている歌手とのこと、
    これはチラシの触れ込みに間違いなし!アーメイとは違います。

    ネタバレBOX

    オープニング 客席後方から山本ヘドウィグが登場するのですが、
    そのゴージャスでケバい女装をした姿は、なんだかワハハの梅ちゃん
    みたいでした。
    歩きながら、鼻から豆が飛んできそうな感じ!

    この作品は、歌の歌詞が作品の意味を理解する上で、
    非常に大きな役割があるんだけど、
    英語で歌っているんですよ。
    確かに訳すと意味が変わってしまう場合もありますが、
    それは舶来ミュージカルでも同じで、
    ちゃんと話を伝える役割としては、日本語で歌わないと。
    まぁ山本耕史ショーですから、
    英語で歌う彼の姿が格好よければ、それでいいっか。

    かなりの大音量でしたが、結構寝てる人がいました。
    僕もウトウトウト・・・と、何度もきました。
  • 満足度★★★★★

    インパクトは最高!
    ロックミュージカルというジャンルは、私の中で特別な存在。大好きなロックと芝居の融合なんて、うれしすぎてしょうがない(笑)。

    ロックのライブ感と、芝居のライブ感を一度に楽しめる事は、私にとってこの上ない幸せだ。

    この「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」という作品は、数あるロックミュージカルの中でも、とびきり「ロック」な作品だった。

    主人公「ヘドウィグ」の、熱く悲哀に満ちた生きざまは、「ロック」そのもの。全身からあらゆる情念をまき散らしながら、自分の「カタワレ」を探し熱唱する、山本耕史さんが演じる「ヘドウィグ」は、最高にかっこよかった。

    そして、「ヘドウィグ」の相棒、「イツァーク」を演じていたのが、韓国の実力派ロックアーティスト、ソムン・タクさん。彼女の爆発的な破壊力を持った歌声には、衝撃を受けた。

    ネタバレBOX

    1960年代、まだ世界が東と西に別れていた頃。主人公は愛と自由を手に入れるために、性転換手術を受ける。しかし、手術の失敗により、股間に「アングリーインチ(怒りの1インチ)」が残ってしまう。

    男でもあり女でもあると同時に、そのどちらでもないロックシンガー「ヘドウィグ」。

    傷つき倒れそうになりながらも、己の存在理由を問い続け、愛を叫び求める「ヘドウィグ」の姿は、全ての人に勇気を与えてくれる気がした。

    琴線を直撃するメロディーライン、ストレートな歌詞と台詞は、ガンガン胸に突き刺さってきた。

    むずかしい曲が多い中、山本さんはいとも簡単にその曲を歌っていた。改めて彼の歌唱力の高さを感じた。

    また、ソムン・タクさんの声質がとても山本さんの声とマッチしていて、気持ちが良かった。

    時に、悲しく切なく愛を淡々と語り、時に、激しく歌う山本さんの姿に、ぐいぐいと気持ちが引き込まれていった。

    最後の曲、「MIDNIGHT RADIO」で、気分は最高潮!

    「LIFT UP YOUR HANDS!」という歌詞と共に、劇場中が一体となり、そこにいる全ての人たちが、ステージに向かって自分の手を掲げた。ステージからのライトに照らされた、そのたくさんの手を観た時に、私は身体が震えだし止まらなくなった。本当に美しかった。

    さらに、私が観た日は、ダブルカーテンコールがおこった。それに、山本さんは、突然「アングリーインチ」をもう一度歌うといいだし、私は初めて、ロックミュージカルでアンコール曲を体験した。

    今回は、多くのソムン・タクさんファンが、韓国からツアーで訪れていた。この事を機会に、山本さんが、もっと韓国で知られ、また世界で知られ、大きく羽ばたくきっかけになればいいなと思った。

    「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」は本当に素晴らしい作品。山本耕史ファンは、見逃すわけにはいきませんよ(笑)。
  • 満足度★★★★★

    共演者が良いと・・・
    こうも変わるものか・・・
    去年も良かったけど、今年のヘドウィグはさらに妖艶さが加わり、歌はますます磨かれ、Rockな魂が炸裂している。
    それもこれも、ソムン・タクという類まれなるRock魂を持った女性歌手との共演のなせる業か?

    去年の公演に不満だった方ももう一度試してみれば?

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