三人姉妹 公演情報 三人姉妹」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.9
1-17件 / 17件中
  • 満足度★★★★

    フライヤーに惹かれました。
    原作になるべく忠実な古典作品をみたいと思い、華のん企画を観にいきました。なので、アレンジが少ないところも、私はとても満足でした。
    原作を読んだ時に自分が思い描いていた舞台像と照らし合わせながら観ることが、今回一番の楽しみでした。役者さんもとても素敵だったので、楽しかったです。

  • 満足度★★★★

    よかった
     自由になれない時代の、因習にとらわれた片田舎。都会での生活を忘れなれない姉妹。そんな哀しみと、そんな中でも喜びと、という爆発しそうで、爆発させない危うさというものが垣間見えてよかったです。

  • さりげなく共鳴
     今の抑揚の効いた演劇に慣れてしまっている者にとっては、演出に工夫が凝らされているとはいえ表面的には内容の盛り上がりに欠け単調気味でさえあるこの作品を2時間近く常に高いテンションで観劇するのはきつかった(所々で睡魔に襲われました)。
     ただこの舞台を観ていて人生のありようや考え方について時々ハッとさせられることもあり(振れ巾が微弱で静かに淡々と流れてゆく舞台の中にあってその時だけあたかも自分の心の中で共鳴が起こり増幅されて訴えかけてくるような感じといえばいいのでしょうか)、作品の奥の深さのようなものを感じさせていただきました。

  • 満足度★★★

    クラシカル
    古典的な舞台で、多少退屈感を感じました。声もよく通っていたし、演技も素晴らしかったのですが、もう少しオリジナル感があると楽しめると思いました。他の方のコメントにもあるように、舞台上に人が沢山いるままなので、ゴチャゴチャしている感じが気になりました。

  • 満足度★★★★

    良く分かった
    この二ヶ月でアンドロイド版も含めて三人姉妹は三本観ましたが、一番原作に近いように思われました、多分。

    ネタバレBOX

    きょうだいは、上から長女オーリガ、長男アンドレイ、次女マーシャ、三女イリーナの順でした。当日パンフレットに書いてあったように当時女性が専門的な職業に就けなかったことを考えると、アンドレイは一番上ではありませんでしたが家長的地位にあったことは難くありません。

    パーティの席などではその他大勢のお客さんもいたはずですが、そういった人たちは省略され登場人物は限られており、それぞれの特徴もはっきりさせていたので、そうか、男爵の決闘相手はあいつだったのか、言いがかりをつけそうなタイプだったなどと良く理解できました。

    全員が舞台上に待機していて、登場しないときは椅子に座ってじっとしていました。面白い手法だとは思いますが、アンドレイの妻になるナターシャなどはピンクの服で結構目立つのに始まってからしばらくは動かずじまいで気になりました。参加しているのかしていないのか分かりづらい面もありました。かと言って、こまつ座風に脇に座っているのも芸がないし、これはこれと思うようにしました。

    父親が死に、期待された長男はどんどん凡人になっていき、長男の妻がのさばり出す、長男に子どもが生まれ家の実権がどこにあるかはっきりしていき世代交代が進んでいく、どこにでもある疎外感、特に王室や旧家では顕著だと思います。他の者は生きていくため次のステップに踏み出すしかありません。
  • 満足度★★★★★

    最後は
    わー救いようがないくらい話だなーって思ってみていました。みんなが不満ばっかりいっている。でも最後三人がそれぞれの場所で頑張っていくんだなーって思えました。

    セリフ一つ一つに意味があるので、一生懸命聴きました。
    俳優さんたちの声ははっきり聞こえるのでとてもよかったです。

    満席でしたね。

  • 満足度★★★★

    芝居は言うことないのですが・・・・
    芝居自体は文句なく素晴らしいのですが、やはり演技とは無関係な人たちが、
    視界に入るので、舞台で演じられてる芝居が観にくかった。
    三人姉妹それぞれの心情良く伝わりました。

  • 満足度★★★★★

    ぜひ再々演を
    再演でグレードアップした。
    緊迫感の中それぞれの憂鬱と愛情が深まった。
    たくさんの人に観てもらいたい舞台です。秀作。

    ネタバレBOX

    チェブトゥイキンがあまり崩れない。
    それによって三人姉妹の母親との関係に真実味が出て、
    マーシャ達がだぶり、時計が壊れるシーンが印象的になった。
    いままで隠れていた部分が粒だってきた感じだ。
    クルイギンが家族にはまり、男爵とソリョーヌイの苦悩がくっきりした。
    ナターシャはより意地悪になり、アンフィーサが自然に老けた
    一番成長したのはイリーナ。彼女のモスクワへの想いには目頭が熱くなった。吉田美奈子の曲もいい。
    何度も観たい作品です。
  • 満足度★★★

    初見
    華のん企画さん初めてみました。
    役者の方がずっと舞台に上がっている…
    大変そうだな。
    でも見たことのない演出だったので新鮮味がありました。

