満足度★★★★
これは,とても感じの良いものだった。
上野ストアハウスで,『青春ガチャン』という演劇を観た。これは,とても感じの良いものだった。話の内容は,少しずつわかって来る。ある男が,猫の飛び出しで運悪く天国にいってしまった。その猫も責任を感じて,下界にいって来いとすすめる。ただし,その姿は,申し訳ないが,猫のままで,心が届くかどうかはわからない。でも,そこは懐かしい友人なので,次第に皆彼が戻って来たことを感じるのだ。
さて,下界に戻ってみると,みんなドタバタ劇を演じていた。上手にやっているなんて一人もいない。心配で仕方ない。一番心配なのは,もちろん,残して来た恋人がどうしているのか,である。ほかにも,恋愛がどうしてもうまくいかないなど,生きることに苦しんでいた。でもさ,なんとかブスでも,無職でもやっていくさ。そうして残ったぼくらは,なんとか自分を大切にしたい。天国から,それを手伝ってください。見守ってください。そういうメッセージが聴こえて来るようなものだった。しんみりした。