カルナバリート伯爵の約束 【池袋演劇祭‘優秀賞’受賞】 公演情報 カルナバリート伯爵の約束 【池袋演劇祭‘優秀賞’受賞】」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.6
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  • よく磨かれた鏡のような作品
     今の自分の有様を映し出してくれる、よく磨かれていると同時に温もりが感じられる鏡のような作品でした。

  • 満足度★★★★★

    すごい良かった
    本当に観れて幸せです。今後も、応援したい劇団です。お勧めします。

  • 満足度★★★★

    さすがの再演
    台風の中,迷ったけれど,公演詳細に開演することがアップされているし,覚悟を決めて,観に行った。劇場までかなりの時間を要したけれど,それでも観に行くだけの価値のある公演だった。観劇して,思いは心に残ったと思う。それにしても,最優秀賞を受賞した演劇祭のCM作品,観てみたいなぁ。

  • 満足度★★★★★

    約束
    心霊・幽霊系が苦手な身としては、途中で帰りたくなってしまうのではないかと危惧しましたが、最後の約束に観劇できて良かったと思いました。
    最後の2つの約束を忘れずにいたいと思います。

  • 満足度★★★★

    さすがですね

    舞台美術はいつもながらさすがの一言。
    どういう結末になるのかと思いましたが着地点としてはよかったと思います。
    メッセージが詰まってました。

    ネタバレBOX

    気になったのは約束の話に至るまでの前半がちょっと長く感じてしまった点。約束の話になり兵隊が葛藤しながらも約束を見出す過程がその分短く感じてしまった点。日記を記していた少女がどういう役割を担っていくのか注目していたのですが一幽霊で思ってたほどキーパーソンではなかった点ですかね。

    この劇団は感動するいい話もいいのですがホラーやどんでん返しのある話の方が個人的には好きです
  • 満足度★★★★★

    勝負に出た再演
    私が初めてメガバックスを観た作品です。
    とにかく舞台美術の凄さに圧倒されました印象でしたらが、内容も素晴らしかった。
    再演の舞台美術は天井の高さと幅に違いがあり、スケールはやや小規模でしたが、出来は文句なしです。
    本がいいと役者も活きる。前回よりも這い蹲り、激しく転倒する体力を使う内容だったと思います。

  • 満足度★★★★★

    またしても圧倒されました
    初演に続いて2度目の観劇ですが、またしても圧倒されました。やっぱり優れた作品は何度観ても良いですね。

  • 満足度★★★★★

    名作と呼ぶのに異議はなし。
    脚本、役者、美術....非常にレベルの高い劇団力がこの上質な舞台を支えているのを実感しました。

  • 満足度★★★★

    贅沢でした
    劇場に入って、まずセットの凄さに驚きでした。舞台と客席が近くて、より迫力と臨場感を感じ、とても贅沢な空間でした。そして劇団の努力を感じ、感動を覚えました。どんな展開になるんだろう?とドキドキするストーリー、役者さん達の熱い演技・・涙を流しながらの演技は感動でした。そして、この舞台を観て、自分も一生懸命に生きなくてはいけないな・・と感じました。とても良い舞台でした!

  • 満足度★★★★

    完成度の高さ
     シナリオ、演出、舞台美術、照明、音響、演技。何れをとっても水準の高いバランスの取れた劇団だ。強烈なインパクトこそないが、上手い。殊に役者陣の演技が気に入った。

  • 満足度★★★★★

    恐ろしくリアルな美術と、その使い方に驚嘆。
    不思議な味わいの物語。サスペンスとホラーの味付けもあり、始終ドキドさせられる。でも一番のミステリーは脚本家の滝氏の生死感だ。いや、氏の生死感は 「Hottel call at」 で知っているんだけれど、今回はそれがもっと鮮明になった感じ。でもたくさんの謎も怖さも、一つの「生きる」という人間の根源的な問題に収斂されていく。お見事です。どんな小説も舞台もこのテーマが入っていないものは無いけれど、これほど真正面から取り上げたものも珍しい。優れた俳優陣がいてこそ取り扱えるテーマだと思います。今回は特に恐怖の表情、苦渋の決断後の台詞、死者たちの一晩の変化など、演技の凄まじさを堪能しました。名作の名に恥じない作品ですね!

    ネタバレBOX

    う~ん、カルナバリート伯爵の名前とか、ほかの登場人物の名前から察するに、これはスペインかポルトガル、あるいはあのポンチョっぽい衣装から、もしかすると南米か中南米を意識しているのか?とあまりのリアルさから事故現場を想定せずにはいられない私です。兵士がベレー帽とか被っているとバスク地方と確定できるのだが・・・・・と妄想が膨らむ。この作品、死者が普通に出てくるだけにこのリアルさがカギですね。でも、兵士の制服やワインやチーズの名称など、実に巧みに個性を消されていて、確定させない。これがお芝居の面白さを増幅させている。ずるい~。
  • 満足度★★★★

    できない約束
    車両事故の現場で監視に当たる二人の兵士が上官から受けた謎の指示。
    「応えるな、出るな、信じるな、そしてどんな小さな約束もするな」…。
    設定がシンプルな分、心情がくっきりと浮かび上がって感情移入しやすい。
    登場しないカルナバリート伯爵のエピソードが実にうまく機能している。
    3年ぶりの再演に感謝したいと思う。