    結構坦々としたテンポで流れていく…

    観れてよかったです。

  • 満足度★★★★★

    必見
    一見の価値あり。山崎演出のチェーホフ劇。何度か泣いた。

    ネタバレBOX

    イリーナがイスに上って叫ぶようにセリフを言うところなんか、演出のアイデアとしては素晴らしいと思った。
  • 満足度★★★★

    さすがの再演
    力量のある劇団による真正面からの三人姉妹。再演でもあるし,芝居はもう完璧,これこそが演劇の基本というもので,感心しながら観ていた。当日には,高校生の演劇部なのかなぁ?教師に引率されて学生が20人ほど観劇に来ていた。学生たちには「この舞台,観てよかったね」と声をかけてあげたい。BGMもこの芝居に合ったもの。とても心地よかった。

  • 満足度★★★★

    演出にもう少しメリハリが欲しい
     作り込んだ舞台はさながら名画のようだ。衣装も19世紀ロシアの上流階級のそれである。役者の演技もかなりの出来だ。惜しむらくは、演出が、もっと作品にメリハリをつけて欲しかった。照明、音楽の選曲・使い方を変えるだけで随分効果が異なってこよう。舞台自体、かなりホリゾントが深いので、役者が普通の演技をしているだけでは、観客へのインパクトが弱くなってしまう。寧ろ、存在感を出すことに主眼を置いた方が良いのではないか? その出し方の一例を挙げれば、つかこうへいの口立てである。演出家が役者自身も気づかないような本質を掴み取ればこれは可能である。但し、これが、できる演出家は天才的な演出家と言って良かろうが。チェホフ作品の中でも傑作とされる三人姉妹になら、そのような全力投球の演出は、演じる側にも観客にも素晴らしい経験になろう。

  • 満足度★★★★

    よかったです
    コンパクトにまとまった舞台(額縁の中で演じているよう)に、とてもテンポのよい芝居(休憩なしで2時間切っています)。今まで観てきた「三人姉妹」の中では最もストレートでわかりやすい感じがしましたね。

  • 満足度★★★

    あと、もう一歩・・・・
    俳優陣には確かな力量を感じました。
    でも、面白みの無い舞台に感じてしまったのは、チェスの駒を動かすような俳優陣の配置の妙がやはり伝わりにくいからか・・・。
    花の盛りを過ぎその輝きは還らずとも、大地に根を張り慎ましくも生きてゆく決心をするイリ-ナに対する感情移入も今一歩といったところ。

  • 山崎流わかりかた
    出演者が常に板の上という演出。
    役者も観客も気が抜けない。
    もっと舞台を広く使えば良いと思う。
    少し肩がこった。

  • 満足度★★★

    正攻法
    正攻法の「三人姉妹」。

    演技・演出もきちっとしているので、正攻法の「三人姉妹」が見たい人にはとても良い舞台なのだと思う。

    私にはその点が物足りなく思えたが、これは好みの問題なのだと思う。

  • 旅団という、ひと時のウォッカと三姉妹
    チェーコフの代表作『三人姉妹』だが、ロシア人の民族性を緻密に描いていたように思う。

    ネタバレBOX

    俳優は ほとんど1m80cmを超す長身である。ロシア人男性の平均身長かもしれない。
    そこで足元を見ると、やや【シークレット•ブーツ】らしき黒革の靴を履いていた。
    当然、プロポーションの よい俳優が粒揃いなのは 間違いない。
    だが、靴の底を上げ、ロシア人男性(それもインテリゲッチャ)の風貌を形作った のは リアリズムである。

    本の淵がアーチを描くようなセット。まるで20ページ飛ばしてめ
    くり進める時間の経過だった。
    後ろ姿を見せる ことが、そのページへ まだ記されていないことを告げる示唆である。

    三姉妹こそ主役だろう。一方、旅団軍人の【哲学】めいた 雰囲気も特筆すべき。「二百年、三百年先の未来 は どうなっているのか…」を考察する 会話は、色褪せないメッセージとして突き刺さる。

    なぜ、このような【哲学】を交わすのかといえば、それはウォッカと階級に他ならない。
    登場人物は「県議会議員」や「中学教師」等の地位を喧伝する。そして、ウォッカ瓶を呑み(たぶん)、互いの不平を突く。これは、階級的地位をアピールしながらも、完全に肯定しえない(「県議会議員」など典型)二面性の【本音】を現す。
    【哲学】の会話を聴けば、階級という仮面を被った上のウォッカという本音である。


    軍笛鳴り響くなか、三姉妹が「別れ」を共同で語るラストの場面。
    チェーコフ代表作『三姉妹』の名場面でもある。
    終わり、終わらない、生活の静かな営み…。
    一人ひとりの独白を組み合わせると壮大な【哲学】である。 むしろ 、三人の関係性で捉えた点が新たな魅力の舞台だったのだが。

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