花と盲目。 公演情報 花と盲目。」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.7
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  • 満足度★★★

    悪夢とファンタジーとハンディキャップと
    中野坂上デーモンズの憂鬱でしか観られない舞台でおもしろかったが、前回公演の方が感情がもっとストレートに伝わってきたし、さらけ出すーー裸になることに説得力があった。とは言え、この劇団の作品は好きだし、三森さん浅見さんは相変わらず魅力的で、今後も期待しています。
    今回もチケットが素敵。

  • 満足度★★★★

    デスパレートな若者たちの行きつく先。
    こんな時代だから、若者が鬱鬱として方向感覚を失い、デスパレートになっていっても仕方ない。

    こんな時代が続けば、若者は再び宗教に走り、またサリンをまくのか?

    私は、そういう可能性も、大いにあると思う。

    その意味では、リアルな演劇だ。



    以下、ネタばれ。

    ネタバレBOX

    ☆★☆★よかった点

    ★開場すると、舞台いっぱいにオウム真理教の『尊氏のマーチ』なる歌と踊りの教材ビデオが流れ、その前で、出演者たちが映像に合わせて歌い踊っている。(これは開演まで続く)
    これはなかなかインパクトあってよかった。麻原自身が歌う、妙に明るい歌声が、この芝居のテーマを表現していて秀逸。


    ★登場人物が一人ずつ、素で自分自身を語る(セリフはきまっていたのでしょうが)シーンがある。そこがとてもよかった。
     どの人も、とても魅力的に感じられた。

    ★渋川智代が絶叫するシーンは、ある種のリリシズムがあってよかった。
     ああいう感じを、もっと増やせばよかったかと思う。

     全体に、もっとリリシズム、というか観客を酔わせるセリフなり音楽なりがあると、客は「また来よう」という気になる。

     途中で出てくる歌はオリジナルと思われますが、もうひと押し、と感じた。

  • 満足度★★★★

    二重の恥
     若い人たちの本音に近い部分だろう。自嘲やアイロニーを含めて、案外自分達の置かれた状況を見ているように思う。恐らくは、未だ未分割の彼らの知の傍らを状況だけが猛スピードで変容しつつ通り過ぎて行き、その全容も、何を目指しているかも、その向かう先も、誰が動かしているかも、また何の為にということも不明なまま、更には行き場所も留まるべき安息所も彼らには無いまま、ただ真綿で締めつけられるような苦しみを味わわされているのであろう。

    ネタバレBOX

     オームと思しき新興宗教の尊師を称える歌が歌われ、果てしなく踊りは続く。場面変わって3.11犠牲者に黙祷を捧げるシーンでは、携帯で話しているカップルの電話に唸り声のような音声が飛び込む。 犬? 犬の声? という質問が何度も出されるが、障害者の発する音声である。このシーンの差別を問題化することは容易い。然し、それでは何も解決すまい。こんなグロテスクは、身障者の身体に在るのではなく、我々、この「国」で暮らす民衆の心の中、魂にとぐろを巻く恥に根付いているからである。
     それも当然だろう。そもそも日本は独立国か? では何故、オスプレイの飛行訓練で飛行高度は平均(・・)150mと発表されているのか? 安全性の問題を考えるならば、最低飛行高度が定められねばならない。論理で考えることのできる人なら、最低飛行高度が平均で出される訳は無いのは、直ぐに気付くことだろう。訳は簡単だ。日本国憲法の下位に属する航空法の定める最低飛行高度が150mだからである。無論、オスプレイはそれより低い高度で飛ぶことも前提になっている。実際、2010年3月の海兵隊訓練マニュアルではオスプレイの訓練は最低飛行高度60mが求められている。つまり、日本では、日本国憲法に由って定められた下位法である航空法より、日米地位協定が実質上、上位の法として機能しているのだ。こればかりではない。(詳しくは以下の書籍を参照して貰いたい。「日米地位協定入門」前泊 博盛編著 創元社刊、オスプレイ関連もこの本の記述を参考に書かせて頂いている)
     実際、原発再稼働問題でも国民がこれだけ反対しているにも拘わらず、再稼働は恰も規定事実であるかのように推進されつつあるのをいぶかしく思わないだろうか? 我々、国民は二重の意味で辱められている。一つは日本の為政者によって、そしてもう一つは、日本の為政者をいいように操って自らの目的を達するアメリカによって。
     要は、実質、完全にアメリカの植民地なのである。その自覚さえないから、鬱屈するのだ。その鬱屈が、若者にこのような屈折を強いるのである。
     演劇的テクニックだの、ノウハウに関しては、無論、つけるべき注文はいくらでもあろう。然し、自分は、このグループが、先ず、自分達を極力裸にして見ようとしている点にこそ注目したいし、この点を評価したい。

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