月刊小玉久仁子 7月号 公演情報 月刊小玉久仁子 7月号」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.3
1-7件 / 7件中
  • 満足度★★★★

    スキモノ揃いで埋まった客席
    始まる前から完全に客が暖まっている状態でしたね。「よっ、待ってました」感と言うか、もう何をしても言っても笑うと言うか、存在しているだけ勝ちと言った客席の雰囲気でしたね。
    それが芝居として良いのか悪いのか分かりませんが、そういう空気にしてしまうのは、稀有な存在ですし流石です。でっ、キャラクター前面押しの話よりもそうでない話の方が「やっぱスゲエな、小玉久仁子」と思わせるのも天晴れです。

  • 満足度★★★★

    さすが!
    さすがの珍獣ぶり。

    まあ一人芝居では幕間が長くなるのは仕方ないか。

  • 満足度★★★★

    「正調小玉節」+α
    既に芝居がかった前説(と言うよりプロローグに前説を附加したもの、の方が的確?)で「いつもとはちょっと違う小玉久仁子」を見せてからの2編は米山作品で、まさに「正調小玉節」。
    そこでゲストライターによる「小玉一族の女性史」的な一編が入るのが絶妙。
    そうしてラスト1編がまた正調というのが巧いんだなぁ。

  • 満足度★★★

    天晴れ百面相
    小劇場ゆえに表情がはっきり見え、変な生き物(小玉)にじっと見つめられる感覚は通常芝居ではありえないことで、顔観てるだけで楽しめた。幕間(着替え)長くだれてしまう構成が残念だった。自己紹介の話に厚みを持たせて他の話も組み込んでしまえばよかったように思う。小玉なら70分出ずっぱりでもいけるはずだし、1つの話を疾走するような芝居であってほしかった。

  • 満足度★★★★★

    ピン芸人誕生!!
    このような素晴らしい機会に立ち会えたことを誇りに思います。

    ネタバレBOX

    シャイな感じの記憶喪失ネタ、結婚式の司会者、取調室、すっごく長い自己紹介、スーパーお母さん…、ネタもそうですが、ウェディングドレス、婦警さん、ブルーのスカートに胸にスーパーマン風に母と書かれた割烹着、見た目もバラエティに富んでいて良かったです。

    ピンだと、目ヂカラのある睨みや変顔が思いっ切りできて勝負できるのがいいですね。

    普通のお芝居だと、個性の強い彼女は浮いてしまいます。だから、前作のように被り物で非人間だった場合には水を得た魚のように活躍できたのです。

    普通のお芝居で、ぐっと抑えた演技も見てみたいと思いますが、今回の企画でハッキリしました。彼女はピン芸人です。その方向でガンガン売り出したら絶対にいいと思いました。

    そして、スター誕生の機会に立ち会えたことが嬉しく、誇りに思います。
  • 満足度★★★★★

    大好き!
    拝見する度、飛び道具並にスゴイ役を演じている小玉さん。
    一人でも魅せてくれました。
    前説と、小玉さん不在の「幕間」も楽しませる演出が素敵。

    ネタバレBOX

    小玉さん本人による前説で始まり、一つ目・二つ目のお話はコメディ。三つ目にシリアスなお話を挟んで、最後にまたコメディで笑わせる。夫々の間に、「連続幕間小説」が映し出され・・・。
    ①純白のウエディングドレスで披露宴の司会をする女。途中から吹っ切れた感じで感情むき出しに挑む姿がかっこいい。
    ②捜査中の連続放火犯の似顔絵を描く婦警さん。画力を活かした絵で笑わせながら、取り出された可愛らしい手帳から思わぬ展開に・・・。
    ③自己紹介から、時代を遡り次々と語ってゆくお話。数代前から現在へ・・・。その時その時の女性達になって語る小玉さんの言葉・しぐさに引き込まれる。泣きそうになるくらい素敵だった。
    ④ラドン怪獣と対峙するウルトラの母。実際対峙してたのはラドン怪獣だけじゃなくて・・・。最終的にキレて全てを破壊する母に驚愕。
    【連続幕間小説】小玉さんに「舞台に出るな」と言われた米山さんによる小説。設定のおかしさと主人公の冷めた感じが面白かった。
  • 満足度★★★★★

