バレエ・リュス ストラヴィンスキー・イブニング 火の鳥/アポロ[新制作]/結婚[新制作] 公演情報 新国立劇場「バレエ・リュス ストラヴィンスキー・イブニング 火の鳥/アポロ[新制作]/結婚[新制作]」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    ストラヴィンスキーの3作を上演
    どれも30分前後と短い作品だが、それぞれにタイプの異なった美しさと楽しさがあった。

    ネタバレBOX

    『火の鳥』
    華やかで美しい。
    プリンシパルの小野絢子さんが火の鳥を演じる。安定した華麗さ。
    ラストは大勢のダンサーがシンメトリーに居並ぶ豪華な大団円。
    カスチェイのメイクがいい感じ。
    カーテンコールでも、そのイメージを壊さない動作がとても素敵だった。

    『アポロ』
    華やかな『火の鳥』から一転してモノクロの世界へ。
    黒一色の、階段だけのシンプルなセットで、ダンサーそのものを見せる。
    たぶん、ロシア人がアポロを演じたら、もっと力強いものを見せてくれたのだろう。
    しかしこちらは、日本人的な繊細なバレエだった(アポロ:福岡雄大さん)。
    特に、テレプシコールとのデュエットは、柔らかく、まるで2人が解け合うように美しかった。


    『結婚』
    3作の中で特にロシアっぽい振り付け。
    ロシアの結婚を見せる。厳粛さ。
    群衆で見せるフォーメーションがきれいに揃い美しい。
    整然としていて力強さを感じる。
    祝宴が終わり、両家の両親がいる部屋から新婚の2人が出て行き、幕。
    この部屋のセットと、そこに動かずじっと座るダンサーの姿が印象的。
    ダンサーなのに動かさない、という驚きと「画」としての美しさ。
    ソリスト&合唱付きの曲もいい。
    歌詞はパンフにあるのだが、字幕があれば、なおよかったかも。

    確かに『結婚』という作品はいいのだけれども、豪華で華麗な『火の鳥』で終演にしたほうがよかったのではないか、とも思った。

    0

    2013/11/18 06:48

    0

    0

このページのQRコードです。

拡大