満足度★★★★
洗練された音楽も良かったです。
人生の最後に振り返るとやり残した事がたくさんある。
限られた時間だが後悔が無いように奔走して、
それぞれが自分なりのおとしどころを見つける。
一瞬の走馬灯をあらわしたようなお話でした。
若手劇団へのオマージュ
若手劇団へ、オマージュを。
ワン•シチュエーションの舞台を多数造り上げてきた『ソラリネ』が、“青春”というワン•テーマの上に構成する舞台である。
現代の若者を象徴するようでいて、SNSは ほぼ登場しない。
「ファミレス」や「ロック」等々、現実生活の中で生じる苦悩を スクリーンに映し出した。
それは、心の中の あなた でしょうか?
彼ら へ当たるライトは、一人ひとり が分かり合えない孤島であることを示す。
2人の孤島の間に 珊瑚礁のカーテンを敷き、分かり合えたら、往来も自由だろう。
仲間とか、恋愛とか、孤島同士の海は、いつも海溝が 覗く。
CO2排出の影響だろうか、“青春”から発せられるガスは海面を上昇させ珊瑚礁を溶かす。
音響 等々、若手劇団の 青春恋愛作品では よく聴くジャンルであった。
「独白」とも受け取れる、心の中の あなた。
そして、「ファミレス」へ、「ロック」へ連なる孤島諸君。
ラストの展開は、珊瑚礁のカーテンの喪失に代わり、とても温かい結末だった。
猫であっても、言葉が通じなかったとしても、その海には珊瑚礁より長い猫じゃらしが 拡がっている。
気持ちの良い、引き込まれる感触だった。
満足度★★★★
青春ガチャン
彼の死に直面し葛藤する彼女、そして友達の死を引きずって、前に進めない仲間達
一人一人の悩みと お互い助けあっている気持ち、とてもハートフルな作品で、複数回観て良かったなぁ と感じました
自分の青春時代をちょっぴり振り返ってみた そんな良い時間でした
満足度★★★★
これは,とても感じの良いものだった。
上野ストアハウスで,『青春ガチャン』という演劇を観た。これは,とても感じの良いものだった。話の内容は,少しずつわかって来る。ある男が,猫の飛び出しで運悪く天国にいってしまった。その猫も責任を感じて,下界にいって来いとすすめる。ただし,その姿は,申し訳ないが,猫のままで,心が届くかどうかはわからない。でも,そこは懐かしい友人なので,次第に皆彼が戻って来たことを感じるのだ。
さて,下界に戻ってみると,みんなドタバタ劇を演じていた。上手にやっているなんて一人もいない。心配で仕方ない。一番心配なのは,もちろん,残して来た恋人がどうしているのか,である。ほかにも,恋愛がどうしてもうまくいかないなど,生きることに苦しんでいた。でもさ,なんとかブスでも,無職でもやっていくさ。そうして残ったぼくらは,なんとか自分を大切にしたい。天国から,それを手伝ってください。見守ってください。そういうメッセージが聴こえて来るようなものだった。しんみりした。