    小玉久仁子ファンはゼッタイに観たほうがいい!
    って、ファンならそんなこと言われなくても観るよね。

    ネタバレBOX

    前作『クリエイタアズハイ』での、ゆるキャラ役が記憶に新しい、ホチキスの看板俳優の一人、小玉久仁子さんの一人芝居。

    以下タイトルは覚えてないので、そんな感じのものを書いた。

    <ウエディングドレスの女>
    照明が点くと、小玉久仁子さんがウエディングドレスで舞台にいる。
    ウエディングドレスなのに、結婚式の司会だと言う。
    なぜ彼女がウエディングドレスなのかは、徐々にわかってくる。
    コメディタッチの作品。

    幕切れは少しわかりにくかったのでは? 
    最後にダイナマイトを手にしていたということを、もっと印象づけたほうがよかったのではないだろうか。
    全体的には、やや想定内の展開だけど笑った。
    これはいい滑り出しだ。


    <似顔絵>
    警察の取調室。
    警察の制服姿の小玉久仁子さんが、連続放火魔の目撃者であり、放火魔が火を点けた家から女性を助けた男に、犯人の特徴を聞きながら似顔絵を描いている。
    スケッチブックを使った漫談風な部分があったので、てっきりそっち方向で責めていくと思っていると、その女性警官が、思わぬコトを口走り始める。

    なにしろ戯曲がうまい。途中からの展開に大笑い。
    それをグイグイ押してくる小玉さんのうまさもある。
    観客は、そのグイグイのストーリーに、グイグイと引きずり回される。


    <長い略歴>
    小玉久仁子さんが、まずは自分の名前から自己紹介を始めるのだが、観客が「???」となっている間に、気がつくと一気に江戸時代に飛んでいる。そしてあれよあれよという間に……。

    これはなかなかの物語。
    感動的であり、先の2本のコメディタッチのものとは異なる。

    わずか数十分で、女性がつなぐ命の歴史、血のつながり、を見せてくれた。
    手ぬぐいのような、ちょっとした小道具で、一瞬に登場人物を変える演出のスピーディさ、それを見事に演じ切っていた。細かいところが実に丁寧だ。

    ラストが、この芝居の最初の自己紹介に、ぴたりとつながる。
    その、つながる一瞬、自分の名前の漢字を読み上げる、タイミングやテンポ、すべてが完璧だったと思う。
    その一瞬は鳥肌モノ。


    <ウルトラ母>
    『クリエイタアズハイ』を彷彿とさせるキャラもの。
    怪獣退治をするスーパーマン的な母。

    この前に「母」(女性)でつなぐ、個人の歴史を見せたにもかかわらず、母がラストの大破壊。
    「ったく、もー」と思ってしまった(笑)。

    まあ、観客笑顔のラストで短さがいい。

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    芝居が始まる前(観客は、芝居が始まったと思っていた)に、小玉さんご本人からの、前説・注意事項があったのだが、芝居めいていて、なかなか楽しめた。

    また、各パートの間は、壁に文字を投射し、「連続・幕間小説」なるものが行われたが、芝居とはまた違う雰囲気の内容で、これも面白かった。
    内容のうまさで、芝居を壊すことなく、音楽でつなくよりもいいアイデアだと思った。こうした場合、よくあるのが音楽でつなぐ手法だが、音楽だと、その間に観客が素に戻ってしまうので(わざとそれを意図する舞台もあるだろうが)、そうならないように、うまく気持ちを維持させくれた。

    作・演は、ホチキスでも作・演をしている、米山和仁さん。
    彼は、小玉さんと高校時代からずっと一緒だったらしい。

    ホチキスでもずっと一緒なので、彼女のことを良く知っているのだろう。
    その米山さんが、小玉さんの良さを200%見せてくれたと言っていい。

    ホチキスの本公演での演技とは、少し違った角度でも小玉さんの力量を見せてくれて、小玉ファンでなくても十二分に満足のいく内容であったと思う。

    初日ということもあり、小玉さんは、やや緊張気味だったが、回を重ねることでどんどんよくなっていくだろう。
    しかし、小玉久仁子という女優さんは、やっぱりうまい人なんだな、と改めて感じさせてくれた企画だった。

    月刊と言いながらも毎月やるわけではなさそうだが(?どうなんだろうか?)、このレベルならば、次回も楽しみだ。
    次は一人芝居だけでなく、二人芝居なんていうのも面白いかもしれない。

    初日は、ダブルコールとなった。そんなことは小劇場ではなかなかない。しかも短編だし、一人芝居だし。
    それだけ面白かったということなのだ。

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