無題821(13-260)
19:00の回(曇)。18:30会場着、受付(整理番号券あり)、18:45開場。ここは「異邦人(2012/8)」以来。永い月日が経ったような舞台、触れると塵と崩れ去ってしまうような印象。これは時を超えた神話の世界でしょうか。前日、「リア王」をベースにしたお芝居をみて、今夜は神々のお話。どちらも「悲劇」…ではあっても普段の自分には馴染みのないところ(題材が海外だということもあるか…)。ですので物語部分はよくわかりませんでしたが、お芝居は、セット、衣装、舞の使い方が面白く楽しめるものでした。19:03開演〜20:14 (途中休憩)20:23〜21:41終演。客席が暗めなので当パンなど読みにくく、時々、空調がききすぎたように感じました。
満足度★★★
正攻法の面白さ
極めて正攻法の、芝居らしい芝居。
ギリシャ悲劇を元ネタに書いた新作と言っても、
その深みや厚みは、古典そのものの貫録。
完成度も高い。演出も美術・音楽も素晴らしい。
演技力も高い。
分解して考えるとそつもないし、素晴らしいのだが、
理由はわからないが、なぜか芝居そのものに入り込めなかった。
勿論、部分的に魅了される部分はあったが、、、。
満足度★★★★
植民地の知
“なぜ”という問いが、今作の眼目だろう。無論、直接的には、ヘカベが蒙った数々の不幸への疑問である。トロイアの王妃という地位にありながら何故かくも理不尽で惨めな目に合わなければならないのか? 何故、自分なのか? という本人にとっての理不尽を神と名付けたものに仮託する問いである。