満足度★★★★★
初・本公演体験
全員羽織り袴姿。
だけど、仕草で声音で男になり女になり。
シンプルな舞台。
だけど、その場が天界になり、家になり、部屋になり。
同じ物語であるのに、
阿と吽、異なる配役で舞台をみれば、
また違った物語がそこに広がっていました。
聞きなれない言葉(言い回し)の台詞なのですが、
人の口から音として発せられ、
その言の葉に合った動作を目にすることで、
おおよその意味を脳が理解する感じでした。
終演後、帰宅するために乗った深夜バスの中、
私の頭の中で語る言葉も古語になっておりました。
2014年の本公演は地方公演もあるとのこと。
関西で観れることを期待しています。
満足度★★★★★
会心の一作。
シンプルな美術、紋付袴で統一された衣装。そこから繰り出されるインド神話をモチーフにしたどこかアンダーグラウンドの香りのするフェティッシュな舞台、人間の力を前面に押し出した演出・・・それらに彩られた舞台の上の役者さん達が一人残らず美しくて、あまりの神々しさと艶気に終始うっとりした気分で観てしまいました。中でも目を引いたのは加納さんと谷山さんのカーリー対決、谷山さんと涼さんの女形対決・・・そして大介さんのシッダルタの貫禄。阿形と吽形とで同じ脚本なのに、観る側の解釈に異なりをもたらす芝居の妙に、これが26年続く花組芝居という劇団の魅力なのかと驚嘆しきり。花組歴はまだまだ浅い私ですが、ものの見事に「落とされて」しまいました。次回公演も楽しみです!
満足度★★★★★
この魅力を一度知ってしまったら、もうどこにも戻れない。
初日から今日まで、こんなにたっぷりしっかり悩んで考えた舞台は初めてでした。これが花組芝居の真髄なのか、と洗礼を受けたような気持ちです。衝撃の連続でした。
お腹が痛くなるほど笑えるのに、嚙み締めようと思えばどこまでも味わっていられる、緻密な設計が心地よくてたまりません。
唯一無二の、絶対にここでしか見られない舞台だった、と超満員の客席にいられる幸せを感じていました。
満足度★★★★★
女優対決が見所の男優集団
神様もどろどろしてるんですね…。
各々の策略、計略、思惑の為に、身体をはり、命をはる。
これもまた、「愛」の物語と言えば、愛の物語なのだろうなぁ。
結構生々しい表現もありまして、内容としては相当どろどろなお話なのに、とにかく全力で「面白い!」と思わせてくれる花組芝居さんは、本当にすごいなーと思います。
もう。なんなんだろう。あの劇団、すごすぎる。
歌って踊って演じて歌舞いて伝えて。
素敵過ぎる。愛し過ぎる。
そしてゲストの破壊力も半端ない。流石でございます。
追加したくても、チケットがないのが本当に残念すぎます。(涙)