真田十勇士 公演情報 真田十勇士」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.5
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  • 満足度★★★★★

    制作費100億円。
    お金の掛かった壮大な演出は、さすが堤幸彦監督(やはり映画のイメージが強いのでどうしても「監督」って言っちゃいます笑)プロジェクションマッピングや、大阪城での斬新なアングルでの映像効果、クライマックスでの回転舞台を使った迫力のある殺陣・・・正に一大エンターテイメント。殺陣のクオリティもアンサンブルの一人一人まで最高に高く、ダンス要素は一切ないのにダンサブルな心地良さで圧巻。中村勘九郎さんはもちろん、加藤一樹さん石垣佑磨くんの超一流の身のこなしは青山劇場で観るに相応しく、高いチケット代に見合った大満足の舞台でした。欲を言うと前半の十勇士集めはちょっと間延びしてたかな?でもまあ大満足です。カーテンコールでの佑磨くんがやんちゃすぎて素敵 笑

  • 満足度★★★★★

    真田十勇士
    お話もそれぞれの役者さんも凄く良かったです!ただ堤さんが演出したと思われる流行の言葉を使う場面が、せっかく入り込んでいたのに無理やり引き離される感じがあり、あまり良い気はしなかったです。多くの人が見やすいようにそうされたのとは思いますが。

  • 満足度★★★

    会場の熱が、舞台効果になった感あり
    東京楽日に拝見しました。

    ストーリー運び的には、昨年のTBS版の方が、遥かにクオリティが高いと思うし、作品の重みもありました。

    でも、楽日の、客席と、舞台の熱気が、会場に充満して、高揚感が加味したからか、そういう面においては、なかなか感動的ではありました。

    幕開きのあたりは、テレビの流行語ネタなどが、さして工夫もなく、安易に盛り込まれ、辟易しそうになりましたが、勘九郎さんと松坂さんのコンビも相性が良く、あまり内容に頓着しなければ、各キャストの活躍に興じて、楽しく観劇できる芝居でした。

    何よりも、ナレーションの三津五郎さんのお声がとても力強かったことが、最大の喜びでした。

    カテコで、挨拶に立たれた、幸村役の加藤さんが、「ここで、是非皆さんに紹介したい方がいる」と、この舞台の専属トレーナーの男性を舞台に呼び出し、労ったのは、大変素敵な謝辞の表れになったと、感動しました。

    もう、55年ぐらい、演劇を観ていますが、私の記憶にある限り、こういう陰の協力者が、舞台上で、紹介されたのは、初めて観ました。

    ハードな立ち回りの連続で、キャストの皆さん、彼のバックアップがなければ、到底楽日まで、持ちこたえられなかったと感謝の言葉を述べていらして、こういう、カンパニーの一丸となった温かな空気が、舞台の完成度をアップしたに違いないと感じました。

    ネタバレBOX

     最初に、役名と役者さんの簡単なプロフィールが、紹介されるのは、こういう、雑多な出自の俳優さんの出る舞台では、観客に大変親切だったと思います。ナレーションで、それを紹介する声が、三津五郎さんの術後の初仕事だそうで、お元気な声に安堵しました。

    意外だったのは、平さんの家康は、映像出演のみだったこと。TBSの里見さんの家康が良かったので重厚な演技を、期待していただけに、残念でした。

    由利鎌之助役の加藤和樹さんの立ち回りが、とても鮮やかで、綺麗でした。

    勘九郎さんは、出て来た時から、お父様を彷彿とさせる、物腰、台詞回しで、思わず涙を誘われました。

    松坂さんは、「ヘンリー5世」の演技で、度胆を抜かれた俳優さんですが、今回も、滑舌も良く、演技に自信が漲っていて、観ているだけで、爽快感がありました。

    舞台経験の長い勘九郎さんに、引けを取らない松坂さんの役者資質が、うまく融合し、この二人の絡みが、舞台を弾ませました。

    初舞台の比嘉さんも、物怖じせず、大健闘されていました。

    ただ、十勇士のメンバーのそれぞれの個性が生かされるシーンがほとんどなく、映像による合戦シーンに時間を割き過ぎな点も含め、舞台作品としての完成度は、かなり低いレベルだったのは、とても残念でした。

    アクロバット的な立ち回りに演出の比重が偏り、肝心の人間描写が希薄と言うか、通り一遍な雰囲気を感じました。

    嘘ばかりつく佐助の、そうなった経緯などが、もう少し、丁寧に描かれていれば、人物そのものに深く共感できる芝居になったと思うのですが、「天日坊」のような、主人公の心情描写が卓越した作品に比べ、あまりにも浅薄に感じました。

    幸村が、噂されるような、天下の名将ではなく、たまたま運が良かっただけという設定それ自体は、面白いけれど、でも、歴史ものの実在人物を描く場合は、やはり、荒唐無稽なストーリー作りにおいてでも、一定の許容範囲があると思うのです。

    たとえば、淀が、わざわざ、一人で、夜道を歩いて、幸村に思いの丈を告白に来たり、柳生達を欺くために、佐助や才蔵と結託して、一計を案じ、一芝居打つなんて筋運びには、どう考えても、納得出来かねました。

    そこまで、状況的にありえないことを書かれると、芝居への共感が冷めてしまいそうです。

    良い役者さんが揃っていただけに、考えの足りない脚本と演出のせいで、その力が思う存分発揮されないのは、実に口惜しい気がしました。
    ワイヤーをふんだんに使うのも見せ場としてはいいけれど、サーカスではないのだから、仏作って、魂入れずにならないような、舞台作品としての本質を第一に制作して頂きたいと思いました。

  • 満足度★★★★★

    堤幸彦さんの世界に惹きこまれました
    中村勘九郎さんはじめ、役者陣の圧巻の演技。
    派手な立ち回り。
    台詞に度々はさまれる笑いのセンス。
    何か月も前から楽しみにしていましたが、本当に期待以上の素晴らしい舞台でした!
    実際に存在しなかった筈の十勇士達が、本当に居たらきっとこんな人達だったのだろうなと思いました。

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