バレエ・リュス ストラヴィンスキー・イブニング 火の鳥/アポロ[新制作]/結婚[新制作] 公演情報 バレエ・リュス ストラヴィンスキー・イブニング 火の鳥/アポロ[新制作]/結婚[新制作]」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.2
1-4件 / 4件中
  • 満足度★★★★

    ストラヴィンスキーの3作を上演
    どれも30分前後と短い作品だが、それぞれにタイプの異なった美しさと楽しさがあった。

    ネタバレBOX

    『火の鳥』
    華やかで美しい。
    プリンシパルの小野絢子さんが火の鳥を演じる。安定した華麗さ。
    ラストは大勢のダンサーがシンメトリーに居並ぶ豪華な大団円。
    カスチェイのメイクがいい感じ。
    カーテンコールでも、そのイメージを壊さない動作がとても素敵だった。

    『アポロ』
    華やかな『火の鳥』から一転してモノクロの世界へ。
    黒一色の、階段だけのシンプルなセットで、ダンサーそのものを見せる。
    たぶん、ロシア人がアポロを演じたら、もっと力強いものを見せてくれたのだろう。
    しかしこちらは、日本人的な繊細なバレエだった(アポロ:福岡雄大さん)。
    特に、テレプシコールとのデュエットは、柔らかく、まるで2人が解け合うように美しかった。


    『結婚』
    3作の中で特にロシアっぽい振り付け。
    ロシアの結婚を見せる。厳粛さ。
    群衆で見せるフォーメーションがきれいに揃い美しい。
    整然としていて力強さを感じる。
    祝宴が終わり、両家の両親がいる部屋から新婚の2人が出て行き、幕。
    この部屋のセットと、そこに動かずじっと座るダンサーの姿が印象的。
    ダンサーなのに動かさない、という驚きと「画」としての美しさ。
    ソリスト&合唱付きの曲もいい。
    歌詞はパンフにあるのだが、字幕があれば、なおよかったかも。

    確かに『結婚』という作品はいいのだけれども、豪華で華麗な『火の鳥』で終演にしたほうがよかったのではないか、とも思った。
  • 満足度★★★★

    たまには良いです!
    モダンバレーを観れば観るほど、クラシックバレーが観たくなるのは、どうしてでしょうか?
    小野さんますます身体が柔軟になってきましたね!
    本島さんも凛とした彼女らしさでてました。
    福岡くんもよりダイナミックな踊りで素晴らしかったです。
    古典好きですが、たまには現代バレーも良いです、トリプルビルでしたし。

  • 満足度★★★★

    圧巻の『結婚』
    イーゴリ・ストラヴィンスキーがバレエ・リュスの為に作曲したバレエ作品特集で、音楽も振付もそれぞれタイプが異なり、ストラヴィンスキーとバレエ・リュスの革新性が良く分かる公演でした。

    『火の鳥』(ミハイル・フォーキン振付)
    2011年に上演された物と同じ版(その時の感想 http://stage.corich.jp/watch_done_detail.php?watch_id=83496)でしたが、前回よりも群舞にまとまりが感じられ、迫力がありました。音楽に合わせてマイム的な動きをする所で微妙にずれていることが多かったのが残念でした。
    古川和則さんが演じた魔王カスチェイのいかにも悪役な身振りが楽しかったです。

    『アポロ』(ジョージ・バランシン振付)
    一応それぞれに役名はあるものの特にストーリーは無く、奥に階段状のセットがあるのみのシンプルなステージで装飾のない白のレオタードを着て幾何学的なフォーメーションの美しさを見せる作品で、アルカイックな雰囲気の中にユーモアが感じられました。音楽も振付も感情の表出を抑えていて、独特の浮遊感がありました。
    タイトルロールを踊ったコナー・ウォルシュさんの筋肉の存在を強く感じさせる動きがまさにギリシャ彫刻の様でした。

    『結婚』(ブロニスラヴァ・ニジンスカ振付)
    ピアノ4台、打楽器7人、歌手のソリスト4人、合唱という特異な編成の為、あまり上演されない作品ですが、強烈なインパクトがありました。
    結婚式直前の新婦の家族と友人、続いて新郎の家族と友人、再び新婦、そして結婚式の4つの場面からなり、男女それぞれが揃いの衣装を着て無表情で機械仕掛けの人形の様にユニゾンで踊る不気味さの中に悲しみや嘆きが感じられました。
    1場の終わりと3場の始まりが全く同じ光景だったり、4場で壁の奥に小部屋が現れたり、双方の両親は踊らずにずっと立ったままあるいは座ったままだったりと、演出的にも興味深い手法が用いられていて、90年前の作品には見えない斬新さがありました。

  • 満足度★★★★★

    すごいものを観た
    『結婚』の上演は、それ自体がなにかの事件だったのかもしれない説。

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