カルメン、オレじゃダメなのか… 公演情報 カルメン、オレじゃダメなのか…」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.5
1-8件 / 8件中
  • 満足度★★★★

    楽しめました
    アナザー・ヴァージョンのカルメン、ちゃんとビゼーも入っているし、小ネタもいろいろてんこ盛りでなかなかに楽しめました。できればもっとハジけて欲しかったけど。

  • 満足度★★★★

    何かが何かが
    個人的には楽しめました。

    が、何かが、何かが残念 と、当日のアンケートに書きました。
    何が残念だったのかと、しみじみ考えましたがやはり、ひとつには「カルメン」がイメージじゃなかったというところでしょうか。
    演じた方自身はとても素敵な女優さんでしたが、つくりの中で「男を狂わせるカルメン」としては小粒で真面目すぎたように見えました。それで、男達がこぞって縋りつく場面も、違和感があるというか、芝居くさく見えるというか・・・・・・いえ、芝居なんですけど。

    そして、風刺を混ぜ込んだ歌は、私の場所が悪かったのか、歌詞が聞き取れずストレスを感じるところもありました。
    ただ、まさかビセーの音楽で歌まで聴けるとは思っていなかったので、嬉しかったです。

    今回初見でしたが、役者の皆さんとても魅力的なので、次回もぜひ見たいと思いました。

    ネタバレBOX

    カルメン以外の「女がいなくなっていく」という場面も、もう少し面白くなりそうなのに惜しいなーという気持ちになりました。

    とは言いつつも、懐かしのミ・アモーレも聞けて、平井さんのキンタローも見らて、本筋とちょっと違うところでの満足度は高いです。

    カルメンのしゃべり方が、ショムニの坪井さんみたいでした。
  • 満足度★★★

    ううん・・・
    シンプルだが様々な洋服を使った舞台美術や、熱演する役者の方々が良いと思います。しかし、イマイチ主役であるカルメンの魅力と言うのがそれほど伝わってこず、そのためか感情移入しずらかったのが残念です。

    折角設定を原作から変えて見たのですし、もっと斜めから切っていく様な視点があってもおもしろかったかなとも思いました。

  • 魅惑的な「カルメン」は、二股大根である


    「カルメン」の艶かしい女っぷりを取り囲むのは、イワシのような男達だった。

    シンクロナイズプロデュースによるコメディ構成で、「カルメン」は再び 新しい 男達を魅惑し、そして 劇場を破壊する。

    ラスト、あのような展開を見せ付けられた、劇場を出る観客の顔は二股大根のように分かれていた。

    つまり、「コメディ」と、題材の持つ一種の「悲劇性」は、合体できぬ一本なのだ。

  • 満足度★★★★

    ん?これは男たちの物語ですね
    男性陣のキャラがユニークで面白かったです。洋服をうまく使った演出も楽しかった。でも、カルメンが何だか良い人過ぎてエグさが無く、物足りなかったな~。カルメンって何で面白いんだろうと考えると、カルメンが悪女だからではないでしょうか。女性から見ると、何で男ってこういう悪い女に引っかかるんだろう、とイライラするし(だから最後のシーンでスカッとする?)男から見るとセクシーで悪い女ってたまらないんでしょうね。でも、このカルメンはなんだか悟ったようなカルメンで、金にも男にも執着が無く、自分の命にすらあまり執着が無い。女から見ると何だかカタルシスが得られなかったです。それともう少し、いつもの素晴らしいクラシックセレクション聞きたかったです。

    ネタバレBOX

    カルメンのメイクとか衣装とか、もうちょっと類型的でもよかったのでは。舞台がどことも示されていないし、Jポップなども多用していたので今風にしたのだと思いますが、ただでさえ線の細い日本人の女優さんではスペイン女の命の炎の燃え上がるようなオーラが出ない。それなりに貫録はあったけれど、その命の輝きこそすべての人間を惹きつけて止まないもののような気がしますが・・・・。日本風のナチュラルメイクでは何だか弱かったな~。現代の政治ネタとかもあまりはまってなかった。オペラのカルメンってそういうネタもあるのかな。この脚本家の方、男性を描くのがうまいですね。女性は特有のいやらしさが出てなくて、何だかさっぱりカルメンに。
  • 頑張ってるけど
    なんというか、すーっと終わってしまいました。引っ掛かるものが、なんにもなかったというか。

  • 満足度★★★

    カルメンです
    上演時間95分。オペラのシーンや歌詞が随所に見られた。現代版らしく、ジェンダーのリベルテ(自由)が描かれる。ミカエラのアリアは美しいメロディーだが、カルメンに重ねてしまうと違和感を感じた。

  • 満足度★★★

    彫を深く。これが注文だ
     メリメの「カルメン」ともビゼーの「カルメン」とも異なりながら、カルメンの情熱的な本質を活かし、ロマンティシズムに彩られたfemme fataleを描いた作品と言えよう。

    ネタバレBOX

     ただ、現在、植民地としてしか機能していないこの阿保な「国」にあってロマンティシズムをベースにしている所に、この劇団の甘さがあろう。一応、どうしようもない現政権を批判する文言が、歌われる曲の歌詞に描かれているのだが、捉え方が浅い為に表面的である。エスカミーリョ役の早川 毅は、歌もうまいし声の質も良いのだが、シナリオが浅いので表層に留まらざるを得なかったのが残念だ。カルメン役の水谷 純子は、それなりの貫目を出している。一つの形を作ったという意味で評価できる。他に気に入った演技をしていたのは、ホセ役の村上 貴弘 リリャス役の前川 翔。レメンダード役の玉城 大志は、タッパもあるし、二枚目役を優雅にこなしていた。スニガ役の張 徹雄も老け役を自然に演じて好感を持った。
     演出レベルでは、曲の使い方が上手い。また、開幕早々、カラフルな衣装を舞台上に投げ出し、必要に応じて様々な役割を持たせて使っていたが、衣装自体が派手な色彩なので、スペインの原色文化を彷彿とさせ、アナーキーで自由でカオティックな雰囲気を醸し出すのに役立っていた。無論、後半には、これらの衣装は、地味でフォーマルな物に変わる。それは、警察という権力の表象が機能するからである。この辺りを衣装の転換で表したセンスは中々のもの。評価されて然るべきだろう。
     気になった点は、序盤、音響と歌詞のボリュームの相関である。若干、歌詞が聞き取りずらい所があった。また、カルメンの性格が余りにも単純で陰影に欠ける。現在、我々の生きている時代を反映させるなら、もっと複雑なキャラを匂わせる芸が欲しい。カルメンを今のままで行くなら、脇でもっと陰影をつけるべきである。
     今後は、提起した問題を掘り下げ、内面化してから表象するように持って行けば更に高く深い表現を舞台化できよう。期待している。

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