満足度★★★
神話ファンタジー。。。
近代文明の発達によってもたらされた環境汚染(水質汚染)の問題を、”水たちの営み”を通して壮大なスケールで描いた作品。そのテーマ性や神話的世界観はとても良かったと思う。
ただ作品全体の印象としてはやや”フェミニン”な色合いが強すぎて、個人的にはちょっと好みではなかったかなぁ。
上演時間:120分。
水を擬人化
水を擬人化するという発想は面白いが、その発想が活かしきれたかと言えば疑問符がつく。
水と人間の違い(水は酸素と水素に分解しても再び化合すれば水に戻るが、人間は一度死んだらパーツを寄せ集めてももとの人間には戻らない、など)を活かせればもっと良くなったと思う。
役者陣では、やはりヘロデ役の串尾君が印象に残る。ペトロ役の岡田さんもスタイルが良いので目を引くのだが、もう少し声量が欲しい。生活用水役の山田君も味があったと思う。
満足度★★★
未完成の可能性
学生劇団の評価は難しい。他の小劇場の劇団と同じように評価しようとすると、その中に潜む大きな可能性を切り捨ててしまいかねない。
今作も、技術力や完成度を問題にしたら、手放しでは評価できないが、未完成の中に潜む大きな可能性を強く感じた。
満足度★★★★
嫌いな要素いっぱいなんだけど、
でも、面白かったな。
開演ぎりぎりに入ったんだけど、舞台上には歩きまわる人々が。
「まず君たちは歩行の訓練からだな」僕のなかの皮肉屋が言った。
そして、僕のなかの心配屋がこうも言った。
「失敗したかな、また眠たいの我慢するのやだなあ」
でも意外にも(ゴメン)、眠くなることもなく。最後まで興味深く拝見しました。
物語的には、あんまり理解してないと思うけど。
音がすごくいい。音楽も良かったし、歌もよかった。
ミュージカルって面白いと思ったことほとんどないけど、今日のはよかったな。下手に感情的になることもなく、上手く見せようとしている感じでもなく。芝居のなかの歌ってのは、演技と同様パフォーマンスじゃないからね。今日のは、なんか、よかったです。歌の内容はね、歌が終わるのと同時に忘れたけど。歌詞はもうちょっとわかりやすく、かつ印象的にすべきかもね。
無題841(13-280)
19:30の回(曇)。会場までの案内メールをいただきました。「急な石階段があります」に従って下りて進んで行き過ぎた...戻ってしばし待つ。19:01受付、開場。驚くほど天井が低い「教室」に入って「此処デ演ルノカ?」と思いましたが、奥に会場がありました。最前列、低めの桟敷、2列目からパイプ椅子、ザブトン。客席間に通路(劇中使用)あり、追加席あり。明治大学は初めて。入ってみると役者ほぼ全員(たぶん)が舞台上でゆっくりと歩いている。奥にやや高めの舞台、左右に階段(左は丸、右は四角の台を重ねている)。床面に勾玉のような図、客席との境にはビニール。仮面をつけ、白い衣装に身を包んだ不思議な人たちの中で、ひとりだけ素顔をさらしている少女(竹垣さん)。19:27前説(120分)、19:32波の音、開演~21:35終演。神と大河を描いた物語、間に短いものの歌。学生さんらしい味わい。前日の案内メール、当日の会場案内も丁寧でいい感じでした。ひとつ注文させていただくならば、トイレの場所について、場内で説明するか、案内図を掲示するかしたほうがいいと思いました(何人か質問していたので)。