    ネタバレBOX

    1953年9月、大雨によるがけ崩れで列車が脱線、崖下に転落した車両事故の現場である。
    下手には折れた大木とその手前に白く囲われたサークル、
    正面から上手にかけては傾いた車両らしいハコが横たわっている。
    床は混乱した現場らしくでこぼこしている。
    下手に2カ所、正面車両の奥、上手車両の奥も出ハケが出来そう…と思っていたら
    車両の下から人が這い出して来てびっくりした。

    上官の命令の意味が判らないまま、塩で囲われたサークルの中にいる2人の兵士。
    彼らが告げられた命令からして、もう謎だらけでいきなりつかまれる感じ。
    やがてさっき2人で収容した遺体と同じ格好の人物が次々と現われて
    2人は驚愕、パニックになるが、彼らの会話を聞いているうちに
    死者の魂は朝までその場にとどまり、朝になると向こうの世界へ旅立つらしいと判る。
    そして国や軍が隠そうとする事故原因が明らかになるにつれ
    兵士は命令と自分たちの役割に疑問を抱き始める。
    命令に背いてサークルから踏み出し死者たちと語り合い、仲良くなる2人。
    だが死者たちの本当の目的は別にあった…。

    役者がマジでつまづくほど混乱した現場がリアルに作られている。
    小さな舞台にこのセットを組み、車両の下に人が入れるスペースまで作ったのに驚く。
    時間軸のずらしとか、生死の逆転とか、凝った仕掛けがなく
    比較的シンプルな設定であるだけに、登場人物の心情が丁寧に描かれる。

    私たちは、出来ない約束に縛られながら生きている。
    死んだ人たちや家族、職場、そして自分自身に課した約束=“ねばならぬ”に。
    約束に固執する死者たちの気持ちが、切羽詰まって怖ろしくも哀れだが
    そこから逃れるのではなく、出来ること出来ないことを見極めた上で誠実でありたいという、
    作者の真摯な気持ちがストレートに伝わってくる。

    兵士バロンを演じた新行内啓太さん、
    揺れに揺れた末の決断に人間味が溢れ、誠実さが台詞ににじむ。
    出来過ぎの台詞でもこの人が言うと、このテの展開に泣かないはずの私が
    思わずうるっと来るから不思議だ。
    キャラ作りが巧みなのか、新行内さんの素のキャラか…。

    兵士アーツを演じた日比野線さん、
    心境の変化にメリハリがあってとても良かった。
    軽妙さと真面目さを併せ持つ人物像が鮮やか。

    元軍人を演じたキリマンジャロ伊藤さん、
    ちょっとくたびれた味わいがあり若い人の中で光っていた。
    “出汁の効いた”台詞が素晴らしい。
    ザック長官(星祐樹)との謎の過去についてスピンオフが出来そうなほど
    奥行きを感じさせるキャラクターだ。

    謎の少女エーデルを演じた本橋舞衣さん、
    透明感があって雰囲気はあるが、声が聞きとれない。
    空調の音に負けてしまって残念。

    2010年の初演から約3年、この間には東日本大震災や福島の原発事故、
    そして中国では“事故列車の埋め戻し”などもあった。
    国や企業のやることは昔からどこも同じ、と言ってしまえばそれまでだが
    あまりにもこれから起こることを予測していたようで
    今この作品を再演する意義を強く感じる。

    全ての魂は、生きている人々と約束したがっているという。
    ならば私も、バロンのように応えられたらと思う。

    あなたのことを決して忘れません。
    ちゃんと生きていきますから、ずっと見ていてください。
    それを約束します、と。
  • 満足度★★★★★

    初演もみてるけど
    やっぱり、感動してしまう、素晴らしい作品でした。初演時も、見事な美術セットに驚いたが、よりリアルに凄みが増し、とても素晴らしかった。相変わらず、達者な役者陣で、その視線、佇まい、息遣いの意味は深く、濃厚な空気に包まれる、質の高い演技でした。どこか幻想的でありながらも、現実を浮き彫りにしつつ、決して目をそむけず、見つめる未来が、とても素敵な物語で、お勧めです。

    池袋演劇祭CM大会【最優秀賞】おめでとうございます。作品も、最優秀候補ですね♪

    ネタバレBOX

    山深い現場、事故車両の側面や下の空間と、こだわりの美術セットは、素晴らしいの一言です。

    池袋演劇祭CM大会のような笑いはないけど、大満足な作品でした。
    生と死を扱いながらも、決して説教じみず、『生きる』意味や素晴らしさが、とても魅力的でした。

  • 満足度★★★★★

    死者との約束。
    オープニングからラストまで息つく暇もないくらい完璧に引き込まれてしまった。 名作でした。


    (上演時間:約1時間50分)

    ネタバレBOX

    心ならずも死んで行った犠牲者たちの為に、いま自分たちが出来る事とは? 

    「貴方たちのことは決して忘れない。」
    「貴方たちの分まで懸命に生きる。」
    「自分の懸命に生きる姿をどうか見ていてほしい」

    2年半前の東日本大震災と重ね合わせて、
    押し付けではない作者の”スマートなメッセージ”が強く心に響きました。

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